ロス: Okay, I'm done with my choices. These are final. (holds up a little card) (よし。選択は終わったよ。これがファイナルだ。)
と言って、小さなカードを掲げる。
レイチェル: Well, it's about time. (そうね、そろそろ出来る頃だと思ってたわ。)
ジョーイ: Yeah. Very official. (あぁ、えらくオフィシャルだな。)
ロス: Oh, yeah. well, y'know, Chandler printed it up on his computer. (ああそうだよ。ほら、チャンドラーがそれをコンピューターで印刷してくれたんだ。)
モニカ: And who laminated it? (で、誰がそれをラミネートしたの?)
ロス: That was me. (それは僕だけど。)
レイチェル: All right, let me see. (grabs the card) "Uma Thurman, Winona Ryder, Elizabeth Hurley, Michelle Pfeiffer... Dorothy Hamill"? (いいわ。見せて。[カードを掴む] ユマ・サーマン、ウィノナ・ライダー、エリザベス・ハーレー、ミッシェル・ファイファー…ドロシー・ハミル?)
みんなに不審そうな顔で見られて、
ロス: Hey, it's my list! (おい、僕のリストだぞ!)
レイチェル: Okay honey, you do realize she only spins like that on ice? (ねぇ、ハニー。彼女は、氷の上であんな風にスピンするだけだ、ってわかってる?)
It's about time... で「もうそろそろ…してもいい頃だ、そろそろ…する時間だ」という意味になりますね。
この場合は、レイチェルは「そろそろ」と言っていますが、それは異様に時間が長くかかっていることに対して、いやみのように言っているのでしょう。
「もういい加減できる頃だと思ってたわ。」という言葉でありながら、「そんなに時間かけたの?」とあきれているのですね。
印刷したのをラミネート加工までしている、という徹底ぶりなので、ジョーイは、「オフィシャル」=「公式な」ものだと言っています。
以下、名前の挙がった人を簡単に説明しておきます。
ユマ・サーマン。
Wikipedia 日本語版: ユマ・サーマン
上のウィキペディアにも書いてありますが、名前の発音は正しくは「ウマ・サーマン」だそうです。
上のセリフでも、確かに「ウマ」と発音されています。
パルプ・フィクション、キル・ビルなどで有名な女優さんですね。
ウィノナ・ライダー。
Wikipedia 日本語版: ウィノナ・ライダー
いろいろな映画でさまざまな賞にノミネートされているようです。
万引き事件でスキャンダルになってしまいましたが…。
ウィノナは、後のフレンズ7-20 にゲストで出演します。
それも「ウィノナ・ライダーという有名女優」としてではなく、ある人の友人役として出ます。
今回、ロスが憧れる女優として名前が挙がっているのに、後に一般人の役として出演する、というのが不思議な感じ。
フレンズ3-5その16 で名前の挙げられたスーザン・サランドンも後にゲスト出演しますが、スーザン・サランドン本人役ではないとは言え、女優役で出演しますので、ウィノナのゲスト出演とはまた趣が異なります。
フレンズ2-13 で、ジュリア・ロバーツとジャン=クロード・ヴァン・ダムの二人がゲスト出演した時、ジュリアは一般人役なのに、ヴァン・ダムは本人役で出ていた…なんてこともありましたねぇ。
エリザベス・ハーレー。
エリザベスは、フレンズ3-5その15 で、ロスがリストを最初に作った時、真っ先に名前が挙げられていました。
最終リストにも残ったんですね。強い!(笑)
ミシェル・ファイファー。
Wikipedia 日本語版: ミシェル・ファイファー
アカデミー賞にノミネートされたこともある有名な女優さんですね。
アリー my Love のプロデューサーのデビッド・E・ケリーと結婚しています。
Wikipedia 日本語版: デビッド・E・ケリー には二人が並んでいる写真が載っています。
そして最後に出てきたのが、ドロシー・ハミル。
その名前を聞いて、観客は笑い、フレンズたちはあきれたような顔をしていますね。
Wikipedia 日本語版: ドロシー・ハミル
1976年インスブルックオリンピックで、フィギュアスケート女子シングルの金メダリスト、なんですね。
残念ながら、上のウィキペディアは情報が少なく、写真もありません。
Wikipedia 英語版: Dorothy Hamill は、情報は日本語版より詳しいですが、同じく写真はありません。
Dorothy Hamill Biography
Dorothy Hamill's Competitive Record
上のサイトで彼女の写真が見られます。
確かに可愛らしい顔をしたスケーターですね。
1976年2月2日号のTIME誌の表紙に写真が載ったこともあるようです(↓)。
Dorothy Hamill -TIME-
USA 2002 Photo Gallery では、彼女の写真を5枚見ることができます。
宙に飛んでるのがすごい!
まぁ、上のように彼女のことをいろいろ調べなくても、レイチェルのセリフで、ドロシーがアイススケーターだ、ということはわかりますよね。
「あんな風にスピン」って、「どんな風にスピン」なのかよくわからないのですが(笑)、そういうスケーターの人は、氷の上でそのすごさや素晴らしさを発揮するのであって、その人を「寝てもいいリスト」に入れるのは変なんじゃない?、ベッドの上ではすごいスピンとかしてもらえないのよ、という感じでしょうか。
それに、1976年の金メダリストですから、その人を、今のリストに載せるのも変だろう?みたいなこともあるでしょう。
うんうん、なるほど…という感じの女優名が挙がった後に、唐突に別の分野の、それもかなり昔の有名人(←失礼!)が出てきたから、みんなは「はぁ?」みたいになっているのでしょうね。
ちなみに、フレンズ1-15その4 で以下のセリフがありました。
チャンドラー: You know, I don't mean to brag, but I waited tables at Innsbruck in '76. (自慢じゃないが、俺は'76年のインスブルック大会でウェイターをやったんだぜ。)
その記事内でも書いたのですが、インスブルック大会が開催された時、フレンズのメンバーは7歳前後だったのではないかと思われます。
彼らの中ではっきりと記憶に残っている最初のオリンピックがインスブルックなんでしょうかねぇ?
だから、インスブルックという名前がセリフに登場したり、その時の金メダリストに憧れを持っていたりする、ということかなぁ、と思います。
そういう子供の時の憧れを、今ここでリストに挙げるなよ!ということなんでしょうねぇ、多分。
(Rach からのお願い)
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2007年08月08日
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