フィービー: (turns around and hits Frank) So that's what you thought I did! God! That's not what I do! ([振り返って、フランクを叩く] それで、私の仕事はそういうことだと思ってたの? そんなこと私はしないわ!)
フランク: Wait, that's-that's, what that's not what you do? (待ってよ。それがフィービーの仕事じゃないの?)
フィービー: Nooo! Why would you think that? (違うわよ! どうしてそんな風に思ったの?)
フランク: I don't know, I mean, y'know, this is the city y'know? I just, I mean, I don't know. (わからないけど。ほら、ここは都会だろ? ただ、ほら、よくわかんないけど。)
フィービー: Whatever, it's the perfect end to the perfect weekend anyway. (何でもいいわ。どっちにしても、完璧な週末の完全な終わりよ。)
フランク: Oh, wait. No, you're right. No, it was perfect and I can't believe that I screwed it up so bad. (あぁ、待って。フィービーの言ってることは正しい。この週末は完璧だった。僕がそれをこんな風にすっかりだめにしちゃったなんて信じられないよ。)
フィービー: You really thought it was perfect? (フランクは本当にそれが完璧だったと思ってるわけ?)
フランク: Well, no, maybe-maybe it wasn't perfect, but y'know it was pretty cool, y'know? Because we had all those great talks, y'know? (あぁ、多分、完璧ってことはなかったけど、かなりイケてたよ、だろ? だって、あんな風に最高の会話をしたじゃない。)
フィービー: Yeah, um, which ones in particular were great for you? (特にどの会話があなたにとっては良かったの?)
フランク: Well, y'know, about the tongue thing, y'know? And how I told you about my likes and my dislikes. (ほら、舌の話とか。それから、俺の好きなことと嫌いなことについて話したこととか。)
フィービー: I don't.... (私は…)
フランク: How-how I like to melt stuff, and how I dislike stuff that doesn't melt. (ものを溶かすのがどれだけ好きか、そして溶けないものがどれほど嫌いか。)
フィービー: Right, okay, um-mm. (そうね。わかった。)
フランク: Yeah, y'know I feel like I can really talk to you because y'know you're my sister, y'know? (うん。フィービーと本当の話が出来た、って気がするよ。だって、フィービーは俺の姉さんだろ?)
フィービー: Yeah, I guess I do, yeah. (えぇ、私も話が出来た、って気がするわ。)
フランク: Then I go feel your friend up and make you mad at me. (それで、俺はフィービーの友達をおさわりしちゃって、俺に対して怒らせることになる。)
フィービー: Well, I-I wasn't hopping mad, y'know? (えぇ、私は激怒した、ってほどではなかったわよ[飛び上がるほどには怒ってなかったわよ]。)
フランク: You hopped a little bit. Yeah, I'm really sorry. Y'know, I'm really... (ちょっと飛び上がってたよ。ほんとうにごめん。本当に…)
フィービー: Okay. All right, this is my favorite part of the weekend. Right now. This. (いいわ。いいのよ。今のがこの週末で一番好きな部分だわ。今この時の、この状態が。)
フランク: This? (これが?)
フィービー: Uh-huh. (えぇ。)
フランク: Oh, come on. We went, we went to Times Square. We found ninja stars. I almost got my arm broken by a hooker... (あぁ、待ってよ。僕らはタイムズ・スクエアに行っただろ。忍者スターも見つけたし。もう少しで腕を売春婦に折られるところだった…)
フィービー: She's not a hooker. (彼女は売春婦じゃないわ。)
フランク: Well, when I tell my friends about her, she will be. (あぁ、俺が友達に彼女のことを話す時には、彼女は売春婦ってことになってるよ。)
what I do は「私のすること」で、つまりは「私の仕事」。
客とエッチをする、のが姉の私の仕事だと思ってたの?と怒ってるわけです。
フランクはここはNYで都会だから、そんなこともあり得るだろう、と思っていたようですね。
フレンズ3-5その22 での誤解がここでやっと解けたわけです。
great talks と言われて、フレンズ3-5その14 で会話が続かなかったことを思い出すフィービー。
my likes and my dislikes というフランクに対して、I don't.... と言いかけるフィービーですが、きっと「嫌いなもの」は聞いてないと言おうとした、つまり、I don't know about your dislikes. などと言おうとしたんでしょうね。
溶かすことが大好きなフランクが嫌いなもの、それは「溶けないもの」…うーん、なるほど(笑)。
feel up は「(特に女性の)体(や局部の辺り)をさわる」という意味。
フレンズ2-16その17 では、
モニカ: Upstairs in the bathroom, right before you felt up Mom! (2階のバスルーム(トイレ)でね。パパがママをお触りする直前のことよ!)
というセリフもありましたね。
hopping mad は「(飛び上がるほど)ひどく・かんかんに怒っている、激怒している」。
怒って興奮している様子が感じられる表現です。
I almost got my arm broken by a hooker... の部分。
ネットスクリプトは got my arm broken になっていますが、DVDの英語字幕は、get my arm broken になっていて、実際のセリフも get と発音されているように聞こえます。
フレンズ2-13その3 で、
チャンドラー: Nice camouflage. For a minute there, I almost didn't see you. (うまくカムフラージュできてるよ。一瞬、君たちを見過ごすところだった。)
というセリフがありました。
このように、普通は「almost +動詞の過去形」で、「もう少しで…するところだった、危うく…するところだった」という意味になるのですね。
ですから、本来なら、got という過去形でないとおかしいと思うのですが、ここでフランクが現在形の get を使っているのは何故でしょう?
その前に went, found と過去形で語っていますし、「almost+過去形」の方が自然だと思うのですが…。(だから、ネットスクリプトを書き起こした人も過去形にしているのでしょう。)
もちろん、単なるセリフの言い間違い、DVD字幕の誤植、などの可能性もあります。
そこをあえて、この「現在形の get 」に注目してみると…。
「almost+過去形」という形にこだわらない、若者特有のくだけた直接的な表現、なのかもしれません。
過去形を使うと、「もう少しで骨折するところだったけど、骨折はしなかった」というニュアンスになるのでしょうが、フランクにとってはそれよりももっと「実際に骨折した」に近い、また break を「痛める」という意味で解釈すると痛められたのは事実だし、「今ほとんど骨折状態だ」という気持ちが入っているのかなぁ、とも思います。
タイムズスクエアに行って忍者スターを見つけた、というのは少し前の話で、その過去の話と今の骨折しかけた話、という対比で、こちらは現在形にしている、ということかもしれません。
(ところで、フレンズ3-5その10 で「タイムズ・スクエアに行って忍者スターを見つけたい」と言っていましたが、実際に行って、本当に会えたんですね(笑)。そのシーンはありませんでしたが…)
「彼女のことを売春婦だと言う」というのは、その方が仲間内では、「お前、スッゲー体験してきたんだな。さすがは都会だよな!」って盛り上がれるから、ということですね。
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日常会話でも歴史的現在という使われ方があるようで、過去のことを話してるうちに、現在形が出てきて強調したり、そのときの興奮が話者によみがえるという効果があるようです。almost +動詞の過去形にもそれが当てはまるかは疑問ですが英語の時制は感覚的につかむのは難しいですね。現在完了形で話さないといけないところを会話では、ほとんど過去形で話しますしね。ついでのコメントですが 「It's about time you did it.」後に文章が続くとき過去形になることが多くて今回はロスがリストを作っていましたが、まだ作り終えていない時にも同じ文章でいえると思います。前者が「もう出来手も言い頃でしょ」後者が「やっと出来たの」という意味になると思います。
過去のできごとを語っている時、それが途中で現在形に変わる…という話は、過去記事、
フレンズ2-21その22
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470597.html
で、「ハートで感じる」大西先生のご説明を引用させていただいたことがありました。
特に会話では、今しゃべっている人の気持ちがどこにあるか、というところが時制に表れてくるのでしょうね。
It's (about, high) time の後に文が続く時は、確かに過去形になりますね。
ロングマン現代英英辞典でも、time (noun) の項目30番で、
30. it's about time (also it's high time)
spoken used to say strongly that you think something should happen soon or should already have happened
例) It's about time our team won. It's high time we had a party.
と例文に過去形が使われています。
また項目4番の POINT WHEN SOMETHING HAPPENS の語義には、
it's time to do something
it's time for something
it's time somebody did something
の構文が挙がっていて、後ろに文が続く場合は過去形になっています。
本来であれば「もうその出来事が起こるべき、起こってしまっているべき」事柄なので、仮定法過去を使う、ということのようですね。
フレンズ3-5その25
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470900.html
では、リストを作り終えたロスに、
レイチェル: Well, it's about time. (そうね、そろそろ出来る頃だと思ってたわ。)
と言っていました。この場合は後ろに文は続いていませんでしたが、文が続く場合には、it's about time you did it. になるわけですね。そしてそれはその行為がまだ行われていない時にも同じセリフになって、それがどちらの意味かは文脈で判断すべきだ、ということなんですね?
つまり
should happen soon 「もうすぐ出来るべきである」→「もう出来てもいい頃だ」
か、
should already have happened 「もう今頃はとっくに出来上がっているべき」→「今やっと出来たのね」
のどちらでも使える、ということですね?