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2007年08月22日

人の名前を間違う フレンズ3-6その7

[Scene: the hallway, Monica is coming up the stairs.]
廊下。モニカは階段を上がってくる。
チャンドラー: Well, okay, Jerry. Thanks for stopping by. (オッケー、ジェリー。来てくれてありがとう。)
(Joey is leaving and notices Monica, as Monica notices him)
ジョーイは立ち去る、そしてモニカに気付く。モニカもジョーイに気付く。
モニカ: Hi. (ハーイ。)
ジョーイ: Hey! (やぁ!)
(Joey leaves and Monica mouths to Chandler "Oh, my God!")
ジョーイは去り、モニカはチャンドラーに声には出さずに口だけ動かして、「オーマイゴッド!」と言う。

去り際、チャンドラーはジョーイに、Jerry (ジェリー)と呼びかけています。
英語で会話の最後に名前をつけるのは、親しさの表れで、さらには「君の名前をもうちゃんと覚えているよ」ということの証明でもあるわけですね。
ですから、名前を間違えるのはかなり失礼なことだと思うのですが、このように間違って呼び掛けていることで、チャンドラーがジョーイに全然興味がない、ということがわかるわけです。

ジョーイとモニカ、お互い、おぉ!という感じで、見つめ合うのがおかしい。
今の関係を考えると余計に笑えます。最初はこんな感じだったのね、みたいな。
mouth という動詞については、つい最近、フレンズ3-5その29 にも出てきましたね。
話題になっている本人に聞こえないように、友人たちに驚きを表現する場合に、「声には出さずに口だけで」言うんですね。
Oh, my God! にはいろんな意味がありますが、この場合はモニカの表情を見ても明らかな通り、「いい男!」ということです。(やっぱりジョーイは女性にモテるんだな…笑)


[Scene: A bar, Chandler is entering.]
バー。チャンドラーが入ってくる。
チャンドラー: Hey, Mon. (やぁ、モニカ。)
モニカ: Hey-hey-hey. You wanna hear something that sucks? (ねぇねぇねぇ。最低なこと聞きたい?)
チャンドラー: Do I ever! (もちろん!)
モニカ: Chris says they're closing down the bar. (このバーを閉める予定だって、クリスが言ってるの。)
チャンドラー: No way! (まさか。)
モニカ: Yeah, apparently they're turning it into some kinda coffee place. (そうなの。どうやら、これをコーヒーショップみたいなものに変える予定らしいわ。)
チャンドラー: Just coffee? Where are we gonna hang out now? (コーヒーだけ? これからは俺たち、どこでたむろすることになるんだろう?)
モニカ: Got me. (その通りね。)
チャンドラー: (to bartender) Can I get a beer, please? (ビールもらえる?)

バーが映ります。
その後のセリフでわかりますが、これはセントラルパークの前の姿。

Do I ever. は「もちろん。ものすごく」。
このニュアンスについて、以下で少し考えてみたいと思います。

まず、Do I ever. によく似た表現で、Did you ever! 「それは初耳だ。これは驚いた。」というものがあります。
研究社 新英和中辞典には、
Did you ever (…) !
=(口語)それは初耳だ、これは実に驚いた
(注) Did you ever see [hear] the like? の略。

とあります。
つまり、「そんなこと[そういう類(たぐい)のこと]、今まで見た[聞いた]ことあった?」→「いや、ないよね。初耳だよね。」というニュアンスになるようですね。

did と do という時制の違い、you と I という主語の違い、もあるのですが、その Did you ever! のニュアンスを適用すると、Do I ever! は、"Do I ever see [hear] the like?" 「俺は今までそんなことを見た[聞いた]ことがあるかな? いや、ないよね。」→「聞いたことないから、ものすごく聞きたい。」という流れになるのでしょうか?

最初、"You wanna hear something that sucks?" "Do I ever!" というやり取りを聞いた時は、"Do I ever!" = "Do I ever wanna...?" 「(今まで)これほど…したいと思うことがあるだろうか?」という感じかな?と思ったのです。
「これまでに思ったこともないくらいに、今ものすごく…したい[それを聞きたい]」ということかなぁ?と。
でも、研究社の辞書の語義を考えると、Do I ever wanna... ではなくて、Do I ever hear... と考える方が自然、なのでしょうねぇ?(細かいことを気にしてすみません。)

バーの今後の予定について、they're closing, they're turning と現在進行形が使われていますね。
現在進行形で未来を示す場合には、「すでに手配が済んでいる近い将来の予定」を表します。
この場合も、オーナーがぼんやりそんなことを考えているという程度の漠然としたものではなく、いつ閉める、とか、次はどんな店にする、などの具体的なことが決まっていて、もうその準備が目下進行中である、ということですね。

some kinda coffee place というフレーズで、その coffee place とは今のセントラルパークのことで、このバーはその前の姿だった、ということがここでわかります。
Just coffee? と言っているのは、「アルコールはないの? お酒はもう飲めないの?」ということですね。
コーヒーショップに変わることで、「俺たちの居場所がなくなる」とボヤいているのですが、今、みんながあそこで毎日たむろしているのを知っている観客にとっては、大いに笑えてしまうわけですね。
いつもは、コーヒーとかマフィンを注文しているのですが、この当時は、"Can I get a beer, please?" というのが決まりだった、というのがわかって面白いです。
昔の方がアダルトな感じ?(笑)

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posted by Rach at 11:14 | フレンズ シーズン3

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