ロス: And Isabella Rossellini. (それから、イザベラ・ロッセリーニ。)
チャンドラー: Ooh-hoo. Very hot, very sexy. But ah, y'know she's too international, y'know she's never gonna be around. (ほほぅ。すごくホットで、すごくセクシーだ。でも、ほら、彼女は国際派だから、彼女がこの辺にいる[姿を見せる]ことはないよ。)
レイチェル: So? (それで?)
チャンドラー: So, you gotta play the odds. Pick somebody who's gonna be in the country like all the time. (それで、確率を考えてみないとな。いつもこの国にいるだろうと思われる誰かを選べよ。)
レイチェル: Yeah, because that's why you won't get Isabella Rossellini. Geography. (そうね。だから、あなたはイザベラ・ロッセリーニをゲットできないのよね。”地理的な”問題のために。)
イザベラ・ロッセリーニ。
Wikipedia 日本語版: イザベラ・ロッセリーニ
母が女優イングリッド・バーグマン。父はイタリアの映画監督ロベルト・ロッセリーニ。
イングリッド・バーグマンについてはこちら(↓)。
Wikipedia 日本語版: イングリッド・バーグマン
イングリッド・バーグマンは、「カサブランカ」(Casablanca)などで有名な女優。
アカデミー賞は、1944年に「ガス燈」(Gaslight)で主演女優賞、1956年に「追想」(Anastasia)で主演女優賞、1974年に「オリエント急行殺人事件」(Murder on the Orient Express)で助演女優賞を受賞しています。
その「ガス燈」と「追想」の間の時期に、イングリッドはイタリアのロッセリーニ監督と恋愛関係になり、双方ともに家族がいたためハリウッドの大スキャンダルになってしまいました。
そのロッセリーニ監督との間に生まれた子供のうちの一人が、このイザベラ・ロッセリーニなのですね。
顔立ちが母親のイングリッドに似ている、ということはあちこちで言われているようです。
ちなみに、イングリッド・バーグマンは美人女優で有名ですが、フレンズ1-20 のセリフで彼女の名前が出てきたことがあります。
過去記事ではその部分の解説を飛ばしていますので、以下に簡単にそのセリフの説明をします。
向かいのアパートからフレンズたちの部屋を望遠鏡で覗いている人(peeper)がいるので、ムッとしたジョーイは、ドアマンから名前を聞き出して、文句を言うために電話をします。
ところが、その peeper はシドニーという名の女性で、相手の誉め言葉でうまく話を反らされてしまうジョーイ。
モニカはジョーイにはっきりと文句を言うように促すのですが…。
ジョーイ: (STILL ON PHONE) Yeah, my neighbour... Yeah, the brunette... (TO MONICA) She says you looked very pretty the other day in the green dress. ([電話で]あぁ、俺の隣に住んでる人だよ…。そう、ブルネット(黒髪)の…。[モニカに]この前、モニカが緑のドレスを着てた時、とっても可愛くみえた、って、(peeper の)シドニーが言ってるよ。)
モニカ: The green dress? Really? (あの緑のドレス? 本当に?)
ジョーイ: Yeah, she said you looked like Ingrid Bergman that day. (あぁ、彼女は、あの日の君はイングリッド・バーグマンみたいだったって言ってた。)
モニカ: (WAVES DISMISSIVELY TO SIDNEY) Nooo! ([シドニーに否定するように手を振って]もう、やめてよぉ〜!)
怒っていたモニカも、「イングリッド・バーグマンみたい」と言われてすっかり舞い上がってしまい、怒っていたことも忘れて、覗き魔の相手に向かって、「そんなに誉めないでよ、恥ずかしいじゃない!」と手を振って見せるのが、面白いですよね。
それだけ、イングリッド・バーグマンは美人で有名だ、ということです。
イザベラ・ロッセリーニ自身は、1979年から1983年の間、マーティン・スコセッシ監督と結婚していたそうです。
女優さんが映画監督と結婚する、というのはよくある話ですが、お父さんが映画監督である、ということが多少は関係しているのかな、と思ったり思わなかったり…(笑)。
彼女が国際派である、というのはみんなの一般的な見解なのでしょうね。
出演作をあまり知らないのですが、両親がそれぞれ別の国の出身の女優、監督であるので、自然と選ぶ舞台もインターナショナルになるわけでしょう。
本人の生い立ちや両親の経歴を考えると、一国にとどまっているような人ではない、という気もしますね。
odds は「見込み、可能性、確率」。
フレンズ1-17その2 では、
ジョーイ: Man, what are the odds of that happening? (もう、どういう確率でそんなことが起きるんだよ。)
というセリフが出てきました。
つまりチャンドラーは、彼女は国際派だから、会う確率が少なくなる、寝る相手のリストを考えているんだったら、もっと会う確率の高い人を入れておいた方が効果的なんじゃないか?と言いたいのですね。
でも、その話の流れで行くと、まるでアメリカにいる人なら、すぐにでもゲットできそうな話に聞こえます。
そこでレイチェルは、「あなたたちはその地理的な問題や出会う確率を口にするけれど、本質的にゲットできるかどうかのポイントは、もっと別のところにあるんじゃないの?」と言いたいわけですね。
(Rach からのお願い)
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2007年07月29日
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