2007年07月12日

ウインナー フレンズ3-4その31

モニカ: What are you being such a weenie for? So he has a Barbie. Big deal. You used to dress up like a woman. (どうしてそんなばかなこと[嫌がらせ]をするの? そうよ、ベンはバービーを持ってる。大したことないじゃない。ロスだって昔は女装してたのに。)

weenie について。
ロングマン現代英英辞典では、
weenie: [countable] (American English informal)
1. a type of sausage (synonym: wiener, hot dog)
2. someone who is weak, afraid, or stupid - used especially by children (synonym: wimp)

つまり、1. は「ソーセージの一種。同意語(類義語):ウインナー、ホットドッグ」
2. は「弱い、恐れている、愚かな人。特に子供が使う(表現)。同意語:wimp(意気地のない人、弱虫)」

weenie の同意語に挙げられている wiener を同じくロングマンで調べると、
wiener: (also wienie, weenie [countable] American English)
1. a type of sausage
2. (spoken) someone who is silly or stupid
3. (spoken) a penis - used by children

ほぼ、上に挙げた weenie の語義と同じですが、3. に「penis のこと。子供が使う(表現)」とありますね。

わざわざ解説するまでもないですが、ソーセージなどを表す単語が penis を指す…というのは、日本人にもわかりやすいですね(笑)。

それで、モニカのセリフを直訳すると「何のためにロスはそんなに weenie になってるの?」ということで、子供じみた仕返しのようなセリフを言っていることを「弱い人間が一生懸命負け惜しみを言っている」ように捉えている、ということでしょうか。
また、相手を penis と呼ぶのはどう考えても悪口ですから、「嫌(いや)なやつ」というニュアンスにもなるのでしょうね。
どうしてわざわざそんなイヤミや嫌がらせを言うの?という感じかもしれません。

ちなみに、フレンズ1-15その1 では、WENUS というシステムの名前が出てきました。
これは、発音が weenie、weener に似ているのがポイントだ(笑)、とその過去記事でも説明しています。


ロス: What? (何だって?)
モニカ: Well, you used to dress up in Mom's clothes all the time. (ほら、ロスはいつもママのドレスを着てたわ。)
ロス: What are you talking about? (何を言ってるんだよ。)
モニカ: The big hat, the pearls, the little pink handbag? (大きな帽子に、真珠に、小さなピンクのハンドバッグ。)
ロス: Okay, you are totally making this up. (わかった、モニカは全部でっち上げてるんだ。)
モニカ: How can you not remember? You made us call you "Bea"? (どうして覚えてないの? 私たちに「ビー」って呼ばせてたじゃない。)
ロス: (remembering) Oh God. ([思い出して] あぁ、なんてこった。)
スーザン: I've literally never been this happy. (私は文字通り、今までこんなに幸せだったことはないわ、ってくらい幸せよ。)
モニカ: Wasn't there a little song? (ちょっとした歌がなかったかしら?)
キャロル: Oh, please, God, let there be a song. (あぁ、どうか神様、そんな歌が存在しますように。)
ロス: There was no song. (to Monica) There was no song! (歌なんてなかった。歌なんてなかった!)
モニカ: (singing) "I am Bea." (私はビー♪)
と言って歌いだすモニカ。(以下、歌詞は省略します)

女装していたと言われてロスは最初否定していますが、しらばっくれていたわけではなく、本当に忘れていたのでしょうかねぇ?
どうやら、Bea という名前を聞いて、はっきりと思い出したみたいです。
Bea という名前ですが、愛称みたいですね。
よくわからないですが、beautiful の最初の文字の bea ということで、「美しい」を彷彿とさせる愛称、ということでしょうか?

never been this は「こんなに…だったことは今までない」、つまり、「今までの中で今のこれが一番…だ」ということです。
ベンが女性っぽくならないようにむきになっていたロスなのに、実はロス自身、子供の頃、女性の真似をしていたなんて、もう最高ね!という感じでしょう。
歌の話が出た時も、「そういう歌がどうか存在していてくれたまえ!」と神へ祈っているわけですね。


エンド・クレジットの後、その歌を歌っている小さい頃のビデオフィルムが流れます。
[Scene: It's an old home movie of the Geller's backyard, young Ross is dressed up as Bea, and pouring himself/herself some tea.]
ト書き訳: ゲラー家の裏庭の古いホームビデオの映像。若い[幼い]ロスはビーとしてドレスアップして、自分にお茶を入れている。

ト書きに、himself/herself とわざわざ書いてあるのがおかしいです。
ちなみに、最後に小さい頃のモニカの姿も映ります。
子供の頃太っていたことがよく話題になるモニカですが、ここではスリムな姿を見せています。
この頃はまだ太っていなかったという設定なのか、長期シリーズものによくありがちな「設定の不一致」というやつか…(笑)。

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posted by Rach at 10:12| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ロスの歌はもっと長くなかったんですか?"I am Bea, I am Bea, won't you drink some tea with me?"か何かじゃなかったんですか?これは私のTop 10好きな話です。(笑)
Posted by デイズ at 2007年07月12日 14:41
デイズさんへ
そうなんです。上の記事では、The rest of the lyrics is omitted. の状態になっているのですが、実際の歌詞は、

I am Bea. I drink tea. Won't you dance around with me?

でした。

この歌詞は、
Bea rhymes with "tea" & "me".
「Bea と tea と me が韻を踏んでいる」
のがポイントなんでしょうね?
Posted by Rach at 2007年07月13日 09:51
I knew it! :-D

"I am Bea. I drink tea. Won't you dance around with me?"

Clearly, this is the work of a genius.

やっぱり。この歌は明らかに天才が作曲した歌見えますね。
Posted by デイズ at 2007年07月13日 15:57
Dear Deas
I knew you knew it! :-D
The lyrics you wrote above is as great as the original one.

フレンズの歌は本当にユニークなものが多いですよね。
My favorite song is...
♪ New york city has no power and the milk is getting sour... ♪
(from 1-7)
I can't get this song off of my mind. (lol)
Posted by Rach at 2007年07月14日 09:22
Rachさん、いつもありがとうございます!
「Bea」はBeatrice/Beatrixという女の子の名前の略称です。
そういえば、ピーター・ラビットの著者もBeatrixでしたね!
Posted by ヒロさん at 2012年11月09日 20:39
ヒロさん、さんへ
こちらこそ、コメントありがとうございます!

Bea というのは、「Beatrice/Beatrixという女の子の名前の略称」だったのですね。全然気付きませんでした。
また、ピーター・ラビットの著者は、Helen Beatrix Potter という方なのですね。それも知りませんでした…。知らないことばかりですみません(笑)。

貴重な情報、ありがとうございました! :-)
Posted by Rach at 2012年11月12日 14:36
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