[Scene: Chandler and Joey's, Chandler is lying on the counter and Rachel and Monica are comforting him again.]
チャンドラーとジョーイの部屋。チャンドラーはカウンターに横たわり、レイチェルとモニカがまた彼を慰めている。
チャンドラー: ....And then I just, you know, threw the bag of barley at her, and ran out of the store. (…それから、俺は、ほら、その大麦の袋を彼女に投げつけて、店から走って逃げた。)
モニカ: My God! Chandler, we said be "aloof," not "a doof." (まぁ、なんてこと。チャンドラー、私たちは、aloof (よそよそしい)になれって言ったのよ。"a doof"(おバカ)じゃなくてね。)
aloof は フレンズ3-4その20 に出てきました。
doof という単語は doofus の省略形のようです。
Merriam-Webster Online Dictionary では、
doofus:
Etymology: perhaps alteration of goof
slang : a stupid, incompetent, or foolish person
つまり、語源は、恐らく goof が変化したもの。意味は「愚かな、無能な、ばかな人」。
doofus という単語は過去のフレンズにも出てきました。
フレンズ2-2その5 で、香水売り場で、ジョーイがオンブレ男と決闘(笑)するシーンがあります。
過去記事ではセリフを一部しか取り上げていませんでしたが、そのやり取りは以下の通り。
客の顔に香水をかけてしまったオンブレ男。
客: You idiot, you stupid cowboy, you've blinded me, I'm suing! (このバカ。まぬけなカウボーイめ。お前のせいで目が見えないぞ。訴えてやる!)
店員: Oh my god, Todd! What the hell did you do? (なんてことを、トッド! お前は一体何をしたんだ?)
トッド(オンブレ男の本名): I'm sorry. I am such a doofus. I'm so sorry, I'm so sorry. (すみません。俺は本当にバカなんです。ごめんなさい。ごめんなさい。)
この決闘の直前までは、男っぽさ全開、みたいな感じのオンブレくんでしたが、大失敗してしまって、急に小さな男(笑)になってしまうのが面白かったですね。
この状況で自分のことを doofus と呼んでいますので、それがかなり情けな〜い意味であることが想像できます。
doofus は goof が変化したものだろう、とのことですが、goof は「ばか、まぬけ」「へま、どじ」という意味ですね。
ロングマン現代英英辞典では、
goof: [countable] informal especially American English
1. (also goof up) a silly mistake
2. (also goofball) someone who is silly
つまり、1. は「愚かな過ち・間違い」、2. は「愚かな人」、ということで、「愚かなこと、人」の両方を指すのですね。
フレンズ2-22その5 のコメント欄 で、goo 「ベタベタ・ヌメヌメするもの」から発展して、goof, goofy という単語についても触れています。
その部分とややカブるのですが、ディズニーのキャラクターでグーフィーというのがいますねぇ。
これがちょっとオマヌケな感じのキャラですよね。
Wikipedia 英語版: Goofy
このキャラが誕生してから、その名前は変化してきたようですが、今現在の彼のフルネームは、Goofy Goof だそうです。
goof の意味を考えると、ものすごい名前だな(笑)。
ということで、aloof と a doof というよく似た発音の表現を並べて、チャンドラーは、よそよそしく振舞うはずが、ばかを演じてしまったのよ、とモニカはあきれているわけです。
チャンドラー: I've actually ruined this, haven't I? It's time for the good ice cream now, right? (俺はこの件を本当に台無しにしてしまったよね。もう、上等のアイスクリームを食べてもいい時期だよね?)
レイチェル: Yeah, it is. (そうね。)
モニカ: You know what, everything's gonna be okay. (ねぇ、全てはうまく行くわよ。)
フレンズ3-4その19 では、豆乳のアイスクリームを食べていたチャンドラー。
その時に、
レイチェル: We sort of, we save the real stuff for those really terminal cases. (私たちは、本当の末期患者の為に、本物のアイスクリームはとってあるのよ。)
と言っていましたね。
今がその末期的状態で、上等のアイスクリームの出番だ、ということです。
"everything's gonna be okay." は、人を慰める時の定番表現ですね。
(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
皆様のお陰で、ランキングも好調です。
皆様の応援が、とても励みになっています。ありがとうございます。
人気blogランキング
にほんブログ村 英語ブログ
2007年07月09日
この記事へのコメント
コメントを書く