2007年07月06日

チェルシーのチェルシー フレンズ3-4その25

ジャニス: Where is this party? (そのパーティーはどこであるの?)
チャンドラー: Here in Chelsea. (ここ、チェルシーで。)
ジャニス: Whose party is it? (誰のパーティーなの?)
チャンドラー: A woman's. (ある女性の。)
ジャニス: What woman? (何て女性?)
チャンドラー: (shyly) Chelsea. ([恥ずかしそうに] チェルシー。)

ジャニスに質問攻めにされ、だんだんボロが出てくるのがおかしいですね。
今、買い物をしているのがチェルシーという場所(地区)で、この近くでパーティーがある、と説明するのですが、主催者は女性だと言ってしまい、「女って誰よ?」みたいな感じで問い詰められて、「チェルシーって名前の女性だよ。」と思わず答えてしまうチャンドラー。

今回のこのやり取りが面白いのは、チェルシーという地名は女性名にも使われるから、ですね。
有名なところでは、クリントン前大統領&ヒラリー上院議員の一人娘さんが、チェルシーさんです。
Wikipedia 英語版: Chelsea Clinton

ト書きには shyly と書いてありますが、実際のところは答えに窮して思わずチェルシーと言ってしまった…という感じでした。
こんなに切羽詰った状態でなければ、「面白いことにその女性の名前もチェルシーって言うんだよ!」と明るいジョークに出来たのかもしれませんが…。
これを言うためにこの場所がチェルシーだということになったのでしょうね。
こんなことで「ジャニスはチェルシーに住んでいる」という設定が決まってしまうのか…(笑)。

チェルシーについては、つい最近、テレビでその街の様子を見ることがありました。
6月15日から17日にかけて、NHK-BS で、「ニューヨークまるごと72時間」という番組が放映されていましたよね。
そこで「中継!ウイークエンドニューヨーク」という、ニューヨークの現地から中継する番組が4つあって、その第4弾が「NYの最新グルメ!チェルシーでランチタイム」というものでした。
出演者の皆さんがおいしそうなアジアン・フュージョンの昼食を食べておられましたねぇ。

チェルシーについて、詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Chelsea, Manhattan
Wikipedia 日本語版: チェルシー (ニューヨーク)

しどろもどろのチャンドラーに、
ジャニス: Okay, you know, one of two things is happening here. Either you're seeing somebody behind my back, which would make you the biggest jerk on the planet. Or else you're pretending that you're seeing somebody, which just makes you so pathetic that I could start crying right here in the cereal aisle. So, like, which of these two guys do you want to be? (another guy walks by) (わかったわ。ここでは二つのうちのどちらかが起こってるのね。一つ目は、あなたは私に隠れて誰かと付き合っているということ、そしてそんなことしたら、あなたは地球上で最も最低なヤツになるでしょうね。二つ目は、あなたは誰かと付き合っているふりをしている、それはあなたをただ惨めにさせて、私は今ここのシリアルの通路[シリアルのコーナー]で大声で泣き始めることになるわ。今話した二人の男のどっちにあなたはなりたいの?)
別の男性が傍を歩いていく。
チャンドラー: Can I be that guy? (あの男になれる?)

behind someone's back は「(人)の背後で・陰で、(人)のいない時に、(人)に隠れて・内緒で」という意味。
フレンズ1-24その5 にも出てきました。

ちょうど二人は今、シリアルがたくさん置いてある場所にいるので、ジャニスは "right here in the cereal aisle" と言っていますね。
aisle は「通路」という意味で、発音は「アイル」。
「教会の側廊、通路」という意味もあり、結婚式の場面でよく聞く単語ですね。
フレンズ2-24その5 ではその「教会の通路」という意味で出てきました。
ですから、cereal aisle を直訳すると「シリアルの通路」ということですが、つまりはお店の「シリアル・コーナー」を指すわけですね。

cereal aisle は発音の最後に l (エル)が来る単語が二つ続いていて、続けて発音すると「シリアライル」みたいに聞こえます。
この言葉を聞くと、きっとネイティブには、シリアルの箱がずらーっと棚に並んでいる風景が目に浮かぶのでしょう。
わざわざ、この「シリアルの通路で」と詳しく説明しているのが面白い、ということのようですね。

ジャニスはチャンドラーの魂胆を見抜いています。
どっちにしても辛い選択しか残されていないチャンドラーは、どっちの男になりたいの?と言われて、泣きそうな声で、「通りすがりのあの男になりたい」と答えます。
今のこの辛い状況を考えると、誰だかわからないけど、あの人の方がきっとましだろう、と思えるのですね(笑)
やっぱり、ジャニスの方が一枚も二枚も上手(うわて)でした。

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posted by Rach at 12:39| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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