2007年07月27日

寛大なエリザベス・ハーレー フレンズ3-5その15

[Scene: Central Perk, Ross is working on his list]
セントラルパーク。ロスはリスト作りに励んでいる。
ロス: Okay, I've got three of my five. (よし。僕の5(人)のうち3(人)は決まった。)
レイチェル: Three of your five what? (何の5のうちの3なの?)
ロス: Celebrities I'm allowed to sleep with. (僕が寝てもいい[寝るのを許されている]セレブ[有名人]だよ。)
レイチェル: Oh my God! You are giving this a lot of thought. (まぁ! その選択には熟考に熟考を重ねているのね。)
ロス: Yeah, it's hard okay, I only have two spots left. (あぁ。難しいよ。残り枠が2つしかない。)
チャンドラー: All right, so who do you got it narrowed down to? (わかった。で、誰に絞ったんだ?)
ロス: Okay, Elizabeth Hurley.... (うん。エリザベス・ハーレー…)
チャンドラー: Oooh-hoo. Very attractive. Forgiving. (ほほう。すごく魅力的。寛大だしね。)

give ... a lot of thought は「…にたくさんの思考を与える」、つまり、「…についてたくさん考える、じっくり考える」ということですね。
five と聞いてレイチェルがピンと来なかったくらいですから、レイチェルはすっかりそのリストのことを忘れていたのに、ロスはその間もずっとそのことについて考えを巡らせていた、ということにあきれているセリフです。
hard と言っているのは、思い浮かばないのではなくて、たくさん思い浮かぶけど、2人に絞るのが難しいということですね。
spot は「(順番などの)順位、位置」。
ロングマン現代英英辞典では、
spot:
8. POSITION
a position in a list of things or in a competition

つまり、「物事のリストや試合での位置(地位)」。
narrow は形容詞で「狭い」、動詞で「狭くする、圧縮する」なので、narrow down で「…の範囲を限定する、絞り込む」という意味になります。

エリザベス・ハーレー(ハーレイ)はイギリスの女優。
このエピソードよりもずっと後になりますが、「エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画」(原題: Serving Sara)という2002年の映画で、チャンドラー役のマシュー・ペリーと共演しています。
Wikipedia 英語版: Serving Sara には、マシューとエリザベスが肩を組んでいる(?)映画のポスターの写真が載っています。

forgive は「許す」。
ロングマン現代英英辞典では、
forgive: to stop being angry with someone and stop blaming them, although they have done something wrong
つまり、「ある人が何か悪いことをしたにもかかわらず、その人に対して怒ったり非難したりするのをやめること」。
その動詞 forgive に -ing 形をつけた形容詞の forgiving は「(快く)許す、寛大な、寛容な」ということです。

この Forgiving. という単語を言った後に、観客が笑っていますね。
つまり、Forgiving という言葉がオチのようなのですが、これは一体どういう意味で言っているのでしょう?
形容詞だけで主語がないので、そもそも何が forgiving だと言っているかがわからないのですが…。
可能性としては、
(1) ロスが、もしくはロスの発言が forgiving という意味
(2) エリザベス・ハーレーが forgiving という意味
の2つが考えられると思います。

もし、(1) だとすると、「ロスの選択が寛大だ→ロスの選択はそれほどシビアではないね」というニュアンスになるのでしょうか。
そうすると、エリザベスを選んだという選択が「あまり趣味が良くない」と言っているように聞こえますね。
でも、その前に彼女のことを very attractive 「非常に魅力的だ」と誉めています。
attractive は「魅力的な」ですが、主にルックス、容貌が魅力的だ、という場合に使いますね。

ロングマン現代英英辞典では、
attractive: someone who is attractive is good looking, especially in a way that makes you sexually interested in them
つまり、「attractive な人、というのは、美人(ハンサム)である、特に人が性的に興味を持つような美しい容姿である」。

つまり、異性から「素敵!」と思われるような見た目の美しさを持っている、ということになります。
ですから、そういう誉め言葉を使った直後に、ロスの選択にケチをつけるのは、何となくしっくり来ない気がします。

そこで、私は (2) のように受け止めました。
She is very attractive and forgiving. 「彼女は魅力的で寛大だ」と言っているんだろうなぁ、と。
そして、ここでみんなが笑っている、ということは、彼女は本当にものすごく forgiving な人なのか、もしくはその正反対かのどちらかなのだろうと思います。

Wikipedia 日本語版: エリザベス・ハーレイ
Wikipedia 英語版: Elizabeth Hurley
で彼女について調べてみると…。

彼女はヒュー・グラントとの交際で有名だったようです。
また、ヒューと破局後、出来た子供の父親が誰かについて別の恋人とモメた挙句、父親をはっきりさせるためにDNA鑑定(DNA test)をした、とあります。
そのDNA鑑定は2002年に行われ、このフレンズ3-5 のエピソードは1996年に放映されています。
もし、DNA鑑定の事実があった後の、このチャンドラーのセリフだったら、そんな風に自分にとって大切なことは徹底してこだわる、相手が何と言っても「容赦しない(don't forgive)」ことを、「彼女は”寛容な”人だよ。」と皮肉っぽく言っているのかなぁ、と思えるのですが、残念ながら順序が逆なので、直接このDNA鑑定の話は関係なさそうですね。

…と思っていると、「寛大、寛容」に関係のありそうな話を発見しました。
エリザベスの英語版ウィキペディアの Personal life に、1995年に当時の恋人であったヒュー・グラントが、L.A.で売春婦(prostitute)と一緒にいるところを逮捕された、という話が載っています。
そのスキャンダルの間、ハーレーは彼に付き添い続けた・彼の傍に留まった(remained by his side)、つまりその騒動が原因で別れたりしなかった、ようですね。
(そのスキャンダルについては、Wikipedia 日本語版: ヒュー・グラント にも簡単に書いてあります。)

このスキャンダルが起こったのが1995年、今回のフレンズは1996年なので、エリザベス・ハーレーというと、この一連の事件がアメリカ人の間では記憶に新しいわけですね。
イギリスの俳優がアメリカで逮捕された、という意味でも、事件の印象は強いでしょう。
また、その相手の prostitute はその事件の後、テレビに出演したりもしているようです。

…ということで、そういう事件を起こすとファンが離れていったり人気が落ちたりするものですが、恋人であるハーレーは彼を見捨てたりせず(?)、恋人であり続けた。
そこが彼女の forgiving 「寛大な」ところで、彼女なら、ロスが別の女性と寝てもきっと許してくれるだろうね、という意味で、チャンドラーは forgiving という言葉を使っているのでしょうね。

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posted by Rach at 09:24| Comment(15) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>チャンドラー: Oooh-hoo. Very attractive. Forgiving.

forgiveにingがついて名詞化→「許可」→「(RossがElizabeth Hurleyを選んだことを)許可する・許す」という感じの意味で言ってるのかなぁと思ってたんですが。。。違うか。。。(;-_-)

(いきなりぶしつけですみません。。。)
Posted by boat at 2007年12月02日 21:15
boatさんへ
コメントありがとうございます。

私ももう一度考えてみたのですが、日本語の名詞「許可」という感覚で、動名詞(動詞の -ing 形)を使う、ということは、あまりないように思うのですね。
それから、forgive は「許す」と訳されますが、それは「人や罪などを許す、容赦する」みたいなニュアンスで「許可」のニュアンスとはまた違うように思います。

「それを許可するよ」というようなニュアンスを言いたいのだったら、"Permitted." とか、"Approved." みたいに、過去分詞形を使うような気もします。(この場合、permit や approve という動詞の選択が正しいのかどうかも、私にはよくわからないのですが。)

Forgiving. と言った後、観客が笑っていますので、誉めた後のオチという気がするんですね。ですから上の記事のように解釈してみたのですが…。
Very attractive. という形容詞の後に続いているので、やはり Forgiving. も動名詞ではなくて、形容詞かな、と思います。

正解は、それこそ脚本家に尋ねてみないとわからないことなので、あくまで「私の考え」に過ぎません。一つの意見として聞いておいて下さいね。
Posted by Rach at 2007年12月03日 13:57
なるほど、やっと合点がいきました!
はじめはRachさんの「寛大」という訳を見て、「それだけで観客があんなに笑うだろうか?」と考えてしまったのです。。。
でも仮に「彼女は("sleep with"することに対しても)寛大だろう」という含みがあったということであれば観客の笑いは納得できるような気がします(笑)

どうもありがとうございました。
Posted by boat at 2007年12月03日 18:24
書き忘れましたが"Forgiving"を「許可」とするのはやっぱりおかしいですね。。。
"Attention!"みたいな表現があるからいけるかな〜と思ったんですが(笑)
詳しいお返事をありがとうございました!
Posted by boat at 2007年12月03日 19:55
boatさんへ
こちらこそ、わざわざのご丁寧なお返事ありがとうございます。
「合点がいった」と言っていただけて光栄です。

このリストは「寝てもいいリスト」(笑)なので、その他の女性との関係にも「寛大」であることは、良いポイントだよね、みたいな感じのツッコミなんだろうな、と思いました。

その -tion のような語尾の名詞形であれば、名詞一言で何らかの意味をなす、ということはあると思うのですが、「動名詞」の場合はそれはあまりないかなぁ、と私は思っただけなのです。この場合の -ing 形は形容詞で、何かが forgiving である、という性質を言っているのだと私は解釈した、ということですね。
Posted by Rach at 2007年12月04日 11:27
動名詞だと確かになさそうですね(^_^;)

"hairsplitting"な質問にお付き合いくださりありがとうございました(笑)
また勢いで書き込んでしまうこともあるかと思いますが、気にしないで下さいね。
Posted by boat at 2007年12月04日 21:28
boatさんへ
お返事ありがとうございます。

hairsplitting は直訳すると「髪の毛を裂くような」、つまり「すごく細かいこと」を指す表現ですよね。名詞と形容詞、どちらの意味もあるようですが、boatさんは今回、「形容詞」として使われたわけですね(笑)。
日本語では「重箱の隅をつつくような」などと言いますが、その意味を非日本語圏の人が理解しようと思うと、「重箱って何だ?」ということから始めないといけない(笑)。そういう部分が語学を学ぶ面白さだな、といつも思っています。

外国語を理解する、というのは、見た・聞いた瞬間に「こう思った」という部分がすごく大きいです。私もいったん何かイメージを持ってしまうとその思い込みから抜け出るのがいつも大変なのです。
いろんな方の意見を聞かせていただくことで、私の解釈が修正されるということがしばしばあります。または、私自身がもっとちゃんとした根拠を再度探すきっかけになる、ということもあります。
テストの問題で「何故これが間違いなのか?」という部分が大事なのと同じように、「何故、こういう解釈は不可能、もしくは可能性が低いと思われるか?」を考えるのも大切だと思うし、それを説明できなければ、私の解釈が正しいことを証明することもできませんよね。

私の方こそ、せっかくいただいた意見に対して、「それは違うかもしれません」というようなことを言ってしまうことになり、失礼なことだろうなぁ、とはいつも思っているのです。それでご気分を害された方も過去に大勢おられるだろう、ということもわかっています。
セリフの解釈についてはあらゆる可能性があることをわかった上で、「私としてはこういう根拠を持ってこう解釈した」という意見を述べる場がこのブログだと思っているので、それぞれの方がそれぞれの根拠を持って意見を提示してくださればいいと思っています。読者の方はその中で一番しっくり来たものを選んで下さればいい、と。

私の方こそ、「それでも私はこう思う」とすぐに言ってしまうと思うのですが、それはあくまで「私の意見」にすぎないので、それは気にしないで下さいね。
Posted by Rach at 2007年12月05日 11:11
もうおいとましようと思っていたのですが。。。

このブログの最新の話題の中で"Two heads is better than one."というRachさんのカキコを見てちょっと書きたくなりました(笑)
これってやっぱり話者は"Two heads"を「目に見える具体的な2つの頭」ではなくて「なにか1つの抽象的なもの」として意識しているんでしょうね?
これを見て思い出したのが"He was looking for pheasant because he was hungry."というある冠詞の専門書の中で見た例文です。
phesantは「きじ」という意味で、どう考えても可算ですがこの例文では冠詞のつかない単数形になるそうです。
それはお腹が空いていた彼にとってきじが一匹であるかそれ以上であるかは重要ではないからだそうです(笑)
確かに考えてみればその通りですよね。
もう1つ載っていた例文が
(1)He shot a lion.
(2)He shot several lions.
(3)He shot several lion.
というもので、(1)と(2)は理解できるのですが、(3)はさっぱり意味が解かりませんでした。
解説には(3)はライオンを数ではなく群れの中の一部という量として捕らえている言い方だということでした。
つまり(1)だと撃ったライオンはどうしても1匹だし、(2)だとそれ以上です。でも(3)だととにかくライオンを撃ったのであってそれが1匹かそれ以上かを意識しない言い方であり、それがライオンのように明らかに数えられるものであろうと話者の意識次第で量としてとらえた言い方をしてよいのだということでした。
この解説を見て私は英語も結構日本語のように数を意識しない言い方ができるのだなと目からウロコが落ちる思いでした(笑)
だから"Two heads is better than one."はやっぱり数を意識しないほうの言い方だと思います。多分。。。(笑)
Posted by boat at 2007年12月05日 20:16
boatさんへ
他のコメント欄でのお話にまで反応して下さってありがとうございます。
他の方への参考のために、以下にそこへのリンクをはっておきます。
フレンズ3-9その6 のコメント欄
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388471031.html#comment

Two heads is better than one. という言葉は、主語が複数なのに is が使われている。でも、is を使っているネイティブもいるようだ、という話でしたね。

boatさんのおっしゃる通り、is を使うネイティブの感覚は、「二つの頭を寄せ集めた一つの何か」みたいな感じなのかな、と思います。「二つの頭があること、二つの頭であること」のような状態を表しているのかもしれません。

挙げていただいた冠詞の専門書の例文は興味深いですね。
研究社 新英和中辞典で pheasant を調べると、

「キジ科の鳥」の場合は、可算名詞で、
「キジの肉」を指す場合は、不可算名詞である。

と書いてあります。
chicken なども「ニワトリ」か「鶏肉」であるかで、同じような可算、不可算の使い分けをするようです。
その例文の彼は、「食材」としてのキジを探していたわけで、多分、彼の頭の中には、鳥としてのキジの姿が浮かんでいたのではなくて、焼き鳥になった状態のキジが浮かんでいた、ということか…?(笑)
まぁ、それはちょっと言いすぎかもしれませんが、確かに「数が何匹であるかは問題ではなく、ただ、キジという物体、食材を探していたから冠詞がつかない」ということなんでしょうね。

several の後ろが単数形になっている、というのは意外な感じですね。
研究社 新英和中辞典の several の項目には、「通例複数の名詞を修飾して」と書いてあり、「通例」とあることから、そうでない場合もある、ということなのでしょうか。
「群れの一部の量」として捉える、という説明はわかる気がします。「数か量か」というのは、英語の名詞を考える上で、重要なポイントですよね。

英語は数をものすごく意識する言葉だと思いますが、そういう冠詞とか単数・複数形の区別、というのは、その言葉を話すネイティブの頭の中でどんなイメージが浮かんでいるか、によるのでしょうね。我々日本人は、何かの名詞を使う時に、「数」のイメージは頭の中に浮かびませんよね。ライオンは何匹いても「ライオン」だから、数を思い浮かべる必要がないからでしょう。

ちょっと話が飛躍するのですが、日本語では名詞の個数を言う時に、犬一匹、牛一頭、大根一本、などの単位をつけますよね。それぞれの個数を言う時に、そのものの大きさとか形状を思い出して、適切な単位を付ける、という感じがします。犬と言った時には「小さめの動物」というイメージが頭にあって、牛だと「でっかい動物」というイメージが浮かぶ、大根だと「細長いもの」というイメージがあるから、「個」ではなくて「本」を使う、みたいなことでしょうか。
そういうのは無意識のうちにやっていることですが、日本語の場合は何でもかんでも「1個」「ひとつ」では言葉が稚拙に聞こえるので、そんな風にものの種類によって使い分けているんですよね。日本語はそういう「ものの単位を使い分ける」言葉だ、ということです。
英語の冠詞や単複の区別も、英語がそういうことを区別する言葉だから、言葉を発する時に、その数のイメージが必ず頭に浮かぶ、ということなのかな、と思います。日本語は数の区別を必要としない言葉なので、言葉が出る時に数のイメージが一緒には出てこない、そういうものを思い浮かべる必要がない、ということでしょう。だから、そういう数なのか量なのかのイメージを浮かべて考えろ、と言われると、慣れないことなので戸惑ってしまうのでしょうね。
Posted by Rach at 2007年12月06日 12:42
>「キジ科の鳥」の場合は、可算名詞で、
>「キジの肉」を指す場合は、不可算名詞である。

思ったのですがcowやpigは食材としての名前(beef、pork)を持っていますが、それ以外の大多数は食材の場合でもそのままの名前を使うしかないんでしょうね。そうすると「ライオン」も「ライオンの肉」も共にlionですかね?(笑)

>several の後ろが単数形になっている、というのは意外な感じですね。

確かにこの例文を見た時は違和感を感じました。
someは可算名詞も不可算名詞も修飾できますが、severalも同じなのかな?

>日本語はそういう「ものの単位を使い分ける」言葉だ、ということです。

言われてみると英語ってあんまり単位ないですよね。「2冊」って英語でどう言うんでしょう?"two of books"だと肝心の単位がありませんね(笑)

>他の方への参考のために、以下にそこへのリンクをはっておきます。

すみません。あまり目立つ場所に書き込むのが嫌だったので。。。
今後は気をつけます。ありがとうございました。
Posted by boat at 2007年12月06日 18:20
boatさんへ
お返事ありがとうございます。

肉の種類ですが、beef や pork はそういう「食肉専用の名前」を持っていますね。ですから、そういうのがないもの(lion など)は、やはり動物名そのまま、なんでしょうねぇ。

some は some guy 「ある男」みたいに単数形も修飾できますよね。でも、several は「通常は」複数を修飾するものだと思うんですよ。several lion というのはネイティブの感覚としては使えるものなのでしょうが、そういう使いこなしはノンネイティブの我々には難しい部分ですよね。日本人が使うと「ただの間違い」にしか見えない(笑)。

英語は普通は two books だけですよね。本の発行部数を言う場合などには、One thousand copies of the book などと copy 「(同一書物・雑誌の)部」という言葉を使ったりもしますね。

違った記事のコメント欄に書かれたのは、「目立つ場所に書き込むのは…」ということだったのですね。気が付かなくて申し訳ありませんでした。

コメント欄ではいろいろと参考になるご意見をよくいただくので、こんな風にリンクをはっておかないと、一体何のことを言っているのか、しばらく経つとわからなくなってしまうことが多いのです。それで、後々のためと、またこのコメント欄をふとご覧になった他の読者の方のために、リンクをはらせていただきました。こちらこそ、すみませんでした。
Posted by Rach at 2007年12月07日 13:17
彼女にしたい、じゃなくて、寝たい女性・・・
と言えば(特に男子の場合は)
性格よりも性的な魅力を優先させるはず
ロスは思わず、
She is very attractive.(性的に)魅力的だ!
と言った後で、レイチェルや他の女性達の手前
露骨に体だけが目当てみたいに思われるのは
ちょっとマズイと思って、forgiving(性格も)寛大でいいよね!
と付け足したので、その白々しさに観客がドッと笑うというオチ
だと思います。
フレンズにはこの手の男女の意識の違いを
ギャグったオチが多いような(笑)
Posted by Pooh at 2009年11月02日 03:13
Poohさんへ
貴重なご意見ありがとうございます。
確かに今回は「寝たい女性」ですから、正直言うと性格はどうでもいいわけですね。
それなのに、forgiving という性格の寛大さを述べたのは、Poohさんのおっしゃるように、「露骨に体だけが目当てみたいに思われるのはちょっとマズイと思ったから付け足した」というお話、なるほどなぁ、と思いました。

ただ、この "Oooh-hoo. Very attractive. Forgiving." というセリフは、ロスがエリザベス・ハーレーを選んだことに対する「チャンドラーの意見」なんですよねぇ。
チャンドラーのことですから、その Forgiving という言葉に何らかの皮肉や裏の意味を込めているような気もするのです。
forgiving が肉体的魅力ではなくて、性格を述べているのは間違いないですね。ですから、どうしてそこで性格を述べたかについては、「あぁ、あの子は性格もいいからね」と、ロスが性格を考慮しているはずはないのに皮肉っぽくそう言ってみた(本音は「ロスは性格なんか考慮に入れてないだろうけどさ」と言いたい)、あるいは、他の女子の手前、俺は性格も見てるからね、という意味でそう言ってみた、という可能性はあります。

少し気になるのは、性格の良さを語るにはほかにもいろいろ形容詞があると思うのですが、どうして forgiving 「寛大な」なのか?です。forgiving という形容詞を挙げたからには、エリザベス・ハーレーと forgiving という言葉に何か繋がりがあるのかな?という気がしたので、上のようにいろいろ彼女の経歴・略歴を調べてみたのですね。結局、これだ!という裏が取れたわけでもないので、今も確信は持てないのですが。

いずれにしましても、一緒に考えて下さってありがとうございました。
Posted by Rach at 2009年11月06日 11:57
Rachさん

私もてっきり、ロスの選択に対してチャンドラーが許可しているんだ、と
思い込んでいました。だから偉そうに・・・みたいに観客が沸いているのかなぁと。このブログを知らなければそのままだった・・・(汗)
Rachさんの解説はもちろんのこと、他の方の意見も聴くことが出来て、とってもとってもありがたいブログです!
Posted by やっちん at 2013年11月07日 16:33
やっちんさんへ
コメントありがとうございます。
今回の forgiving のニュアンスはかなり難しいですよね。私もそのセリフを聞いた瞬間は意味がよくわからなくて、forgive の意味、前後の文脈やみんなの反応を見て、いろいろ考えた結果が上で書いた結論になった、という感じでした。

それに対して、また他の方がご意見をお寄せ下さることは本当にありがたいですね。ブログという双方向性のツールならではのことで、そういう意見交換のおかげで、私もたくさんのことを学ばせていただいてきました。ネットで自分の意見を公開することの利点は、そういうところにあるのだろうと常々思っています。またそういうやりとりを楽しく読んでいただけること、本当に嬉しいです。ありがとうございます!(^^)
Posted by Rach at 2013年11月08日 15:15
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