2007年09月08日

意外な展開 フレンズ3-6その23

[Scene: the bar, Phoebe is still hugging Ross.]
バー。フィービーはまだロスをハグしている。
ロス: Maybe this wouldn't have happened if I'd been more nurturing, or I'd paid more attention, or I... had a uterus. I can't believe it. (多分、こんなことは起こらなかったんだろうね。もし僕がもっと愛を大事にはぐくんでいたら、または、もっと注意を向けていたら…もしくは、僕に子宮があったなら。こんなこと信じられないよ。)
フィービー: I know. No, no, y'know, you don't deserve this. You don't, Ross. You're, you're really, you're so good. (kisses him on the cheek) (そうね。でも違うわ。あなたはこんな辛い目に合うべき人じゃないのよ。あなたには似合わないわ、ロス。あなたは、本当に、本当に良い人だもの。)
ロス: Thanks. (ありがとう。)
フィービー: And you're so sweet. (kisses him on the other cheek) And you're kind. (kisses him on the lips) (そして、あなたはとっても優しいわ。[彼の反対側の頬にキスをする] そしてあなたは親切だわ。[彼の唇にキスする])
ロス: Thanks. (kisses her on the lips) (ありがとう。[彼女の唇にキスする])
(They pause, and they start kissing passionately, and taking off each others clothes, and they start to lie down on the pool table.)
二人は一瞬止まって、それから、情熱的にキスし始める。そしてお互いの服を脱がし始めて、プール・テーブルに横たわろうとする。
ロス: Come here. (おいで。)

nurture は他動詞で「(子供や植物などを)大事に育てる」「(計画・考え・愛などを)はぐくむ」という意味。
この場合はその動詞を -ing 形にして形容詞として使っていて、「(愛や結婚生活などを)大事にはぐくむことができる(性格)」という意味で使っているのでしょう。
もし、more nurtuing だったなら、もし pay more attention していたなら…というところは何とも切実ですが、最後に uterus 「子宮」の話を持ち出してくるので、また爆笑してしまいます。
フレンズ3-6その21 では、
ロス: 'Cause Carol's a lesbian. And, and I'm not one. (だって、キャロルはレズだから。そして、僕はレズじゃないし。)
というセリフもありましたね。
「子宮がない」も「レズじゃない」も、つまりは「僕は女じゃないから」無理なんだ、と言いたいわけです。
僕がもう少しこうすべきだった…という努力が必要だった部分もあるけれど、僕がいくら頑張ってもどうしようもないこともあるんだ、僕が男である事実は変えられないからね、というところでしょう。

deserve は「…の価値がある、(報いや賞などを受けるに)値する、…にふさわしい」という意味。
deserve の目的語には、良い意味、悪い意味のどちらも来ます。
フレンズ1-12その5 では、
ロス: Listen...you deserve so much better than him. (ねぇ、君には、パウロなんかよりもっといい男がお似合いだよ[ふさわしいよ]。)
というセリフがありました。
この場合の目的語は良い意味で、「もっと良い男を恋人に持つべき人だ」ということです。
今回の 3-6 のセリフの this は「奥さんがレズだとわかって離婚することになる」という「この辛い状況」のことで、悪い内容になりますね。
「あなたは、こんなひどい目に合わないといけないような人じゃないのよ。」「あなたはいい人なのに、こんなひどい目に合うなんておかしい。」ということです。

相手が落ち込んでいるので、フィービーも何とかそれを慰めようとします。
ロスの優しいところをいっぱい誉めてあげて、ほっぺたにキスをしているうちは良かったのですが(笑)、それが唇へのキスに変わって、ロスもそれに応えてしまったことで、一瞬、ヤバい空気が二人の間に流れてしまいます。
それが they pause で、ここが、「ただの慰めが、情熱に変わってしまった瞬間」なんですねぇ(笑)。
ト書きに passionately と書いてあるのですが、まさにそんな感じで、それだけでは済まずに、止まらない二人は、相手の服まで脱がせようとしています。
ここで観客も大歓声を上げていますが、私もテレビの前で「えーっ!?」と思わず大声を上げてしまいました。

そもそも今回のエピソードは、フレンズ3-6その1 の冒頭シーンで、ジャニスが「この6人のうちの誰かが、もう少しで寝ちゃうところだった、ってこともなかったの?」と質問したことから、回想シーンのエピソードに繋がっているわけですよね。
その回想シーンで、ジョーイとモニカはお互いに興味を示していたけれど、ジョーイが先走りすぎて(笑)うまくいかなかった、そして昨日の記事、フレンズ3-6その22 では、チャンドラーとモニカはハグしていたけど、そんな雰囲気にはならなかった…というのを観客は見てきているわけですよね。
だから、ロスとフィービーもどうせまた何もないっていうオチだろう…と油断していたら、start kissing passionately, and taking off each others clothes... となるので、観客は「えーっ! うそーっ!」となってしまうわけです。

昨日の記事で「オチには緩急をつけないといけない」と書いたのですが、チャンドラーとモニカについてあっさり流したのは、このロスとフィービーの展開で観客をびっくりさせるためだったのかなぁ、と思います。
フィービーは過去エピソードでジョーイとキスしたこともあったりして、ちょっと他の人とは感覚が違う、だから何が起こってもおかしくないとも言えるのですが(笑)、ロスとフィービーは「科学的なこと」「スピリチュアルなこと」を巡って、意見が対立することもあり、組み合わせとしては意外な感じがする、その二人がこんなことになってしまう…というのが面白いんだろうな、と思いますね。


(今日のポイント)
・deserve 「…に値する」。良い意味でも、悪い意味でも使います。
・「洋画を字幕なしで楽しみたい」とは、英語学習者がよく言う言葉です。でも、ただ「セリフの意味を取ることができる」だけでは、楽しめたとは言えない気がします。ネイティブの観客と同じように、その展開に笑い、驚く…そういうことが出来るようになること、それが「楽しむ」ということかな、と。
洋書で小説を読むように、「英語音声、字幕なし」でストーリーの展開を楽しみながらドラマを見ることができた時、「楽しめた」と言えるのかな、と思います。


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posted by Rach at 07:50| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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