2007年06月28日

どちらが男役か? フレンズ2-11その17

フレンズ1-1その3 のコメント欄 で「レズの男役」についての質問がありました。
2-11 のあるシーンを使って、その説明をしようと思うので、今回はコメント欄とは別に、新しい記事として投稿することにしました。

1-1 に「キャロルがビールを缶から直接飲んでいた」というロスのセリフがあります。
私はキャロルがレズの恋人であるスーザンの真似をしていた、スーザンはレズの男役だからそんな風に男っぽい飲み方をしていた…と解釈しました。
そして、質問を下さった方は、キャロルが「レズに開眼して眠っていた男っぽい部分が現れてきて」そういう動作をした、つまりキャロルが男役だと思っていた、とのことでした。
それを聞いて、「男っぽい部分が現れて、男っぽい飲みっぷりに変わった」という方がシンプルに思えてきました。
でも、私はずっとキャロルがレズの女役、スーザンがレズの男役だと思い込んでいたので、それを再度、検証してみようと思ったのですね。(その検証に興味のない方は、また明日…笑)

フレンズ2-11 で、キャロルとスーザンの結婚式のエピソードがあります。
その式の状況を説明すると、まずスーザンが、彼女の両親に付き添われて祭壇の前にやってきます。
その後、ロスと腕を組んで、キャロルがやってきます。
ロスがキャロルをスーザンに引き渡す役をするのですが、男女間の結婚式の場合では、花嫁が花婿にそうやって引き渡されますよね?
だから、キャロル=花嫁、という図式が私の頭に出来たのだと思います。

二人の服装を見てみると、キャロルは胸の大きく開いた、いかにも「ウェディングドレス」という感じのドレスを着ています。
スーザンはパンツではないけれど、ほとんど肌が露出しない上着を着ていて、帽子もキャロルほどフェミニンな感じがしないものを被っています。
上半身だけを見ていると、宝塚の男役っぽい、りりしい感じの服装に思えました。

ただ、気になる点もあります。
牧師さん(?)が宣言する時のセリフが、
MINISTER: You know, nothing makes God happier than when two people, any two people, come together in love. Friends, family, we're gathered here today to join Carol and Susan in holy matrimony.
となっているのですが、もしかして男女間の場合には、男、女の順番に名前を言うような気がするので(詳しくは知らない)、それを考えると、Carol and Susan という順番が「男、女」を指している、つまり、Carol=男、と考えることも可能なのかも?などと思ったりもします。

でも、上にも書いたように、この結婚式の様子を「見る」限りは、キャロルが女役、スーザンが男役のように見えるんですよ。
そして、私はそれを見た時に何の違和感も感じなくて、「あぁ、やっぱりキャロルは女役で、スーザンは男役なんだなぁ」と改めて思ったんですが…。

この結婚式のゲストを見ると、「明らかに男役」の男装した女性が何人もいましたが、スーザンはそういう人たちとは違いますね。
髪の毛も長いですし、普通に女性が着るような服をいつも着ています。
だから「絶対に男役だ!」と決め付けることもできないのかもしれません。
二人でいる姿を見ると、仲の良い女性が二人、という感じにしか見えません。
だから、実際のレズのカップルの全てが、男役と女役が明白なわけでもないのかもしれませんね。

シリーズを通して見てきた感想を言うと、この「ビールを缶から直接飲む」話は別にして、他の場面では、キャロルは女性っぽいままで、あまり男っぽい部分は感じられません。
一方、スーザンは、キャロルを巡ってロスと争う別の男性、みたいな感じで、ロスと喧嘩している時も、女のヒステリーっぽくキャンキャン怒る、という描写はあまりなくて、男同士が喧嘩しているみたいな感じがするのです。
割と冷静で、理屈で相手を圧倒させる、みたいな(笑)。
キャロルが妊娠・出産するという設定を考えても、もしキャロルが男役なら、出産しようという気持ちになるだろうか?と思いますし…。

フレンズ1-16その3 のラマーズ法のクラスで、欠席の妊婦キャロルの代わりに、ロスとスーザンのどちらが妊婦役をするかでモメるシーンがあります。
結局、コインで決めるのですが、その前にこんなやり取りがありました。

スーザン: I am supposed to be the mommy? (私がママ(役)をすることになってるの?)
ロス: Ok, I'm gonna play my sperm card one more time. (よし、僕はもう一度、僕の「精子カード」という切り札を使うことになりそうだね。)
スーザン: Look, I don't see why I should have to miss out on the coaching training just because I'm a woman. (ねぇ、ただ私が女性だからという理由で、どうして私がラマーズ法のコーチのトレーニングのチャンスを逃さないといけないの? わからないわ。)

ロスは肉体的な性別が「男」である自分が男の仕事をすべきだと思っているのですが、スーザンはロスがそういうことを言うと、いつもこんな風につっかかってくるような気がします。
私が「女」だから、女の役割をしないといけないの? という抗議は、すなわち、確かに姿は女だけど、私は私のすべき役割をするのよ、という感じで、この場合も、妊婦のスーザンの介助をするのが、男役の私の役目だ、とでも言いたい感じがするのですが。

もちろん、ロスにそういうトレーニングをさせたくないからと、自分が妊婦役をしても何も得るところがないから、そう言っているのでしょうが、自分がその仕事をするべきだ、という固い信念がそう言わせているような気がします。

でも、最初に書いたように、「缶から直接ビールを飲む話」については、キャロルがレズの男役に開眼した(笑)、という説明の方がシンプルですね。
1-1 はパイロット版で、まだキャラの設定がはっきり決まっていないかもしれませんし、途中(1-9)でキャロルの役者さんが交代したこともあるので、1-1, 1-2 のエピソードとその後のエピソードで多少の食い違いがあるのかもしれません。
妊娠・出産が絡んでくると、どうしてもキャロルを女役と見なさざるを得ない、というか、自然とそういう役回りになってしまうのかな、とも思います。

キャロルが最初から女役だという設定だとして、それで「缶から直接」の理由を考えようと思ったら、
「女性はコップで飲むものだと思っていたのに、知り合った女性は直接口を付けて飲んでいた。別にそれでもいいんだと思ってそれを真似するようになったのだが、スーザンがそうやって飲んでいたのは、彼女がレズの男役だったからだ。」みたいな感じでしょうか?

どちらにしても、女性が缶から直接飲むこと自体、そんなに「超、男っぽい仕草」だとも思わないので(私もやりますし)、深く考えると、なかなか難しい問題ですねぇ(笑)。

どちらが男役かについて、ヒントになるようなセリフやシーンに関する情報、お待ちしております(笑)。
今の感想では、はっきり決まってないけど、どちらかと言うと、スーザンが男役かなぁ?くらいの程度でしょうかね?

(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
皆様のお陰で、ランキングも好調です。
皆様の応援が、とても励みになっています。ありがとうございます。
人気blogランキング
にほんブログ村 英語ブログ

posted by Rach at 14:12| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
フレンズでI now pronounce you husband and wife.という台詞が出てきましたが、牧師さんの台詞ですね、日本語でも「夫婦」といいますが「婦夫」とは言いませんね。キャロルが結婚式を挙げるといったとき、ロスは.Ross : As in, "I now pronounce you wife and wife" married?と皮肉っています。実際のキャロルの結婚式では Carol and Susanとなっていたのはアルファベット順であまり意味がないと思います。こういうときアルファベット順でないとネイティブは感覚的に違和感があるようです。逆ににインパクトをもたらすためにアルファベットにしないこともあると聞いたことがあります。TOM and JERRY,Simon and Garfunkel,Starsky & Hutchしか思い浮かばないですけど。キャロルを演じる人は変わりましたね。そのことは解説されていましたが、話の展開上女性ぽい人にあえて変更して話をふくらまそうという脚本家の意図があったのかも。最初のキャロルはスーザンに似ていたように感じました。きっと脚本家の中の一人はゲイなんじゃないでしょうか。ジョーイ:はフレンズのスクリプトを作っていたときに出演者の名前に:が付くように漢字登録した名残です。(笑)
Posted by ジョーイ: at 2007年06月28日 22:58
ジョーイ:さんへ
wife and wife のセリフ、ありましたね。
フレンズ2-11(その1)
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470317.html
で説明していたのに、すっかり忘れてました(笑)。

Carol and Susan は「アルファベット順」! そうかぁ、確かにそうですね。ネイティブにとっては、アルファベット順に並べるのが自然なんだ…。今までそんなこと考えたこともありませんでした。
逆にしてインパクト、というのも面白いですね。トムとジェリーがそうだなんて、気付きませんでした。(身体のデカい方から言ってるだけだと思ってました。)
Starsky and Hutch (スタスキー&ハッチ)は最近、映画になってましたが、元々はテレビシリーズなんですね。(どっちも見たことないです)
Lilo & Stitch (リロ&スティッチ)とか、過去記事で触れたこともあるシットコム Laverne & Shirley の場合は、普通にアルファベット順、なんですね。

キャロルを演じる役者さんが変わった件ですが、最初のキャロルはもっと体つきがしっかりしていましたよね。今のキャロルはかなり華奢(きゃしゃ)で、しゃべり方もかなり女性っぽい感じがします。随分イメージの違う人になっちゃったなぁ、とびっくりしたんですが、女性っぽい人を中心にして、ロスとスーザンが火花を散らす、という三角関係を見せるのに、今のキャロルは合っているのかもしれませんね。

フレンズには三人のプロデューサーがおられますが、その中の一人の David Crane さんは gay だそうです。そんなこともあって、同性愛を描くことについては、いろいろと深い考えがおありのようです。

P.S.
「ジョーイ:」の謎、ありがとうございました(笑)。
私は何故か、「れい」を変換すると、「レイチェル」になるように単語登録をしてるなぁ…便利なこともあるけど、不便なこともあります(笑)。「とーいっく」→「TOEIC」、これは結構便利(笑)。
Posted by Rach at 2007年06月29日 12:00
こんにちは

Susan が Ross をダンスに誘う場面で "I'll let you lead." と言っています。ためらっている Ross に、「どちらがリードするかで争うことはないから」と安心させているように聞こえます。この台詞などは Susan が男役であることを示す一例かと思います。
Posted by mq at 2016年10月15日 09:27
mqさんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに、「あなたにリードさせてあげる」とスーザンがわざわざ言っているのは、自分が本来は男役であることを示している気がしますね。
貴重なご意見ありがとうございました。
Posted by Rach at 2016年10月17日 18:21
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。