2007年08月09日

英国では使うべからずの言葉 フレンズ3-5その26

[Scene: Healing Hands Inc. (Phoebe's work), Frank is being ushered in, by the arm, to the room Phoebe is in by another girl.]
ヒーリング・ハンズ(癒しの手)(フィービーの仕事場)。フランクが他の女性に手を掴まれて、フィービーのいる部屋に連れて来られる。

お店のひさしには、大文字で、HEALING HANDS INC. と書いてあります。
フィービーが働いているお店の名前は「癒しの手」と言うんですね。
確かに癒されそうだ(笑)。
usher in は「(人を)案内して通す、導く」という意味。
フレンズ2-24その15 では、usher 「案内役」という名詞が出てきました。
その時に、usher という単語について説明しています。

フランク: Ow!-Ow!-Ow! Ow! Ow! Ow! Ow! Ow! Ow! Y'know, ow! (いていて…。)
フィービー: Hey!-Hey! What's going on? (ねぇ、ねぇ。一体どうしたの?)
フランク: She broke my arm! (この人が俺の腕を折った。)
女性: He touched my fanny. (この人が私のお尻を触ったのよ。)
フランク: No, she touched mine first! (違うよ。彼女が俺のお尻を先に触ったんだよ!)
女性: That's my job! (それは私の仕事よ!)
フランク: So wait, what's the deal here, I can have sex with you but I can't touch you? (待ってよ。ここではどういう契約になってるの? 僕は君とエッチできるけど、君に触っちゃいけないの?)
フィービーと女性: Ewww!!! (やだぁ〜!)
フィービー: You can't have sex with her! (あなたは彼女とエッチはできないわ!)
女性: What did you think I was, a hooker? (あなたは私を何だと思ってたの? 売春婦とでも?)
フランク: No, okay. I know. You're a masseuse, it's cool, I'm not a cop! (いいや、大丈夫だよ。わかってるよ。君はマッサージ師だ。それでいいよ。僕は警官[警察]じゃないんだから。)
フィービー: Okay, Jasmine, can you, can you ask Mr. Wiffler if he can wait for like five minutes? (わかった、ジャスミン。お願い、(お客の)ウィフラーさんに5分間くらい待ってもらえるかどうか聞いてきて。)
ジャスミン(女性): Fine. (starts to leave, and points at Frank) I don't like you! (leaves) (いいわ。[立ち去ろうとする、そしてフランクを指差して] あなたは嫌いよ! [立ち去る])

break one's arm は「腕を折る」。
ロングマン現代英英辞典では、
break: BONES
[transitive] to damage a bone in your body by making it crack or split

つまり、「骨にひびを入れたり、分裂(分割)したりして、体の骨にダメージを与えること」
フランクは上のセリフで、broke (break) という単語を使っていますが、今回の場合は、本当に骨折させた、ということではなく、「痛めつけた、痛くした、傷めた」という感じでしょう(本当に骨折させたら、さすがにやりすぎだと思うので…)。

fanny はアメリカの口語で「尻」なんですが、イギリスの俗語では、もっと露骨な「女性の性器」という意味になってしまうそうです。

ロングマン現代英英辞典でも、
fanny: (plural fannies) [countable] (informal)
1. (American English) the part of your body that you sit on (synonym: bottom)

つまり、「人が座る身体の部位。同義語は bottom」
2. (British English taboo informal) a very offensive word for a woman's outer sex organs. Do not use this word (synonym: genitals)
つまり、「イギリス英語のタブーでインフォーマルな表現。女性の outer sex organs を指す非常に侮辱的な言葉。この言葉を使ってはいけない。」

上のセリフでは、彼女は本当に「お尻」という意味で使っているのでしょうが、イギリス人がこれを聞くと、「げっ!?」と驚いたりするのでしょうか??

フランクがまだ誤解しているのがおかしいですね。
公に hooker だと言ってはまずいから、表向きはマッサージ師ということにしてある、とでも思っているようで、「俺は事情はよくわかってるから。俺は警察の潜入捜査員じゃないんだし、そんな嘘や言い訳は必要ない、マッサージ師ってことにしておいてあげるからさ。」みたいなことを言っています。
刑事ドラマか何かの見過ぎですね(笑)。

最後にジャスミンは I don't like you! と言っています。
マッサージ師として仕事しているのに、エッチ系の方だと勘違いされるのは、彼女たちにとってかなりいやなことでしょうから、内心怒りまくっているのでしょう。
本当は I hate you! と言いたいところでしょうが、フィービーの弟なので、さすがにそこまで言うのは悪いと思ったのでしょうか?

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posted by Rach at 09:05| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
フランクは助平だなぁ。ハハハ。

Claytonianはお正月の夜、京都で私と数友達と遊んでいたところに、すごく込んでいた平安神宮の真ん中で「お尻触るな!」と叫んだよ。面白かった。
Posted by デイズ at 2007年08月09日 11:50
Dear Deas
デイズさんは「助平」なんて言葉を知ってて、すごいなぁ。それも「スケベ」じゃなくて漢字だし(笑)。どこでそんな言葉を覚えたんですか?(そういう言葉ほどすぐに覚えてしまうんですけどねぇ…ふふふ) そう言えば、あだち充原作の「みゆき」という漫画で、「エッチと言われるのはいいけど、スケベと言われるのはいやだ」みたいな話がありました。

お正月に平安神宮…それはすごい人込み(人混み)だったでしょうね。日本人はラッシュアワーとかのそういう人込みに慣れているんですが、外国の方は他人とあんなに密着する空間には慣れないのではないでしょうか?
電車の改札口で、ものすごいラッシュで人がぎゅうぎゅうになっている時に、ある外国人の方が大きな声で「押サナイデクダサーイ!」と叫んで、一瞬シーンとしたことがありました。その後、おぉー!みたいなどよめきが起こって、「さすがはジェントルマンやなぁ…」という声があちこちから聞こえました(笑)。日本人はそういうことを言いたくても言わない人が多いので、言ってもらって嬉しかった、みたいな感じの喝采でした。
Claytonianさんが叫んだ時も、きっと一瞬シーンとしたでしょうねぇ(笑)。楽しい思い出ですね。
Posted by Rach at 2007年08月10日 09:34
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