2007年07月05日

ブリティッシュアクセント フレンズ3-4その24

[Scene: A grocery store that Janice shops in. Chandler is on purpose, accidentally bumping into her.]
ジャニスが買い物をしている食品店。チャンドラーは、偶然を装って、その実、故意に、彼女とばったり出くわす。

bump into は過去にも何度か出てきましたが、「ばったり・偶然出会う、出くわす」という意味です。
ロングマン現代英英辞典では、
bump into somebody (phrasal verb): to meet someone who you know when you were not expecting to
つまり、「(会うと)予想していなかった時に、知っている人[知り合い]に会うこと」。
「こんなところで会うなんて!」と、思いがけない人に会う感じ、がポイントなんですね。

ト書きには、on purpose, accidentally と書いてあります。
これは、フレンズ1-1その5 で解説した、accidentally on purpose 「偶然のように見せて[偶然を装って]その実、故意に」のことですね。
フレンズ3-4その20 では以下のセリフがありました。
レイチェル: Right. So, what you have to do is, you have to accidentally run into her on purpose. And then act aloof. (そうよ。だから、あなたがしなければならないのは…あなたはわざと彼女に「偶然」遭遇しないといけないのよ。そして、そこで、よそよそしく振舞うの。)
つまり、チャンドラーは今、そのレイチェルのアドバイス通りに行動している、ということです。


ジャニス: (to butcher) No, thank you. (Chandler makes a sound and she notices him) Chandler! ([肉屋さんに] いいわ、ありがとう。[チャンドラーは音を立て、ジャニスは彼に気付く] チャンドラー!)
チャンドラー: (in a British accent) Hello, Janice. ([イギリス風アクセントで] こんにちは、ジャニス。)
ジャニス: What are you doing here? (ここで何をしてるの?)
チャンドラー: (in accent) Oh, just a bit of shopping. How've you been? ([そのアクセントのままで] あぁ、ちょっとしたショッピングだよ。どうしてた?)
ジャニス: Are you being British?! (あなた、イギリス人になってるの?[イギリス風にしゃべってるの?])
チャンドラー: (normal voice) No. Not anymore. ([普通の声で] いや、もうやってない。)

チャンドラーは、ちょっと気取った感じでしゃべってますが、これがイギリス風アクセント(イギリス発音)ということみたいですね。
日本人でも、平静を装おうとする時には、必要以上に気取ったしゃべり方をして、「俺は全然動揺なんかしてないもんね」ということをアピールしたりしますが、それと同じことなのでしょう。
気まずくて、ヘンな敬語を使ってしまったりとか…。
で、アメリカ人の場合は、イギリス式発音になってしまう、と。(ほんとか…笑)
昨日の記事では、Italian accent、今日の記事では、British accent と何故かアクセントの話が続いていますね。(意図的なものか、単なる偶然か…)


ジャニス: Why are you shopping here? You don't live in this neighborhood. Were you here waiting for me? (どうしてここで買い物してるの? あなたはこの近所には住んでないでしょ。ここで私を待ってたの?)
チャンドラー: Yeah, huh. I'm just uh, you know I'm just picking up some things for a party. (grabs a bag off of the shelf) (まさか。俺はただ、ほら、ただパーティー用の品をここで選んでるだけだよ。)
と言いながら偶然手にしたのが、barley (バーリー、大麦)の袋でした。
ジャニス: Barley? What kind of party serves barley? (バーリー? バーリーを出すって、どんなパーティーよ?)
チャンドラー: Well, I'm sorry if my friends aren't as sophisticated as yours. (あぁ、もし俺の友達が君の友達みたいに洗練されてないんだとしたら、残念だね。)

「私を待ってたの?」と尋ねるジャニス。
すっかりバレてます、というか、誰の目にも明らかですが(笑)。
Yeah, huh? は「ヤーハー?」という感じで語尾が上がりますが、「まさか。君はそんな風に思ってるの?」みたいなニュアンスですね。
たまたま手にしたのが大麦だったわけですが、セリフとしては、party と barley が韻を踏んでいる、というか、よく似た発音の単語を並べている、のが面白いようです。
I'm sorry... のセリフは、「君たちが開くようなパーティーとは違って、僕の友達のパーティーはそんなに洗練されてないんだよ。悪かったね、残念だね。」という言い訳のようです。

(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
皆様のお陰で、ランキングも好調です。
皆様の応援が、とても励みになっています。ありがとうございます。
人気blogランキング
にほんブログ村 英語ブログ

posted by Rach at 11:09| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。