レイチェル: What about you, honey? Who would be on your list? (あなたはどうなの? ハニー。誰がリストに載りそう?)
ロス: Well I-I-I, that kind of thing requires some serious thought. First, I'd divide my prospective candidates into categories. (そうだな、僕は…そういう類のことは、少し真剣に考える必要があるな。まず第一に、候補に挙がりそうな人(予想される候補者)をカテゴリーに分けるだろうね。)
チャンドラー: (coughing) What a geek! ([咳をしながら] 何てオタクなんだ!)
その前に、ジョーイがモニカに言っていたように、ただのお遊びなのに、真剣な考慮が必要だ、カテゴリー分けしないと…などと言うロス。
カテゴリー分けって?
肉体派、知性派、アニメキャラ?みたいな感じでしょうかねぇ?
チャンドラーが咳のように見せかけてさりげなく、「こだわり過ぎるやつ」と言うのがおかしいですね。
フィービーの弟フランクがセントラルパークにやってきます。
フィービーが彼をフレンズたちに紹介するシーン。
フランクは、男性陣には普通に Hey. と挨拶しているのに、女性陣になると、急に Whoa! とリアクションが大きいのがおかしいですね。
フランク: Hey, how do you guys get anything done? (ねぇ、どんな風にやってるの?)(→訂正:モニカやレイチェルのような魅力的な女性に囲まれたこんな状態では、仕事も何も手につかないよね 訂正ここまで)
チャンドラー: We don't, really. (別に、何もやってないよ。)(→訂正:別に、仕事なんか何もこなしてないよ。訂正ここまで)
レイチェル: Well, so, now, do you guys have a lot of big plans? (で、そう、今、二人は何か大きな予定があるの?)
フィービー: Oh yeah! Yeah, we're gonna connect, y'know bond, and everything. (えぇ! そう、私たちは結びついて絆を深めて、あらゆることをするのよ。)
フランク: Yeah, I was thinking that maybe we could go down to Times Square and pick up some ninja stars. And, oh, um, my friend Larry, he wants me to take a picture of a hooker. (そうなんだ。俺が考えていたのは、多分、タイムズ・スクエアに行って忍者スターを見つけられる(→訂正:手裏剣を手に入れられる 訂正ここまで)かな、って。それから、俺の友達のラリーは、俺に売春婦の写真を取ってきて欲しいって言ってた。)
チャンドラー: You know, we don't really take advantage of living in the city. (なぁ、俺たちって都会に住んでる利点をあまり生かせてないんだな。)
ジョーイ: I know. (そうだな。)
how do you guys get anything done? のニュアンスがよくわかりません。
get ... done は「…を done の状態にする」ということで、「…を終わらせる、済ませる、片付ける」という感じですね。
直訳すると、「あなたたちは、(何らかの)物事をどんな風に終わらせるの?、やっちゃうの?」という感じになるのでしょうか。
初めて会った時の最初の言葉なので、感覚としては、「毎日どうしてる?、どんな風に生活してる? どんな風に日々を過ごしてる?」みたいなニュアンスなんでしょうかねぇ?
そして、フランクは done という単語を「ダン」ではなく「ドン」という感じで発音しています。
それが気になったチャンドラーが don't 「ドン(ト)」と同じような発音を使って、done してない、つまり don't だ、と答えているような気がするのですが…。(この辺はよくわかりません)
(2018.7.24 追記)
"how do you guys get anything done?" について、コメント欄にて「この疑問文は「(特定の状況で)どうして何かできようか、いやできない」という反語として定着しているようです」というご意見を頂戴しました。
「どうやって何か(仕事など)をこなしてるの?」が反語的に「(こんな状態では)仕事(も何も)手につかないよね」という意味で使われるのですね。
今回のやりとりでは、モニカやレイチェルに魅力を感じたフランクが「こんな魅力的な女性がそばにいる状況では何も手につかないでしょ」という意味で言っているようです。
以下のコメント欄で、フレンズ1-5 や「ザ・ホワイトハウス」に出てきた同様のセリフもご紹介していますので、併せてお読みいただければ幸いです。
(追記はここまで)
connect, bond は人と人の結び付きを表す言葉ですね。
フレンズ3-1その17 には、bonding 「誰かと絆を結ぶ、誰かと結びつきを持つ」という表現が出てきました。
pick up はロングマン現代英英辞典では以下のような語義が載っています。
pick:
8. NOTICE
pick something up / pick up something:
to notice something that is not easy to notice, such as a slight smell or a sign of something
つまり、「気付くことが簡単ではないことに気付く、例えばかすかな匂いや何かの兆しなど。」
何となくその上の語義が近いような気がしますね。
pick up は、ただ「気付く、見つける」んじゃなくて、「見つけにくいものを見つける、気付きにくいものに気付く」というニュアンスなのかなぁ、と思います。
注意深くキョロキョロ探していて、「あ、あんなところにニンジャスターが!」みたいに、発見する感じ、でしょうか。
(2009.10.14 追記)
pick up some ninja stars について、下のコメント欄でご指摘いただきました。
ninja star(s) は、忍者が持っている「手裏剣」を指すようです。
ですから、「(タイムズ・スクエアで)手裏剣をいくつか買う・手に入れる」というニュアンスになるようですね。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)
hooker は「売春婦」。
hook は、名詞では、日本語にもなっているように「フック、ホック」などの「(先の曲がった)鉤(かぎ)」、動詞では「かぎで引っかける」という意味になります。
-er という人を表す語尾がついて、「(かぎで)引っかけるもの(人)」、すなわち「男をひっかける」売春婦、ということになるのですね。
他に売春婦という単語だと、whore や、prostitute などがあります。
どうやら、フランクは、ここは都会だから、その辺を歩いていると売春婦に簡単に会える、売春婦がゴロゴロしているように思っているようです。
フランクの言う通りなら、俺たちもしょっちゅう、ニンジャスターや売春婦と出会ってるはずなのに、おかしいよねぇ、これじゃあ、都会に住んでるメリットをちっとも生かせてないってことかな、と言っているわけですが、それはつまり、都会だからってそんな人たちに簡単に会えるわけじゃないよ、ということですね。
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都会に住んでいるチャンドラーたちには刺激的でいろんなことにチャレンジして、それを成し遂げてるいるという思いがフランクにはあるような気がします。体験談みたいなものを聞いているのでは?
You'll never get anything done like that.(そんな考え(状況)ではダメだ)
How do you get anything done? (どうすればいいんだ)
ニュアンスについてのご説明、ありがとうございます。
get ... done には何かしら「成し遂げている」という意味が感じられる、ということですね。それはよくわかる気がします。accomplish みたいなイメージでしょうか。
How do you do? 「初めまして」という挨拶がありますが、それはただ、「あなたが日々をどうやって過ごしているか?」「どんな感じですか?」と尋ねているのだと思いますが、それが how do you guys get anything done? だと、「どんな風にうまくやってる?」「何かいいことあった?」みたいな感じになるのかなぁ?と思ったりします。
そういうフランクの期待感に対して、「別に、特に、何もこれと言っためぼしいことはないよ。」という意味で、We don't, really. と答えているのでしょうかねぇ?
やはりここは「忍者の(持っている)星=手裏剣」の意味ではないかと思います。
東洋の武器などはマニアックすぎて都会にしか売っていませんから、タイムズ・スクエアの専門店でめぼしい手裏剣をいくつか選ぶということでしょう。
ご意見ありがとうございます。ご指摘の通りだと思います。
忍者の持っている手裏剣って、星のような形をしているので、英語では ninja star と言うのですね。
英辞郎にも以下のように載っていました。
手裏剣=Chinese star, Ninja star
throw a ninja star=手裏剣を使う[投げる]
ninja star はてっきり「忍者スター」だと思い込んでいたので、pick up を「見つける」という意味に解釈したのですが、ninja star が手裏剣という「もの」であるとすると、「手に入れる」「買う」という意味になるのでしょうね。
貴重なご意見ありがとうございました。
フランクがモニカとレイチェルと握手した時に「wow」と反応しています。その後に続く台詞なので、都会の綺麗な女の人とどう付き合ってるの?など女性関係についての質問だと思います。
なのでチャンドラーがwe don't,really.と答えているのも納得がいきます。そう考えると後のwe don't really take advantage of living in the city.って言うチャンドラーの台詞も面白さが増すと思いますが、どうでしょう?
コメントありがとうございます。
get anything done を直訳すると、「何かが”なされた”状態にする」みたいな感覚ですから、「何かうまいことやってる?」みたいなニュアンスが感じられる気がします。
抽象的で漠然とした言い方ながら、「(きれいな女性もいっぱいいるこういう都会で)何だか上手い具合にやってるみたいだね」というような、「あなたたちっておいしい毎日を送ってるんだろうね」のような気持ちが入っているのかなと思います。
フランクが女性陣に対してやたらとビビッドな反応をしていたので、やはり「女性関係で何かおいしいことがあるんじゃないの?」という気持ちももちろん入っているのでしょうね。フランクはやっぱりその部分が一番気になる年頃のようですから(笑)。
we don't really take advantage of living in the city というのも、フランクのこれからの「都会を楽しむ」予定を聞いて、そういうことにワクワクしている若者に比べて、俺たちって都会の醍醐味を楽しめてないみたいだな、俺たちってつまらない毎日を送ってるんだな、いう自虐的なセリフということになるのでしょうね。
貴重なご意見ありがとうございました。
> First, I'd divide my perspective canidates into catergories.
prospective なら意味が通ります。ネット・スクリプトの誤りだと思います。canidates はタイポですね。
こんにちは。貴重なご指摘ありがとうございます。
おっしゃる通りで、ネットスクリプトをそのまま引用したことによる誤りでした。
「prospective なら意味が通ります」というのもおっしゃる通りで、DVD字幕も Netflix の字幕も、prospective になっていました。
タイポについては、上の記事を
canidates → candidates
catergories → categories
に訂正させていただきました。
perspective の部分は元々、記事中の和訳として「候補に挙がりそうな人」と書いており、自分では prospective として訳していたようです。
今回、prospective に訂正するに当たり、(予想される候補者)という和訳も追加させていただきました。
ロスの発音は、perspective とも prospective とも取れるような発音になっているので、ディクテーションされた方も間違われたのだろうなぁと思います。
「いつか暇なときにスペルチェックかけてみます」とのお言葉、ありがとうございます。本来、記事として投稿する際に私がチェックしないといけないことですので、私もできるだけ早くスペルチェックさせていただくつもりです。
とりあえず 3-5 のみスペルチェックをかけてみたのですが、ブログ記事で使った部分については、
外科医が取り出した後に フレンズ3-5その13
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470888.html
のト書きで、
Joey places the toliet brush
というタイポがありました。正しくは toilet なので、この後、そちらも訂正しておきます。
(ネットスクリプトでは他にも2ヶ所ほどタイポがあったのですが、その部分については、記事で使わなかったり、投稿時に私が気づいて直したりしていました)
貴重なご指摘ありがとうございました<(_ _)>
フランクは、モニカとレイチェルに魅力を感じた様子です。フランクの台詞も「(彼女達と一緒では) 何も手につかないのでは?」と解釈してよいと思います。
コメントありがとうございます。
この "how do you guys get anything done?" のニュアンスについて、これまでコメント欄で様々なご意見を頂戴してきましたが、mqさんのご意見の「仕事が手につかない」という感覚が一番近いように私にも思えてきました。
「幼児がいて家事が手につかない」という例が多いのもおっしゃる通りで、"how do you get anything done" で検索すると、Googleサジェストで、with a baby, with a newborn などが続く形が出てきます。
私が見たドラマで調べてみたところ、"How do you get anything done?" というセリフが出てきたものがありました。
政治ドラマ「ザ・ホワイトハウス」(The West Wing)の 6-14 「眠りから覚めて」(The Wake Up Call)の 21:11 のシーン。
バートレット大統領と、駐米英国大使ジョン・マーベリー卿が会話しているシーン。
その場には副補佐官のケイトがいて、大統領夫人のアビーが入ってくると、ジョンは「美人ばかりで困る」というようなことを言った後、大統領に、
ジョン: So many distractions, Mr.President. How do you get anything done?
と言っていました。
この部分、字幕では「気が散るでしょ よく仕事できるな」と訳されていました。
これがまさに「どうやって何かをなすんですか?」→「(こんな状態では)何も手につかないですよね?」→「美人に囲まれてたら(そわそわして)仕事も(何も)手につかないでしょ」みたいなニュアンスになりますよね。
おっしゃる通り、フレンズ1-5 の "How you get any work done is beyond me." もまさにそのニュアンスでした。そちらの方はDVDの日本語訳が「俺だったら、仕事も手につかないよ」となっていたので、解説もその方向で書いてはいたのですが、後でそちらの記事、
ただ下を見ればそこにある フレンズ1-5改その2
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/455412308.html
にも、もう少し追記しておきます。
今回のフランクとチャンドラーのやりとりは、
フランク: Hey, how do you guys get anything done? (ねぇ(彼女達みたいな魅力的な女性と一緒では)何も手につかないのでは?)
という意味で言っているとわかっていながら、「どうやって仕事とかをこなしてるの?」という文面通りの意味にわざと捉えて、
チャンドラー: We don't, really. (俺たちは別に、何の仕事もこなしてないなぁ。)
みたいに答えたところに面白みがあるのかなぁ、と思いました。
貴重なご意見ありがとうございました<(_ _)>