2007年09月20日

英語字幕をリーディングする

DVDの音声と字幕(その2) のコメント欄 で、ご質問をいただきました。
私がやっている「Rach流DVD学習法」というのは(←恥ずかしい命名…笑)、「完全5段階」と「はしょる3段階」に分かれているのですが、どちらも最終段階は「英語音声、英語字幕」にして、意味を調べる、ということになっています。
(Rach流DVD学習法については、カテゴリー DVD学習法 をご覧下さい。)

その最終段階の「英語音声、英語字幕」を「理解する、調べる」という部分について、もう少し詳しく知りたい、というお話でした。

自分で「ここがキモ」だと思っているわりには、その過去記事での解説が、抽象的になっています。
そこで、あくまで「私の方法」にすぎないのですが、私がその最終段階で具体的にどうやっているか、について以下に解説したいと思います。

まず、私は手書きのノートは一切書きません。
全てパソコン上のソフトに書いています。(私が使っているのは、Microsoft の「メモ帳」)
(私が何故、手書きのノートを書かなくなったのか?については、フレンズ3-1その9 のコメント欄 で語っています。)

フレンズは人気ドラマなので、ファンがディクテーションして書き起こした、というネット上のスクリプト(transcripts)がいくつも存在します。
それをあらかじめコピペしておいて、そこに自分のメモを書き込むようにすると便利でしょうね。
(でも、私はこのブログを始めるまで、そのネットスクリプトの存在を知らなかったので、スクリプトがないとダメだ、ということでもないと思いますが。)
それを、「メモ帳」にコピーして、準備完了。

DVDを英語音声・英語字幕にして、英語字幕が出てくるたびに、必ず一時停止します。
(プレーヤーが壊れないように注意!…笑)
この段階では、音声、字幕共に英語になっていますが、神経を集中させるのは「字幕」の方です。
ここで英語音声にしていることにも意味があるのですが、それは別の機会に述べます。

ネットスクリプトには、typo (タイプミス)もあるので、ここでネットスクリプトと突き合わせしてもいいでしょう。(突き合わせは面倒くさいので、省いても構いません。)

そして、その英語のセリフを読んでみる
それは試験のリーディング・セクションを読むように、洋書を読むように、「しっかり」読みます。
ここで読まないと、もう二度とこのセリフに出会わない、くらいの気持ちで!
そうじゃないと、それまでに、音声と字幕をいろいろ切り替えて見てきた意味がありません。
日本語でそのセリフのイメージを掴んだところで、その記憶が鮮明な間に、英語のセリフを確認する、という作業が大切なのです。

そして、その英語の「意味が取れたら」、それでオッケーだということで次に進みます。
意味が取れる、というのは、言っている内容がわかる、自分が日本語訳で見た時のイメージと違っていない、ということですね。

自分がわかったことをわざわざメモする必要はありません。
あえて、全てに自分なりの日本語訳をつける必要もありません。
英語で「意味が取れたら」それでいいのです。
自分で「わかる」と思う部分はさっさと流しましょう。

そして、自分が引っかかったところ、知らない単語、イディオムなどがあれば、それは必ず辞書で調べるようにします。
辞書は、英和か英英か?という話になると、話が長くなりそうなので、それは別の機会にします。
簡単に言うと、「英英が理想的だけど、無理だと思うなら、まぁ、英和でもいいんじゃないかな?」という何とも消極的な意見(笑)。

セリフの解釈にわからない部分があれば、つまり「意味が取れなければ」、手元の文法書に手を伸ばすなどして、できる限り調べてみましょう。

調べるに当たっては、「わからない部分があって当然だ」という気持ちで望みましょう。
今の自分にとってわからない部分、ひっかかった部分を一つ一つクリアしていこう、という気持ちですね。

その「調べ方」については、場合分けをして、具体的に説明したいと思っています。(明日の記事になる予定です。)


(今日のポイント)
・日本人が持つ「リーディング」のイメージで、英語字幕をじっくり読み込む。
ここでの「精読」が、私の英語学習の原点です。


(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
皆様の応援が、とても励みになっています。ありがとうございます。
人気blogランキング
にほんブログ村 英語ブログ

posted by Rach at 12:33| Comment(14) | DVD学習法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめましてこんにちは。幸運にもRachさんのブログに出会うことができ、それから一念発起して英語学習に取り組んでおります。ところでDVDによる英語学習についていくつか質問があるのですがよろしいでしょうか??
@Rachさんは一日にどのくらいDVD学習をしておられますか?
A最後の調べる段階について英語音声・英語字幕ではなく、日本語音声・英語字幕で調べるのというのはあまり意味がないのでしょうか?というのも最後の調べる段階で日本語のイメージ、意味を忘れてしまうことが多いので・・・ Rachさんの以前の記事で、最後の段階では字幕に集中とおっしゃっていたので英語音声はあまり必要ないのでしょうか??
自分なりに工夫してやっているのですが、今はまだ手探りの状態なので、アドバイスいただけるとすごくありがたいです。よろしくお願いします。
Posted by xenocruz at 2010年06月07日 03:19
xenocruzさんへ
はじめまして。「幸運にもRachさんのブログに出会うことができ」と言っていただけて、とても嬉しく光栄です。ありがとうございます。

さて、ご質問についてですが、
@私が一日にどのくらいDVD学習をしているか?

今は、このブログを書くための下準備に見ているだけですね。今は「フレンズ」以外に何か別の作品を使ってDVD学習はやっていません。

このブログを書く前は、まとまった時間ができればその都度、Rach流DVD学習法でDVDを見ていましたが、それも、「一日どのくらい」というような、例えば「一日何時間くらい」という数字的な決まりごとはなかったです。
時間があって気分が乗っていれば長くやるし、バタバタしている日は何もできないで終わっている日もあるし、という感じで、私の場合はものすごく波があったので、「一日にどのくらい」というのがはっきりと言えないのです。参考にならなくてごめんなさい。
とりあえず、「はしょる3段階」で十分ですから、必要な段階をこなして、次に進んでいく、というやり方でした。

A最後の調べる段階は、英語音声・英語字幕ではなく、日本語音声・英語字幕でも可能かどうか?

「調べる」段階では、英語字幕に集中する(英語字幕をリーディングする)わけですから、音声はどちらでも良いのかもしれませんが、これも出来ることならやはり、音声も英語で聞いていた方が良いと思うのですね。

例えば、フレンズの場合だと、ネット上にネットスクリプト、トランスクリプトという脚本のデータが存在しますが、仮にそれが手元にある場合でも、その文字だけを頼りにセリフを解釈するのではなくて、実際にDVDで画像や英語音声を確認する必要があると思うのです。それはなぜかと言うと、英語の解釈をする場合に、「英語音声」がかなりのヒントになるからです。セリフのイントネーションや言い方で、そのセリフに乗せられた感情みたいなものを知ることができ、それが英語の解釈に重要な情報を教えてくれるからですね。

「最後の調べる段階で日本語のイメージ、意味を忘れてしまうことが多い」というのはよくわかります。それを最小限に抑える方法としては、正味22分のエピソード1本を5段階なり3段階で見るのではなくて、もっと小さなセクションに区切った上でその方法をやった方がいいかもしれませんね。
フレンズはスタジオ収録なので、場面転換が非常にはっきりしています。モニカ&レイチェルの部屋、ジョーイ&チャンドラーの部屋、コーヒーハウスのセントラルパーク、が主な舞台となります。
そういう一つの舞台で行われるシーンを小さなセクションと考え、そのセクションごとに、「英語音声・字幕なし→日本語音声・日本語字幕→英語音声・英語字幕」と切り換えて見て行けば、最後の段階で、その日本語で得た情報がまだ頭に比較的残っているのではないかな、と思うのです。
22分を一通り日本語で見た後で、英語字幕の解釈に移ろうとすると、やはり最初の部分は忘れてしまっているところも多いでしょう。細かく時間を区切ることで、「忘れる」ということはある程度避けられるかな、と思います。

残念ながらフレンズのDVDは、そのような場面ごとにチャプターで区切られたりはしていないので、巻き戻すのが面倒くさい、というのがあります。その手間を省くために私の場合は一気に22分全部見てしまうのですが、じっくり見るのであれば、上に書いたようにもっと短い時間で区切って、DVD学習法の段階をこなす、というのも一つの手かなと思います。

上の説明でわかりにくい部分などございましたら、ご遠慮なくおっしゃって下さい。
自分なりの方法が確立するまではどうしても手探りになってしまいますね。でもきっと「自分に最適なやり方」が見つかるはずです。今は無理をされない程度に、いろいろなやり方を試してみて下さいね。
Posted by Rach at 2010年06月07日 11:35
まさかこんなにも早く、しかも詳しくお答えしていただけるとは・・・ 本当にありがとうございます!!

なるほど「セリフのイントネーションや言い方で、そのセリフに乗せられた感情みたいなものを知ることができ、それが英語の解釈に重要な情報を教えてくれる」とうのはまさにその通りですね。英語を勉強すると言うよりは、英語を心から理解することを目指しておられるRachさんらしい哲学、大変参考になりました!!

これから英語学習を進めていく上で、ちょくちょくブログにお邪魔させていただきます。また壁にぶつかってしまったら恐縮ですが質問させてください。本当にありがとうございました。
Posted by xenocruz at 2010年06月07日 21:49
xenocruzさんへ
ご丁寧なお礼のお返事、ありがとうございます。

「英語を心から理解することを目指しておられるRachさんらしい哲学」と言っていただけて、とても嬉しいです。資格や知識だけではない、「英語という言葉を理解する楽しさ」を多くの方に伝えられたら、と思っています。

これからもよろしくお願いします。
Posted by Rach at 2010年06月09日 11:39
初めまして。

DVDで英会話を学習しようと思いこちらのHPに辿り着いた者です。

英語学習のステップをご紹介されておりますが、この中にSpeakingを重点にされているところがないように思います。Speakingについてはスコープ外ということでしょうか?

私はDVDをリスニングもですが、活きた英会話の表現及び発音やアクセントを学べる良い教材と考えております。(特に日常生活を舞台にしたフレンズは尚更。)

よろしければSpeakingについての学習方法もご紹介して頂ければと思います。

宜しくお願い致します。
Posted by Tommy at 2014年02月27日 15:39
Tommyさんへ
初めまして。コメントありがとうございます。

Speaking についての学習方法について、私の思うところを以下に述べさせていただきますね。
Speaking については、「話せる」ようになるためにはまず、良質なインプットが大切だと考えています。
そういう意味では、生きた英会話の宝庫である「フレンズ」のような海外ドラマは教材として最適だと思うのですね。

ドラマでセリフをチェックする際には、文法的に興味深いものなどと同時に、「是非とも自分で使ってみたい!」と思えるフレーズを重点的にメモするようにしています。私はそれをエクセルなどに入力してデータベース化しています。

そういう「使いたいと思う言葉のデータベース」をどんどん増やしていって、まずはライティングでそういうフレーズを意識して使うようにしています。Twitter などで短いフレーズを呟く時に、積極的にそういうフレーズを盛り込むように心がける、ということですね。
ライティングする場合、最初はそういうデータベースを調べたり、自分で辞書を調べたりして、時間をかけて書くことになるでしょうが、そういうことを繰り返して行くうちに、簡単なフレーズやいつも使うフレーズは、自分の言葉となってタイムラグなくすっと書けるようになります。そんな風に「辞書を調べなくてもすっと出てくるフレーズや文」が増えてくることが、反射神経を必要とするスピーキングにも繋がると思っています。

実際に声に出して行う練習としては、英検の面接対策としてよくやっていたことですが、自分が考えていること、今自分が行なっていることを、隣にネイティブがいるような気持ちで英語で説明する、というのをやっていました。ただ思い浮かべたことを口に出す、というよりも、「ネイティブにわかるように説明する」という意識を強く持つことで、言い足りなかった部分を後から追加したり、言い換えて噛み砕いて説明したり、というテクニックも磨かれるように思いました。

発音については、私は「ザ・ジングルズ」などの本で独学で学んだのですが、その学んだことを定着させるのに、ドラマのセリフを真似ることは非常に有効だと思いました。リエゾン、リダクションなどの発音の特徴を意識しながら、登場人物になりきって真似るのは実に楽しいし、本当に発音の良い訓練になると思います(^^)
Posted by Rach at 2014年02月28日 16:00
はじめまして、Rachさん。minaseasと申します。

私も英語のブログ(自分の学習法の紹介や学習履歴を残すため)をやっており、先日、海外の長編アニメ映画(DVD)を使って勉強を始める決心をしました。
それに関して、もしよろしけば2点ほどお伺いしたいことがあり、どうぞ質問させてください(Rachさんの一部の記事しか読んでおらず、もし既にどこかで回答済みでしたら、そのリンクを教えていただけると幸いです)。

と言っても、1点目は運よくほぼほぼ解消しました。何だったかと言うと、「フレーズを抜き取る際にノートか何かに書き出しているでしょうか?」という質問だったのですが、PCのメモ帳に残されているということですよね。その上で若干細かい質問ですが、まずそのエピソードのトランスクリプトを全部テキストに貼り付けて(と書かれていたように思えましたが合ってますよね・・?)、そこからDVDを視聴しながら、
1)使えそうなフレーズが出てきたら、コピペで別テキストに抜き出してリスト化しているのでしょうか?
2)もしくは、トランスクリプトを貼ったテキスト上で、使いそうなフレーズに印を付けたり、メモを書き込んでいくという感じでしょうか?

2点目の質問は、ちょっとお返事いただけるか分からないのですが、フレンズ1エピソードや、1本の映画で何フレーズくらい抜き取るものでしょうか?というのは、私も随分と昔にフレンズでのDVD学習に取り組んだことがあります。DVDを何回か観た上で、トランスクリプトから使えそうなフレーズを抜き取っていったのですが、1エピソード(約25分)で下手をすると100個くらい抜き取っていました(エピソードが進んでも特に減ることはありませんでした・・)。自分が結構几帳面な性格でして、神経質過ぎることが原因です。結果、抜き取ることに全力を使い、フレーズを覚えるところまで至らずこのときの学習は失敗に終わりました。このときの反省を活かし、今回アニメ映画(約90分)での学習では、不要に数多くのフレーズは抜かないようにしようと考えています。その際に方針など決めておけばよいのかなと考えているのですが如何でしょうか?例えば、絶対実生活で使うフレーズしか抜かないとか(逆を言うと、使う機会があるかどうか分からない微妙なフレーズは無視する)。
抜き取るフレーズはその人の英語力にも依存するでしょうし、そもそもエピソードや映画にも依存するかと思いますので、難しい質問かもしれません。さらに、Rachさんの記事を読むと、データベース化すると仰っていたので、抜き取るフレーズを”絞る”ということは念頭にないように思えました。このことを承知で、ひょっとしたら何かアドバイスをいただけるかもしれないと思いお聞きしております。

お返事いただけますと幸いです。
よろしくお願い致します。
Posted by minaseas at 2014年04月15日 00:00
minaseasさんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。

コメントをいただいたこの記事は、2007年のものなので、今の私のやり方とは多少違っているところもあります。
まず先に、その部分をご説明させていただきますね。

この記事では、主に「フレンズ」を使って学ぶための方法を書いています。私はこういうブログを書いていることもあって、「フレンズ」は、他の作品とはデータベースを分けています。他の作品のデータベース作成には、今はエクセルを使っています。

まず、「フレンズ」のデータベース化の方ですが、フレンズはネット上にトランスクリプトが存在するので、それをテキストに貼り付けて(昔は「メモ帳」を使っていましたが、今は「ワード」を使っています)、DVDを見ながら、そのセリフの下にメモを書いています。
特に気に入ったフレーズが出てきたら、別のエクセルにも抜き出していますが、フレンズの場合はほぼ、「ワードの各セリフの下にメモ」のパターンが多いですね。
フレンズの場合は、そんな風に「1エピソードに1ワード」という形にしていて、その「フレンズ」のワードだけを集めたフォルダを作っています。「前にこんなフレーズが出てきたけど、どこにあったかな?」と探す場合には、エクスプローラーで、そのフォルダ内を検索して見つけ出します。

ですから、1点目のご質問に関しては、
「特に使えそうなフレーズは、ワードとは別にエクセルでリスト化はしている」けれども、スクリプトを貼り付けたワード内にメモることの方が多い。
ということになります。ワードを使いながら、そのほとんどをまた別のエクセルに抜き出すのは手間なので、エクセルに抜き出すのは、「これは!」と思うものだけに限っている、という感じです。

そんな風にトランスクリプトが存在する場合には、それを大いに活用したら良いと思うのですが、スクリプトがない作品の方が圧倒的に多いですよね。ですから私は、フレンズ以外の作品(スクリプトがないもの)は、エクセルでデータベースを作っています。

2点目のご質問の「何フレーズくらい抜き取るものか」ですが、その部分が気になる、というお気持ちは非常によくわかります。最初は何でもかんでも拾いたくなってしまうものですから。

私がデータベース化する時の方針としては、
・自分が使いたいと思うもの (そのままですぐに使えそうなもの)
・しゃれた表現で、自分もこんな言葉を言ってみたいと思うもの (そっくりそのままは使えないが、いつかそれをアレンジして使いたいと思うもの)
・文法的に面白いと思えるもの。文法的に「こんなのアリなの?」と不思議に思ったもの。
・辞書にあんまり載っていないけれど、「日本語のこれは、英語ではこう言えばいいのか」と思ったもの

などですね。
あとで自分がアウトプット(ライティング、スピーキング)する時に役立てようと、そういうデータベースを作っているので、やはり「使いたい」と思うフレーズを優先的に選ぶことになります。
長すぎるセリフの場合は、全部を抜き取るのではなく、使えそうな部分だけ抜き取るということもします。
私自身、そうやって蓄積したデータベースを、例えば「印刷して暗記する」ということは特にしていません。自分がアウトプットする時に、そういうデータを検索して、それをアレンジして使う中で、だんだん自分の言葉になって馴染んで行く感じです。

エクセルには、いろんな作品のセリフをまとめてデータベース化しているのですが、具体的な入力項目についても、ご説明させていただきますね。(過去にも何度かご質問がありましたので)

セリフやフレーズを抜き出す際に、エクセルに入力している項目は、
「作品のタイトル(ドラマならばシーズン番号とエピソード番号も)」「DVDでそのセリフが出てきた時間」「セリフの発言者(誰のセリフか)」「英語のセリフ」「日本語訳」。
その他に、「カテゴリー」「文法」「メモ」という項目があります。

セリフが出てきた時間は、後でもう一度そのシーンを見返す時のためのデータですが、すべてのセリフごとに入力していては大変なので、特に気に入ったセリフとか、映画のように長い作品だったら、シーンの切れ目に当たるようなセリフの時間を入力するようにしています。

カテゴリーというのは、セリフが使われている状況をメモしていることが多いです。恋人同士の会話だったら「恋愛」、「〜だったらなぁ」というセリフなら「願望」など。
文法はそのセリフに文法事項が使われている場合に、「仮定法過去」「現在完了形 経験」みたいにメモしています。
メモというのはその他の覚え書きで、私の場合だと「前にも○○(別の作品名)で似たセリフがあった」とかをメモします。

カテゴリーをどんな風に分けるか、というのもこれも各人の好みになりますので、最初はなかなかうまくカテゴリー分けできない、ということにもなってしまうのですが、とにかく、カテゴリーやメモには、「後から自分が検索する時に便利だと思われるキーワード」を入れておくように心がけています。日本語訳も、実際に訳されていた訳だけではなく、「それってつまり、日本語で言うところの○○だよね」と自分で思った訳も入力しておきます。日本語でもこういう言い回しがあるなぁ的なセリフや語句を同時に入力しておくと、そういう言葉を自分でアウトプットする時に、検索しやすいからですね。

作品によってもまちまちですが、使えそうに思うものをどんどんエクセルに放り込んで行く、という感じです。エクセルの項目を上に述べましたが、すべてのセリフについて、全項目を埋める必要もなく、「後から検索するためのデータベース」として役に立つ形で残しておけば良い、という気持ちです。

ということで、「何フレーズ抜き取るか」という「数字」をお答えするのは難しいのですが(やはり作品によってまちまちなので)、
・フレンズのようにスクリプトがない場合には、全てのセリフをデータベース化しているのではない。
・自分が使いたいと思うフレーズを優先的に抜き取っている。
・検索で後から見つけやすいようなヒントを同時に入力しておく。

以上のことが、抜き取りの際の私の方針だと言えると思います。

長くなってしまいましたが、またわかりにくい点などございましたら、どうかご遠慮なくご質問下さいね。
Posted by Rach at 2014年04月18日 10:57
Rachさん、ご丁寧にお返事いただきありがとうございます。
つい先日、「塔の上のラプンツェル」でフレーズを抜き出してみたら、180程書き出しました(本来はもっと絞りたいんですが・・w)。最初はテキストに書き出していたんですが、最終的にはエクセルに纏めたり、、まだ試行錯誤中ですが、他の映画などでも試していきたいです。
将来的には「フレンズ」でのフレーズの書き出しもやりたい(再開したい)と考えているので、是非Rachさんのブログ参考にさせてください!
ではでは、またおじゃまさせていただきます〜。
Posted by minaseas at 2014年04月20日 13:01
minaseasさんへ
こちらこそ、ご丁寧なお礼のお返事ありがとうございます。

ご自身で「多すぎるかも、少なすぎるかも、、」と思ってしまうことはあると思うのですが、書き出す個数は、作品にもよりますし、その作業を進めて行く中でいずれ、「ちょうどいいくらい」の数に落ち着くのではないかな、と思っています。
負担にならない程度に、「使えそうなフレーズ、気に入ったフレーズ」を中心に、どんどん蓄積していって下さいね。

拙ブログを参考にしていただけるとのこと、とても嬉しいです。私も「使えそうなフレーズ」を積極的に取り上げ、詳しい解説もつけられるように頑張りますね。
これからもよろしくお願いします。
Posted by Rach at 2014年04月21日 15:00
Rachさま

初めまして。
フレンズでの英語学習を始めた小学生のいる専業主婦です。
エピソード1-1をみた後に、解説が欲しいと思い、Rachさんのブログにたどり着き、こんなに詳しい解説をやってくださる方がいらっしゃるんだという感動とともに、著書3冊拝読いたしました。

エピソード1-2からは是非レイチメソッドでやってみようと意気込んでおります。
学習に入るにあたり3つのご質問があり、ご教授いただけたらと思います。

一つ目のご質問ですが、はしょる3段階の3つ目の、エクセルでのまとめ方がよくわからず、まだスタートできずにいます。
上記2014年04月18日 10:57のところで、Rachさんがコメントされている、ワードとは別に、まとめる項目をセリフやフレーズを抜き出す際に、エクセルに入力されているそうですが、その項目(「作品のタイトル」「DVDでそのセリフが出てきた時間」「セリフの発言者(誰のセリフか)」「英語のセリフ」「日本語訳」。「カテゴリー」「文法」「メモ」)は、実際、エクセル上で具体的にどのようにシートとセルに入れて行ったら良いでしょうか?
例えば、
1つのbookをエピソード1として、その中の1つのシートを1話として、24話分のシートを作る。第1話のシートのA列のセルに、タイトル〜メモまでの各項目を入れる。B列以降右側の列を使って、どんどん入れていくという感じでしょうか?Rachさんオススメの効率の良いエクセルシートの使い方を教えてください。
私はiPadでHuluかNetfrixで動画を見ながら、PCはないので同じiPadでエクセルに編集していこうと思っています。iPad上での同時進行が難しいなら、iPhoneで動画を見てiPadでエクセル編集するかもです。
iPadでExcelを利用する場合、検索機能は,1book内での検索しかできないようなので、フレンズ全体で検索していくためには、1bookの中にエピソード1-10までのデータを入れる必要がありそうです。

2つ目のご質問です。
はしょる3段階の3段階目の意味の確認ですが、Rachさんのブログを見れば一目瞭然で時短になりますが、辞書を使ったりして、自分で調べた方がよいでしょうか?

3つ目のご質問です。
机に向かってじっくりはしょる3段階をやる以外に、家事をしながらもフレンズの音声を聞きたいのですが、それは、もうはしょる3段階学習を終了したものをランダムに聞く方が良いでしょうか?それとも次に取り込むものを聞いた方が良いでしょうか?家事をしながらになるので、静かに集中して聞くのではなく、BGMとして流すような感じです。

たくさんのご質問で大変恐縮ですが、お答え頂ければ助かります。そうぞよろしくお願いします。
Posted by maimain at 2017年10月05日 17:14
maimainさんへ
初めまして。コメントありがとうございます。
拙ブログを見つけて下さった上に、拙著を3冊ともお読みいただけたとのこと、大変光栄で嬉しいです。誠にありがとうございます<(_ _)>

それでは早速ご質問について。

1. エクセルのまとめ方
私はエピソードごとにシートは分けていません。
複数のシーズンをずっと見る作品であれば、作品ごとにシートは分けます。
A列:タイトル、B列:シーズン番号、C列:エピソード番号、D列:時間、E列:発言者、F列:英語のセリフ、、、
みたいな感じで入力しています。
そのシートがその作品と決まっていたら作品タイトルの列は作りませんし、シーズン番号エピソード番号も、最初の行に入れたらあとは白紙です。そのまま、見た順番に、どんどん下の行に入力していく感じですね。
同じ作品が同じシートに入っているので、「この作品でこのフレーズが使われたかどうかを知りたい」と思った時には、そのシートだけ調べればいい状態にしています。
すべてのセリフを拾うわけではなく、気に入ったセリフ、使いたいと思ったセリフだけを拾っているので、1作品=1シートくらいで私は大丈夫だと感じています。
「後で検索しやすい形」で残すことが大切だと思っているので、見た目にはあまりこだわらず、「ここを探せばある」とわかる場所にまとめてどんどん放り込んでいく、という感じですね。

2. 意味の確認
私は「まずはご自分で調べてみる」というのをお勧めしています。わからないと感じたところを辞書なり文法書なりで調べてみているうちに、だんだん探し方が上手になっていくからですね。すべてを調べようとすると大変かもしれませんので、一部だけでも良いかと思いますが、「調べるコツをつかむのも英語学習のうち」と考え、「何をどう調べたらいいか」という勘を養うためにも、調べるという行為にトライされることをお勧めします。

3. 家事をしながら聞く場合
これは「はしょる3段階を終了したものを聞く」ことをお勧めします。はしょる3段階の第1段階は「テスト」なので、初めて行う際は「何の情報も入っていないまっさらな状態」で行っていただきたいと思っています。
ながらで聞く場合は「意味と内容がわかった状態のもの」を聞くことが効果的だと思います。私自身もそうやって内容のわかったものをよく”ながら状態”で聞いています。

小学生のお子さんがいらっしゃると、学習に集中する時間を確保するのが難しいですよね。どうか無理をされず、楽しみながらマイペースで続けていって下さいね(^^)
Posted by Rach at 2017年10月06日 16:04
Rachさま

早々にお返事をいただき感激です!ありがとうございます!!
シーズン1-2まで学習が終わり、家事の合間には、学習し終わったものを聞くようにしています。既に学習したものなので、聞き取りやすいですね。
レイチェルの早口がなかなか聞き取れないのですが(例えば2-2最後の、バリーの恋人にまくし立てた短いセリフ)、これは、自分がその早口を言えるようになれば聞き取れるようになるでしょうか。
あと、Joeyのセリフがクリアでなくて聞き取りにくいですね。。

エクセルの使い方、とても参考になりました。
1つのシートに1作品を入れたほうが、検索をしやすい、なるほどです!シートの中で、シーズンやエピソードがわかれば、問題ないですもんね。早めに伺ってよかったです。
まだ勉強を始めて間もないので1-1は英英辞典でも調べまくって、Rachさんの解釈もじっくり読んで、終えるのに数日かかってしまいました。1-2でも1日半位。。これって、こう言うんだ〜という発見だらけで、1-1と1-2は100文位抜き出してしまいました。回が進めば時間も抜き出し文も減るでしょうか?

私はRachさんと同世代で、京都の大学に通っていて、しかも妹も別の京都の大学に行っていたのですが、京大農学部の畑の裏にあるマンションに住んでいたので(姉妹で別々に住んでいました)、ものすごく身近に感じています♪

Rachさんの書籍を読ませていただいたので、次はブログを拝見したり、Rachさんお勧めの書籍を読んでいこうと思い、大西泰斗先生の「ハートで感じる・・」を読みはじめています。今年20年ぶりに受けたToeicで725点(リスニング390点)、20年前は750だったかな。。Toeicはしばらく忘れて、friendsに集中しようと思います。
Rachさんのブログでの英語の解釈や、アメリカ人でしかわからないネタを調べられたり、friendsを身近に感じる努力をここまで詳細にされていることに、面倒くさがりやの私は脱帽です。
Rachさんの書籍が私を奮い立たせてくれたので、とても感謝しています。頑張ります!!



Posted by maimain at 2017年10月13日 10:07
maimainさんへ
こちらこそご丁寧なお礼のお返事ありがとうございます。
学習し終わったものを聞いて下さっているのですね。私がお返事させていただいた通りに、早速実行して下さっていること、大変光栄に思います。

まくし立てているようなセリフは興奮気味に話していますので、どうしても聞き取りは難しくなりますね。「自分がその早口を言えるようになれば聞き取れるようになる」という部分は確かにあります。強く発音する部分や、繋がったり聞こえなくなったりしている部分を自分で認識できるようになると、聞き取り力も上がってくると思っています。また、フレンズのレギュラー6人は毎回かなりのセリフがあるため、回を重ねるごとに聞き取りやすくなってくると思います。

エクセルの使い方についても、ありがとうございます。
最初はどうしてもたくさん抜き出してしまいがちになりますね。実際私もそうだったのですが、それを続けるうちに、抜き出してメモしたいもの、というのがご自分の中で決まってくると思います。

また、同世代で、京都の大学に通われていたとのお話もありがとうございます。私は4年間、電車通学をしていて、京都に住むことはなかったのですが、農学部のある北白川は静かでいいところですよね♪

拙著だけではなく、お勧めの書籍も読んで下さっていること、拙ブログに対してのありがたい評価のお言葉も、本当に嬉しく思います。
「私を奮い立たせてくれた」とまで言っていただけた、そのお言葉を胸に、私もこれからもっともっと頑張って行こうと思います。
どうか楽しみながらお続けになって下さいね。

温かいコメント、ありがとうございました!(^^)
Posted by Rach at 2017年10月13日 14:19
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。