2007年10月10日

カイロプラクター フレンズ3-7その23

[Scene: Hallway, Ross and Rachel are returning from dinner.]
廊下。ロスとレイチェルはディナーから帰ってくる。
レイチェル: You had to do it, didn't you? You couldn't just leave it alone. (あなたはそうしなくちゃいけなかったのね? あなたはそれをそのまま放っておくことができなかったのね。)
ロス: Four percent, okay? I tip more than that when there's a bug in my food. (4%だよ、いいかい? 食べ物に虫が入っていても、僕はそれ以上のチップを払うよ。)
レイチェル: Ross, tonight was about the two of you getting along. (Ross groans and rubs his neck) Oh, would you just see my chiropractor already? (ロス、今夜はパパとロスの二人が仲良くなる晩だったのよ。[ロスはうめきながら首をさする。] まぁ、ロスはいい加減、私のカイロプラクター(カイロの先生)に見てもらったら?)
ロス: Yeah, I'm gonna go to a doctor who went to medical school in a mini-mall. (あぁ、ミニモールにある医学校に通っていた先生のところに行くよ。)

leave ... alone は「(人)を一人にしておく」ということから、「そのままにしておく、放っておく」という意味になります。
ですから、leave it alone はチップが少ないままでそれに手を加えずに置いておく、ということですね。
レイチェルは、ロスの気持ちをここで代弁しているわけですが、それには非難の気持ちが込められているのでしょう。
あなたはそうせざるを得なかった、それをほっとけなかったわけね?と言いながら、どうして我慢してくれなかったの?と言っているわけです。
だから、ロスも「だってしょうがないだろ。チップがたったの4%だったんだから。」と言い返しているのですね。

「あー、肩が凝った」という風に首をさするロス。
see は「会う」ですが、go to see a doctor は「医者に会いに行く」、つまり「医者に(自分の体を)見てもらいに行く」という意味です。

already は「もう、すでに」ですが、このように Would you...? や命令形についた already は「とっとと(…して)、もういい加減に」のようないらだちを表す表現になります。
フレンズ2-19その4 でも、
エステル: Don't worry about it, already! Things happen. (もう心配するのはやめなさいよ! そんなことはよくあるわ。)
というセリフがありましたね。

chiropractor は「脊柱指圧師、カイロプラクター」。
最近は日本語でも脊椎指圧療法のことを「カイロプラクティック」と言いますね。
ロングマン現代英英辞典では、
chiropractic: [uncountable] the treatment of physical problems by pressing on and moving the bones in someone's back and joints
つまり、「人の背中や関節の骨を押したり、動かしたりすることによって、身体的問題を治療すること。」

ちょっと余談ですが、カイロプラクターは、アリー my Love にも出てきました。
アリー my Love の 5-9 「風に吹かれて」(原題: Blowin' In The Wind)に出てきたカイロプラクターの診察室には、ある椅子(a massage chair)がありました。
それに乗ると、女性たちがことごとくその振動で気持ち良くなり(←エッチ系の意味…笑)、うっとりしてしまう…というものでした。
最初にそれを事務所の女性に教えたコレッタ(Corretta)によると、
コレッタ: Be very careful, Jenny. That chair can ruin relationships. (気をつけないとだめよ、ジェニー。あの椅子が原因で別れた男女もいるのよ。)
だそうです(すごい…笑)。
カイロ、というと、ついその話を思い出して笑ってしまう私です。

a doctor who went to medical school in a mini-mall について。
まず、mall というのはロングマン現代英英辞典によると、
mall: [countable] (especially American English)
a large area where there are a lot of shops, usually a covered area where cars are not allowed (synonym: shopping centre)

つまり、「たくさんの店がある大きなエリア、たいていは車の乗り入れが禁止されている(?)屋根のあるエリア。同義語: shopping centre (center)」

cars are not allowed は、店のエリアまでは車では入れない、屋外、または屋内の店から離れた場所にある駐車場に止めてから、歩いて店に行かないといけない、という意味でしょうね。

日本語でも、ショッピングモールなどと言いますから、「モール」はほとんど日本語になっているようです。
日本人の持つイメージも「ショッピングセンター」という感じですね。

また、mall の関連語として、strip mall という名称もあるようです。
同じくロングマンでは、
strip mall: [countable] (American English)
a row of shops built together, with a large area for parking cars in front of it

つまり、「並んで建てられた店の列、その前に車を止めるための大きなエリアがある。」

Wikipedia 英語版: Strip mall の冒頭の説明で、「a strip mall は mini-mall とも呼ばれる」と書いてあり、strip mall の写真も載っています。

ですから、今回のセリフに出てきた mini mall というのは、mall のミニ版で、規模の小さいモールである、上に挙げた strip mall の語義が近い、ということのようですね。

ショッピングモール(ミニモール)にある医学校、というのは冗談で言っているのでしょうが、要はまともな医学校ではない、正式な医学校ではない、と言いたいのでしょう。
日本で言うと、カルチャースクールみたいなところでカイロの技術を学んだ、フランチャイズのチェーン店みたいな医学校で学んだ、という感じのニュアンスでしょうか?
本当の医師免許を持っていないような人、本当の医者ではないような人のところには僕は行きたくないよ、とバカにしているわけですね。
ロスは自分が博士号を持った科学者であることにこだわりのある人ですから、アカデミックな教育を受けていない我流のようなお医者さんに行くのは抵抗があるようですね。


(今日のポイント)
・Would you ... already? の already のニュアンス。
・medical school in a mini-mall という表現に込められたロスの気持ち、考え。
実際にアメリカで生活していれば「mini-mall と言えばあれ」とすぐにわかるのでしょうが、だいたいどんな感じのものかくらいは掴めていないと、このロスのセリフの意味が伝わってきませんよね。
ムキになってトコトン調べることもないですが、「だいたいこんな感じのもの」と知っておくことは大切だと思います。


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posted by Rach at 11:36| Comment(8) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは(^^♪
今FOXを見ていたらフレンズが始まってびっくりしました。
シーズン10です。
テレビでフレンズを見るのは初めてだったので。
字幕なしの副音声で見ていたら結構聞き取れる箇所が増えていてうれしくなりました。
フレンズといったら私の中ではRachさんなので報告してしまいました。ではまたヽ(^o^)丿
Posted by proy at 2007年10月10日 13:14
食べ物に虫が入っていても、僕もそれ以上のチップを払うよ。ハハハ。本当に4%はありえないよ。
Posted by デイズ at 2007年10月10日 16:13
proyさんへ
FOXでは、ファイナルシーズンを放映するんですね。
字幕なしの副音声で「結構聞き取れる個所が増えていた」というのは素晴らしいことですね。聞き取れると本当に嬉しいですよね?
そういう喜びが、もっともっと聞き取れるようになりたい、という気持ちに繋がるのです。

「フレンズといったら私の中ではRachさん」と言っていただけて、大変光栄です。その言葉に負けないように(笑)、私も頑張ります!
Posted by Rach at 2007年10月11日 12:47
デイズさんへ
「虫が入っていても」というロスのセリフは、本当なんですね? 日本人はチップという感覚がよくわからないんですよ。やはり習慣になっていないものだから、難しいですね。
ロスのパパの 4% はあまりにも低すぎるんですね。同席していた者としては見逃すことのできないチップの少なさだった、ということですね。
Posted by Rach at 2007年10月11日 12:52
実はね、他人が払ってくれたら、値段を見るのがすごい失礼ですよ。だから、ドクターグリーンはちょっとケチ何だけど、ロスも失敗しました。ハハハ。作法は複雑でしょうね。
Posted by デイズ at 2007年10月11日 16:19
デイズさんへ
確かに、ドクター・グリーンが払ってくれたのに、「チップは何%払ったのかな?」などとチェックするのは失礼ですよね。その上、そのチップの額にケチをつけるなんて、もっと失礼なことだ、ということですね。

本当に正しい作法やマナーを身に付けるのって、難しいですよねぇ。
Posted by Rach at 2007年10月12日 09:51
そうですね。私だったら、偶然にその4%見たら、レストランを出ってドクターグリーンと別れた後で戻ってもうちょっと払おうかなぁ。

ところで、その片仮名の「セリフ」は漢字で「台詞」何ですか?英語でセリフと言ったら違う意味(違う言葉)がありますから - 何か飾りの線とか。。。実は MS Sans Serif と言うフォントのセリフ何です。(Sansはフランス語ですけどね。セリフはラテン語かな?)

これって、横入りレスですか? :-)
Posted by デイズ at 2007年10月12日 14:14
デイズさんへ
「後で戻ってもうちょっと払う」、それが無難かもしれませんね。

私がカタカナで「セリフ」と書いているのは、「台詞(せりふ)」のことです。台詞を「せりふ」と読むのは少し特殊な読み方なので、わざとカタカナで書いているのです。
そう言えば、そんなフォント名がありましたね(笑)。

これは「横レス」ではないと思います。横レスは、誰かと誰かが話している話題に、違う人が入ってくる感じかな、と思います。 :-)
Posted by Rach at 2007年10月13日 10:33
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