2007年08月03日

マッサージ・パーラー フレンズ3-5その22

[Scene: Phoebe's, Phoebe and Frank are watching TV.]
フィービーの部屋。フィービーとフランクはテレビを見ている。
フランク: Whoa! Big octopus. (わぉ! 大きなタコ!)
フィービー: Yeah. (phone rings and Phoebe answers it) Hello. (listens) Oh, my God! I totally forgot! (listens) Well, can't someone else do it? (listens) But, I have company. (listens) Yeah, no look, that's all right. I'll come in. (hangs up phone) Um, Frank, I'm really sorry, but I have to go into work. It's-it's one of my regulars and he's insisting that I do him, so... (そうね。[電話が鳴ってフィービーが出る] はい。まぁ、なんてこと! すっかり忘れてたわ! 誰か他の人がそれをすることはできないかしら? でも、今、お客さんが来てるのよ。えぇ、でも、それでいいわ。私が行くわ。[電話を切って] あぁ、フランク。本当にごめんなさい。でも、仕事に行かないといけないのよ。私の常連さんの一人で、彼はどうしても私にやって欲しいって主張しているのよ、それで…)
フランク: Hey, what kind of work do you do? (ねぇ、どんな仕事をしてるの?)
フィービー: Oh! I'm a masseuse. I give people massages and stuff. (あぁ! 私はマッサージ師よ。人にマッサージとかそういうことをしてあげるの。)
フランク: You-you work at one of those massage parlors? (フィービーは、そういうマッサージ・パーラーの一つで働いてるの?)
フィービー: Well, y'know we don't call it that. But, yeah. (えぇ、私たちはそんな風には呼ばないけど、そうね。)
フランク: (starts laughing) Wow! That's wild. No, I had no idea. ([笑い出す] わぉ! それってワイルドだね。いや、全く考えもしなかったよ。)

octopus 「オクトパス」を、フランクは「オクトポス」という感じで発音しています。
フレンズ3-5その10 でも、done 「ダン」を、「ドン」という感じで発音していましたので、こういう「あいまい母音」を「オ」みたいに発音するのが、彼の特徴、なんでしょうかねぇ?

仕事があることをすっかり忘れていたフィービー。
company は「仲間、連れ」「来客」。
have company は「来客がある」。
この場合は、「今、連れと一緒にいる。来客中なのよ。」ということですね。
I have company. と言いながらふと横を見ると、ぼぉ〜っとTVを見ている弟がいて、これを客と言えるのかなぁ、みたいな感じ(笑)。
regular は名詞で「常連(客)、お得意様」のことですね。

masseuse は「女性のマッサージ師」。
発音は「マッスーズ」という感じです。
男性のマッサージ師は、masseur になります。

parlor と言うと、日本語ではフルーツ・パーラーなどの言葉が思い浮かぶでしょうか?
そういう「店舗」のことを parlor と言うんですね。
アメリカ式綴りでは、parlor、イギリス式綴りでは、parlour になります。
a beauty parlor なら「美容院」、an ice-cream parlor なら「アイスクリーム店」。
ロングマン現代英英辞典(綴りがイギリス式の parlour になっています)では、
ice cream/funeral/tattoo parlour:
a shop or type of business that provides a particular service

つまり、「特別なサービスを提供している店や業種」

そして、フランクが言っているマッサージ・パーラーというのは、
massage parlour:
1. a brothel (=place where people pay to have sex) - used to pretend that it is not a brothel
2. a place where you pay to have a massage

つまり、1. は「brothel (=人がエッチをするためにお金を払う場所)。それが brothel でないことを装うために使われる(言葉)」
2. は「人がマッサージを受けるためにお金を払う場所」。

brothel は上のロングマンの語義内で解説されているように、直接的に言うと「売春宿」みたいな意味ですね。
1. の語義は、要は「売春宿をそれとははっきりわからないように言う遠回しな表現」ということです。
2. の語義は、言葉通り「マッサージというサービスを提供する店」という意味で、フィービーの仕事場だとこちらの意味になりますね。

普通に文字通り解釈すると、2. の意味なのですが、恐らく massage parlor というと、1. の意味を想像する人の方が圧倒的に多いのでしょう。
でも、フィービーはその言い方を知らなかったのですね。
自分の店のことをそんな風に呼んだことはないけど、「マッサージをするお店」なのは確かだ、と返事をしているのです。

この一連のセリフを改めて見てみると、フランクは最初にフィービーが、"I'm a masseuse." と言った時点で、エッチ系の意味だと勘違いしているようです。
最初に masseuse の意味を簡単に説明しましたが、ロングマン現代英英辞典で、masseuse を調べると、以下のように載っています。
masseuse:
1. a woman who gives massages
2. a prostitute

つまり、1. は「マッサージをする女性」、2. は「売春婦」。

それで、多感な少年のフランクくんは(笑)、マッサージ師と聞いて、エッチ系の仕事をする人だと勘違いしたのですね。
(日本語でも、マッサージと聞くと、そっち系を連想する人は多いでしょうか?…笑)
その後にフィービーが、"I give people massages and stuff." と追加説明をしているのですが、and stuff 「(マッサージ)とかそういう感じのこと」という言葉を入れたのが、余計に意味深に聞こえたのでしょうね。
stuff と表現して、ヘビーな部分をわざとはぐらかした、とフランクが勝手に誤解してしまったような気がします。

そして、massage parlor という言葉をフィービーが肯定してしまったので、フランクは「間違いない!」と確信してしまったのですね(笑)。
フランクが異様に喜んでいるので、この辺で「あなた、もしかして、そっち系だと思ってる?」などと勘ぐるのが普通なのですが、普段から一緒にいる兄弟ではないので、その辺の心情の変化がわからないのでしょうね。
あくまで「弟くん」であると思っていて、彼が「男性」であることを忘れているようです。
そんなエッチなことを弟が考えているなんて「お姉さん」には思いもよらない、という感じですね。

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posted by Rach at 11:28| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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