2007年07月19日

ギャング フレンズ3-5その7

ジョーイ: Hey, Monica, who would yours be? (ねぇ、モニカ。モニカの場合は、誰になりそうなの?)
モニカ: First, I need a boyfriend, then I can have a list. (まず、恋人が必要ね。そしたら、そういうリストを作ることができるわ。)
ジョーイ: It's just a game, Mon. (makes a 'Can-you-believe-her' face to the rest of the gang.) (ただのゲームだよ、モニカ。)
ジョーイは、他のフレンズたちに「モニカって信じられないよな?」という顔をする。

昨日の記事に出てきた、モニカからチャンドラーへの質問、"who's on your list?" はわかりやすいですが、この "who would yours be?" という疑問文は、日本人にはパッと出てこない気がします。
つまり、Yours would be 'somebody'. という文章の somebody を who? で尋ねる形の疑問文になっているわけですね。
yours = celebrities that you could sleep with で、それが誰か?を尋ねる形になっているわけです。

Who is yours? ならまだシンプルでわかりやすいですが、そこに would が使われているために、少し複雑な形になっているのですね。

チャンドラーに対しては、"who's on your list?" と直接的に質問していましたが、それは、ジャニスとチャンドラーの間で、そういうリストがすでに存在しているのがわかっているから、「あなたのリストには誰が載っているの?」という「事実」を尋ねるので、普通に現在形を使っているのです。

それに対して、モニカの場合は、今話題に出たばかりで、モニカにはまだそういうリストが存在していないわけだから、「そういうリストがあるとしたら、もしそんなリストを作るとしたら、誰になる?」と、仮定の意味を込めた婉曲表現の would を使って尋ねているわけです。

あくまで仮定の話として聞いているのは、その would からも読み取れるのに、それでも、「まずは恋人を」と頑張るのが、いかにもモニカらしい、ということなのかもしれません。
モニカにしてみれば、「恋人が許してくれる5人の相手」なわけだから、私にはまずその前提条件となる恋人探しから始めないと、そういうリストを作ることはできないのよ、という気持ちですね。

ト書きの、"makes a 'Can-you-believe-her' face" というのは文字通り、"Can you believe her?" 「モニカのこと信じられる?」、つまり、「モニカって信じられないこと言うよな?」という気持ちを顔で表現している、ということですね。
フレンズのト書きにはよくこういう表現が使われますが、便利な表現だと思います。

同じくト書きで、gang という言葉が使われていますが、これはフレンズのメンバーのことですね。
「遊び仲間、グループ」という意味で、フレンズのト書きでは、よくこのように表現されています。
フレンズ1-8その5 で、モニカのおばあちゃんの遺品の写真が出てきました。
その「おばあちゃんと友達の写真」には、
"Me and the gang at Java Joe's" (私とジャワジョーズの仲間)
という説明が書いてありました。
「いつもつるんでいる悪ガキたち」みたいなニュアンスが感じられるような気もします。

ロングマン現代英英辞典では、
gang: [countable]
1. a) a group of young people who spend time together, and who are often involved in crime or drugs and who often fight against other groups
b) a group of young people together in one place, especially young people who might cause trouble
2. a group of criminals who work together
3. (informal) a group of friends, especially young people

つまり、1. の a) は「一緒に時間を過ごす若い人たちのグループで、しばしば犯罪や薬物にかかわっており、しばしば他のグループとけんかする」、
1. の b) は「一つの場所で一緒にいる若い人たち、特にトラブルを起こすかもしれない若い人たちのグループ」、
2. は「一緒に働く犯罪者のグループ」、
3. は「友達のグループ、特に若い人たちの」

ということで、2. が日本語の「ギャング」のイメージですね。
そして、1. のように、「犯罪やトラブルなどの悪いことにかかわる可能性のある若い人たちのグループ、集団」を指すという意味があるのですが、その意味が広がって、別に何か悪いことやトラブルを起こすわけではない「友達の集団」を指すことになった、ということですね。

(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
皆様の応援が、とても励みになっています。ありがとうございます。
人気blogランキング
にほんブログ村 英語ブログ

posted by Rach at 10:44| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。