2007年07月25日

外科医が取り出した後に フレンズ3-5その13

ジョーイ: Relax. Here hold this. (hands her his beer) This old stuff just comes right up. I'll show you. (he bends down to try and lift some tile right in the middle of the floor, in his tight pants.) (落ち着けよ。これ持ってて。[モニカにビールを渡す] この古いヤツ(タイル)はすぐにはがせるよ。やって見せてやるよ[見ててよ]。)
ジョーイは、タイトなパンツをはいた姿で、かがんで、床のど真ん中にあるタイルを持ち上げようとする。
モニカ: A little more than I wanted to see. (私が見たいと思っていたのより、ちょっと余計なものが見えるわ。)
ジョーイ: (manages to pry off only a small piece) Aw! Look at that! Every inch of this is glued down! It'd take forever to pry this up. You should ah, you should just leave it. (starts to walk away, but Monica grabs him) ([何とか1枚の小さな(タイルの)ピースをてこで剥がす。] ほら! それを見ろよ! このタイルは一面べったり糊付けされてる! これを(てこで)剥がすのはものすごく時間がかかるだろうね。そのままで放っておいたらいいよ。)
立ち去ろうとするがモニカがジョーイを掴む。

come up は「上に上がる」ということですから、「上に向かって取れる」、つまり、「(上向きに)はがせる」という感じでしょう。
show は、ロングマン現代英英辞典では、
show:
4. EXPLAIN WITH ACTIONS
to explain to someone how to do something, by doing it yourself or using actions to help them learn

つまり、「自分でそれをすることで、または、人が学ぶのに役立つ行動を使って、あることをする方法を誰かに説明すること」。
ですから、口で理屈を説明する、とかではなくて、実際にやってみせて説明する、ということですね。
I'll show you. は「俺が今から(実際に)やって見せてやるよ。ちょっとやってみるから見てな。」みたいなニュアンスになります。

そこで、モニカはジョーイのすることをじっと見ているわけですが、モニカは「見たいもの以上のものが見えてしまう。」と言っていますね。
これはモニカにお尻を向けて、タイルを剥がしているジョーイに対してのセリフなのですが、ジョーイが今はいているこのジーンズについては、タイトであることをみんなが口々に言っていましたね。
こんな風にしゃがむと、余計にジーンズが密着して、ジョーイのお尻の形がリアルに出すぎちゃって、見ている方としては目のやり場に困る、見たくないものが見えちゃう…みたいな感じでしょう。

簡単に剥がれると言っておきながら、1枚剥がすのがやっとのジョーイ。
manage to 「どうにかして…する、何とか…する」という表現が使われています。
pry は「…をてこで上げる・動かす」。
every inch of は「…の毎インチ」ということですから、「…の隅から隅まで、寸分の隙もなく」。
take forever は「永遠の時間がかかる」ということで、「ものすごく長い時間がかかる」というのを大袈裟に表現しているわけです。


モニカ: I can't leave it! You gouged a hole in my dingy floor! (そんなままで置いておけないわ! ジョーイはうちのくすんだ床をえぐって穴をあけちゃったのよ!)
(Joey places the toilet brush and holder over the hole, which is in the middle of the floor.)
ジョーイはトイレットブラシのホルダーを穴の上に置く。そこは床のど真ん中に位置する。
ジョーイ: There. There you go. (ほら、うまく行ったろ。)
モニカ: You know that's nice, y'know we could put it back there after the surgeons remove it from your colon! (それはいいわね。外科医がそのブラシをあなたの結腸から取り出した後に、私たちはそれをそこに戻すことができるわね。)

簡単に剥がせると安請け合いしておきながら、固く糊付けされてるとわかって、1枚だけ剥がした状態で逃げようとするジョーイ。
「知らぬが仏」(Innocence is bliss.)状態で、何も知らない間は気にせず毎日を過ごせていたのに、タイルがくすんでいるという事実を知らされて、その上、タイルを1枚剥がされて、そこまでした後で、放棄しちゃうの?、という意味で、わざわざ dingy 「くすんだ」という言葉を使っているのですね。

剥がした部分を隠すために、トイレットブラシを置くジョーイ。
大きさ的にはちょうど良かったのですが、何しろ床のど真ん中ですから、そんなところにブラシがあるのは、大いに違和感ありますよね。
そう、普通なら、何かを試しに剥がしてみる場合には、目立たない端っこから始めるのが筋でしょうから、そういう意味でも、ジョーイのやった行為は、かなり軽率だった、ということになりますね。

最後のセリフ、モニカはそのトイレットブラシを指差しながら言っていますので、it = the toilet brush and holder を指しているようです。
このセリフは何とも遠まわしな表現なのですが…。
we could というのは「私とジョーイとで」ということで、「こういうことも可能よ」という「ある可能性」を以下で示唆しています。
その可能性とは何かと言うと、put it back there after... 「何かをした後にそのブラシをそこの床に戻す」で、after の後には、「外科医がそれをあなたの結腸(大腸の直腸・盲腸以外の部分)から取り除いた後」という言葉が続いています。
remove は「異物を取り除く」ような感じで、「結腸にそのブラシが刺さっていたのを取り除く」というニュアンスになりますね。
ですから、「あなたの結腸に刺さったブラシを外科医が取り除いてから、またそこの床に置き直す(戻す)」ということで、つまりは、まずそこにブラシを置く前に、先にあなたの大腸(お尻)に刺してあげるわ!と言って激怒しているわけですね。

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posted by Rach at 10:29| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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