2007年10月03日

サビはボートのガンだ フレンズ3-7その18

[Scene: After dinner.]
ディナーの後。
ロス: So, Dr. Greene, how's the old boat? (それで、ドクター・グリーン。例のボートはどうですか?)
ドクター・グリーン: They found rust. You know what rust does to a boat? (ボートにはサビが出たんだ。君は、サビがボートにどういう影響を与えるか知ってるか?)
ロス: Gives it a nice antique-y look? (ボートにアンティークな印象を与える?)
ドクター・グリーン: (he stares at Ross) Rust is boat cancer, Ross. ([彼はロスを見つめる] サビはボートのガンだよ、ロス。)
ロス: Wow. I'm sorry, when I was a kid, I lost a bike to that. (Rachel giggles at that) (あぁ、それはお気の毒に。僕も子供の時、バイク[自転車]をサビで亡くしました。)
レイチェルはそれを聞いてクスクス笑う。
すっかりあきれてしまったパパは、
ドクター・グリーン: Excuse me for a moment, will you please, I want to say good night to the Levines before we go. (悪いけど、ちょっと失礼するよ[席を外すよ]。 (店を)出る前にレヴィーンさん一家におやすみを言いたいんだ。)
レイチェル: Okay. (わかったわ。)
ロス: Okay! (picks up a knife and pretends to stab his heart.) (わかりました!)
ロスはナイフを取って、心臓に突き刺す真似をする。
レイチェル: Aw, honey, stop. It's not that bad.
(あぁ、ハニー。やめて。そんなに悪くなかったわよ。)

boat について。
フレンズ2-22その21 で、
レイチェル: Every year we would go out on my dad's boat and watch the fireworks. (毎年、(独立記念日には)パパのボートに乗って、花火を見ていたものだったわ。)
というセリフが出てきました。
パパはボートが趣味なんですね。

You know what? というフレーズはフレンズに何度も出てきましたが、その what の内容が以下に続いています。
what rust does to a boat つまり、「サビがボートに何をするか」ですから、「サビのせいで、ボートがどういうことになるか、どんな影響を与えるか」ということですね。
ここでのセリフは単純に「どんなことになるかわかるか?」という疑問かもしれないし、「どんなことになるか、当然君にもわかるだろう?、サビがボートに悪影響を与えることくらい、君も知ってるだろう?」という「当然知っているだろう」のニュアンスかもしれません。

それなのに、「サビがつくことで価値や箔がつく」みたいに、「レトロでアンティークな印象を与える、という効果があるんですか?」などと返事したので、ドクターはムッとしているのです。

antique は形容詞で「古くて価値のある、骨董の、時代ものの」、名詞で「古物、骨董品」という意味。
antique という単語には、上に書いたように形容詞の意味があるので、わざわざ -y をつけて形容詞化しなくても「骨董の」という意味になると思うのですが、名詞の意味に -y をつけたニュアンスで「骨董品のような」という感じで使っているような気がします。

サビはボートのガンなんだよ!と怒っているパパに、「そうですよね、確かにそういう器械(機械)類にとってのサビは、人間にとってのガンと同じで致命傷になりますよね。僕も小さい頃、バイクにサビが出て、そのせいでバイクが死んでしまいましたから…。」などと言っています。
lose someone は「人を失う」ということで「人を亡くす」という意味ですが、その後に「to+病名」をつけて、lose someone to ... とすると、「…(という病気)で人を亡くす」という意味になります。
ロングマン現代英英辞典では、
lose: DEATH
if you lose a relative or friend, they die - use this when you want to avoid saying the word 'die'

つまり、「親戚や友達を lose するというのは、彼らが死ぬ、ということ。die という単語を言うのを避けたい時に、lose を使う。」
lose somebody to cancer/AIDS etc
例) He lost his father to cancer (=his father died of cancer) last year.

例文は「彼は自分の父親を昨年ガンで亡くした。(彼の父親はガンで死んだ。)」

the Levines は「レヴィーン(さん)一家」という意味。
「the+苗字の複数形」で「〜(さん)一家」という意味になるのです。
苗字が Levine という人が複数いるから、ですね。
フレンズ1-18その2 で、説明しているのですが、「Mr.インクレディブル」という映画の原題は The Incredibles となっていて、その意味は「インクレディブル一家」ということです。

ナイフで胸を刺す真似をするロス。
僕はまたパパを怒らせちゃった、責任を取って死なないと…という感じ。
"I'm dead!" 「僕はもう終わりだ、もうダメだ。」と言ったところですね。


(今日のポイント)
・lose someone to ... 「…(という病気)で人を亡くす」
・サビはボートのガンだ、というパパに、「僕もバイクをサビというガンで亡くしました」と返すロス。(このジョーク、ちょっとチャンドラーっぽいかも…笑)
・「the+苗字の複数形」で「〜(さん)一家」。
DVDの日本語訳でも、きちんと「一家」と訳出されています。
日本人だと見逃してしまいそうな細かい部分ですが、まずは、「どうして人の名前に the がついているんだろう?」と気付くことが、英語に近づく第一歩かな、と思います。


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posted by Rach at 12:06| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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