モニカ: Do you wanna come in for some lemonade? (うちに来て、レモネードでも飲まない?)
ジョーイ: Like you wouldn't believe. (they go into the apartment) Wow! This is a great place. (ものすごく飲みたいね。 [二人はモニカの部屋に入る] わぉ! ここは素敵な部屋だね。)
モニカ: Thank you. Just make yourself comfortable. (ありがとう。くつろいでね。)
ジョーイ: Gotcha. (わかった。)
モニカ: So this place is really my grandmother's. (Joey starts to take off all of his clothes, while Monica gets the glasses and pours the lemonade.) I got it from her when she moved to Florida, otherwise I could never afford a place like this. So if the landlord ever asks, I'm 87-year-old woman who's afraid of her VCR. You thirsty? (それで、この部屋は本当は私のおばあちゃんのものなの。[ジョーイは服を全部脱ぎ始める。その時、モニカはグラスを取り出してレモネードを注ぐ。] おばあちゃんがフロリダに引っ越す時にここを譲ってもらったのよ。そうじゃないと私はこんなところに住めるほどお金がないもの。それで、もし大家さんが何か質問してくることがあったら、私は87歳のおばあちゃんになるのよ、ビデオにオロオロするような[ビデオの使い方がわからないような]おばあちゃんにね。のど渇いてる?)
ジョーイ: Oh, you bet I am! (あぁ、もちろん渇いてるよ!)
モニカ: (turning around) Okay, here's your... penis! ([ジョーイの方に向き直って] はい、これがあなたの… penis!)
普通は誰かを部屋に誘う場合は、「コーヒーでも」と言うことが多いですが、今日は暑いので、冷たいレモネードを、と言って誘うモニカ。
モニカが妙に積極的なのは、ジョーイをかっこいいと思ったのもありますが、レイチェルが医者と結婚すると聞いて、多少の焦りもあるんでしょうか?
Like you wouldn't believe. は「君が信じられないと思うくらいに」というような意味だと思います。
これは「ものすごく、とても」と何かを強調している表現なんでしょうね。
この場合は、Do you wanna...? と尋ねられて、I wanna come in for some lemonade so much like you wouldn't believe. 「君が信じられないと思うくらい、ものすごくそうしたい[部屋に入ってレモネードを飲みたい]と思ってるよ。」という感じだと思います。
レモネードを入れながら背中を向けて話しているモニカですが、その間に、ジョーイはものすごい速さで服を脱いでいきます(さすがはプレイボーイだ)。
「くつろいで、楽にしてて」って言われたとはいえ、ちょっとくつろぎすぎだろう、みたいな(笑)。
画面ではちょうど大事な部分がランプで隠れているので、余計におかしいですね。
レモネードを勧めるに当たって、thristy かと尋ねるモニカですが、ジョーイの方は別の意味で thirsty だと言っているようです。
thristy は「のどが渇いた」ですが、「…を渇望して、熱望して」のような意味もありますね。
ロングマン現代英英辞典では、
thirsty: (literary) having a strong desire for something
つまり、「(文語的) 何かに対して強い欲望を持っている」。
日本語でも「渇き」には、欲望などが満たされていなくて、それを渇望する、というような意味がありますよね。
「今あなた渇いてる?」「もうカラカラで、早く欲しいよ。」みたいな感じのやり取りになっているわけです。
日本語でそう表現しても、比喩的な感じではありますが意味は通じる気がします。
で、やっとレモネードを入れて、"Here's your lemonade." 「はい、どうぞ、レモネードよ。」と渡そうと振り返ったら、ジョーイが素っ裸で、まともに彼のモノを見てしまったので、思わず、"Here's your... penis!" 「はい、これがあなたの… penis だわ!」と叫んでしまったのですね。
目に見えたものをそのまま口に出してしまったわけです。
ところで、モニカのおばあちゃんの話が出てきたのですが、この話を聞いていると、モニカはおばあちゃんの名義でここを借りている、名義はまだおばあちゃんのままである、ということですね。
モニカがこのアパートについて説明するそのセリフについては、明日、説明したいと思います。
(Rach からのお願い)
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Rachさんが1-7でlike+文は文を否定してると解説されていましたが
レモネードでもと誘われた瞬間ジョーイはすでに誤解しているので
すごく飲みたいと言うより、その誘いをOKだよと言ってるように解釈しました。
「有り得ないことではない、ありだよと」いってるように。
「like+文は、文を否定している」の話は、
フレンズ1-7その1
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470037.html
で解説していますね。
一番わかりやすい例で言うと、Like you didn't know! 「知らないふりをして!」→「本当は知ってるくせに。」みたいなものですね。
私も、like と言えば常にこのニュアンスが頭にあって、今回もそうかなぁ、とは思ったのですが…。
まず、私が「すごく」と訳した経緯について。
私がこの記事の下書きを書いた時点では、「まるで信じられないみたいに言うねぇ。」という感じの訳になっていました。モニカは Do you wanna... ? という誘いを、恥ずかしそうに言い出していて、相手がオーケーするかなぁ、どうかなぁ?と思いながら尋ねているような雰囲気があったので、それに対して「オーケーしてくれるなんて信じられないわ、みたいに思わなくても、もちろんオーケーするよ。」というニュアンスかなぁ、とも思ったのです。
でも、モニカの口調自体はちょっと遠慮がちでしたが、言葉そのものは、Do you wanna...? と直接的な表現ですよね。これが I was wondering if you wanna... みたいに「あなたが飲みたいと思うかなぁ?と思ったりして…」というような遠回しな表現だったら、「そんな風に、信じられないみたいに言わなくても」という訳でも自然なのかな、と思ったのですが…。
それで、so much like you wouldn't believe みたいに解釈したのですが、so much like you wouldn't believe というフレーズで「ものすごく」という意味になるのかどうかも実はよくわかりません。
今、たまたま英辞郎で調べていると、こういう例文が見つかりました。
You wouldn't believe how small my apartment is! 「本当に、信じられないくら狭いアパートなんです!」(自己紹介)
これを直訳すると、「私のアパートがどんなに小さいか、あなたは信じることができないだろう。」となって、つまりは、My apartment is unbelievably small. 「私のアパートは信じられないくらい小さい。」ということですよね。
私は上の解説を書いた時に、この英辞郎の例文が頭にあったわけではないのですが、私の受け取ったニュアンスもこれと同じ感じで、You wouldn't believe how much I wanna do it. みたいに思ったようです。
catchさんのコメントをいただいた後で、よーく考えてみたのですが、catchさんのおっしゃる「レモネードでもと誘われた瞬間ジョーイはすでに誤解しているので」という部分が、ここではポイントなのかもしれません。最初に書いたように、レモネードで誘った時、モニカは妙に恥ずかしそうだったので、ジョーイはそれをエッチをしようと誘われたと勘違いした、だから、「オーケーしてくれるなんて信じられないわ、この誘いに乗ってくるなんて信じられないわ、みたいな誘い方(言い方)をするけど、もちろん、信じていいよ。誘いに乗るよ、オーケーするよ。」という意味でジョーイは答えた、という解釈ですね? 確かにその方がジョークとしては面白いですよねぇ…。今は、catchさんのおっしゃる訳の方が適切であるように思います。
Like you didn't know! とかだと、セリフを聞いた瞬間にそのニュアンスがわかるのですが、今回の Like you wouldn't believe では、それほど明確にそのニュアンスを感じられなかったんですよねぇ。どうしてでしょう…?(笑)
ちなみに、フレンズ3-8 で、Oh, like you don't already have everything. というセリフが出てくるのですが、これはまさに、like 以下の文章を否定しているニュアンスだろうと思っています。(また解説する時に詳しく考えたいと思います。)
Rach さんのその最初の解釈で合っていると思います。
考え直された後の 「オーケーしてくれるなんて信じられないわ、この誘いに乗ってくるなんて信じられないわ、みたいな誘い方(言い方)をするけど、もちろん、信じていいよ。誘いに乗るよ、オーケーするよ」
という風に解釈するには、実際のモニカの誘い方が自然すぎると思います(catch さんがおっしゃる通り、この時点でジョーイは質問の意味を誤解しているわけですが、モニカの方は含羞みながらも本当にレモネードを勧めているだけなので、 wouldn't を使うほどの頑なな自信の無さは感じ取れません)。
やはりここでの wouldn't の使い方は、「もちろん want だよ。俺が今どんなに wanna do it かを君に言ったとしても信じないくらいにね」という、”仮に私が〜しても君は〜だろう” というニュアンスをこめてのものではないでしょうか?
やはり私の最初の解釈で合っているのでしょうか? 私も意見を交換している間に混乱しているようですが、やはり普通に聞くと、「君が信じないだろうくらいに、もちろん」みたいな感じに受け止めるのが自然なのかもしれませんね。
いただいたコメントを読ませていただくと、「俺が今どんなに wanna do it かを君に言ったとしても信じないくらいにね」という日本語がしっくり来るような気がします。
貴重なご意見ありがとうございました。