2007年10月29日

歯の衛生・美しさが重要なアメリカ フレンズ3-8その3

「私が歯医者に行くと、誰かが死ぬのよ。」とフィービーが言うので、
レイチェル: Phoebe, what? Umm...what? (フィービー、(死ぬ、って)何? 何のこと?)
フィービー: Yeah, yeah, first it was my Aunt Mary, and then there was umm, John, my mailman, and then my, my cowboy friend, Albino Bob. (そうなの、そうなのよ。最初は、私のマリーおばさん。それからジョンっていう郵便配達屋さん。そして、それから、私のカウボーイの友達の、アルビノのボブ。)
レイチェル: And all these people actually died? (それで、この人たち全員が実際に死んだの?)
フィービー: Yes, while I was in the chair. That's why I take such good care of my teeth now, y'know, it's not about oral hygiene, I floss to save lives. (そうよ。私が(歯医者の)椅子に座っていた間にね。だから、私は今、歯をよく手入れしているのよ。私の歯の衛生のためじゃなくて、人の命を救うために、私はフロスを使っているのよ。)
ロス: Pheebs, come on, you didn't kill anybody, these people just happened to die when you went to the dentist. It's, it's, it's just ah, a coincidence. (フィービー、よしてよ。君は誰も殺してないよ。君が歯医者に行った時に、その人たちがたまたま死んだだけだ。それは、それはただの偶然の一致だよ。)
フィービー: Well, tell that to them. Oh, you can't! They're dead! (そうじゃあ、そのことを彼らに話して。あぁ、無理だわ! 彼らは死んでるんだった!)

albino は「アルビノ、先天的に皮膚などの色素が欠けている人・動物」。
Wikipedia 日本語版: アルビノ
上のウィキペディアに詳しく書いてありますが、白馬やホワイトタイガーなどは厳密にはアルビノではないようです。
英語の発音は、アルバイノゥ、と言う感じです。

フレンズ1-1 では、初めて自立するというのは大変なことだ、とフィービーがレイチェルに語るシーンがありましたが、そこに albino という言葉が出てきました。(過去記事で説明をとばしたので、以下で触れておきます。)

フィービー: You're welcome. I remember when I first came to this city. I was fourteen. My mom had just killed herself and my step-dad was back in prison, and I got here, and I didn't know anybody. And I ended up living with this albino guy who was, like, cleaning windows outside port authority, and then he killed himself, and then I found aromatherapy. So believe me, I know exactly how you feel. ([御礼を言われて]どういたしまして。私がこの街に初めて来た時のことを覚えてるわ。私は14歳だった。私のママが自殺した直後で、育ての父[継父・義父]は刑務所に逆戻り。そして私はここに来たのよ。だから誰も知り合いがいなかった。そして私はアルビノの彼と暮らすことになったの。その人は、港湾管理局の外の窓を(?)掃除していたわ(2017.8.25 訂正→ポート・オーソリティ・バスターミナルの外で、自動車の窓(フロントガラス)を拭いていたわ)。それから、彼は自殺した。それから私はアロマセラピーを見つけたのよ[アロマセラピーに出会ったのよ]。だから信じて。私はまさにあなたの気持ちがわかるのよ。)

「私の生い立ちはこんなのだから、レイチェルの気持ちがよくわかる。」とフィービーは言っていますが、この壮絶な話を聞いたレイチェルは、自分の悩みがまだまだ小さいものであると悟ったでしょうね(笑)。

このセリフに出てきた albino の彼は自殺した、と言っていますが、それが今回の my cowboy friend, Albino Bob なのかどうなのかは微妙なところです。
フィービーが歯医者さんに行った直後に自殺した、のなら、彼だということになりそうですが…。

oral hygiene は「口の・歯の衛生」。
フレンズ1-1その4 では、「歯の衛生」に非常に拘る人物、アリー my Love のサブキャラ、ボイル判事も取り上げました。
「私がフロスをきちんと使って歯を手入れしているのは、自分のためじゃない、人の命を救うためなのよ」とフィービーは言っています。
何だか正義の味方みたいで大袈裟な話ですが、フィービーは大真面目なようですね。

ここで、floss 「デンタルフロスで歯をきれいにする」という言葉が出てきましたが、日本人の場合だと、I brush my teeth to save lives. 「私は人の命を救うために、”歯を磨いて”いるのよ。」と言うのが一般的な気がします。
最近は日本人もフロスを使っている人が結構いるとは思うのですが、やっぱり最初に頭に浮かぶのは「歯ブラシで歯を磨く」という行為かなぁ、と。

フレンズ2-13その15 で、floss という単語が出てきたのですが、そのコメント欄で「アメリカ人はフロスをよく使う」という話が書いてあります。
ちなみに私は使っていないのですが、私はフロスと言うと、映画「プリティ・ウーマン」を思い出します。
ジュリア・ロバーツ演じる娼婦が洗面所でこそこそしているのを見て、ドラッグか何かと勘違いしたリチャード・ギアでしたが、彼女はただフロスを使おうとしていただけだった…みたいなシーンでした。

また、アメリカ人は歯並びがきれいなことも大変重要ですよね。
フレンズ1-8その3 では、retainer 「歯列固定[保定]装置」という単語も出てきました。

現実的で科学的なロスは、「そんなの迷信や気のせいで、ただの偶然だよ。」と言うのですが、フィービーは死んだ人に対して申し訳ないと思っているようです。
「ただの偶然だから、フィービーを恨むな、ってその死んだ人たちに説明して欲しい。」と思った後、「でも、もう死んでるから話ができないんだった。」と自分で気付くのもおかしいです。

フィービーは常々、死んだ人とも交信できる、というのが自慢(?)なのですが、この場合は、ロスに直接話して欲しいと思った、でもロスには出来ない、だから、"you can't" となっているのでしょうね。


(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
皆様の応援が、とても励みになっています。ありがとうございます。
人気blogランキング
にほんブログ村 英語ブログ

posted by Rach at 10:58| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。私も数年前のTOEICでちょうど同じ、リスニング満点の945点を取りました。(あ、留学経験あるんですが。)
最近は全く英語の勉強をしておらず、単語は忘れるばかり。もったいないから、何か勉強しようかなーと思っていて、このブログをみつけました。
私もいくつかフレンズのDVDを持っています。これからは英語の表現などに注意しながらまた見てみます!
Posted by karin at 2007年10月29日 12:42
わたしもはじめましてです。いつもフレンズを楽しみながら、懐かしい気持ちになりながら、こちらを訪問しています。
英国とアメリカに暮らしていましたが、わたしも人の歯並びを気にするようになりました・・・子どもの矯正はステイタスシンボルにもなるのでどこの家庭も本気だったような気がします。実際わたしもしてしまいましたが(自慢?)よく考えると日本語しゃべるときはあまり上の歯は出ないので、歯並びは重要ではないかなとも思ったり?わたしはbraceでやめてしまってretainerまでは続けられませんでしたが、ハハ。最近のbraceはビーズみたいなのがついてたり、ジュエリーになってたりすごいですよ!retainerも口の中に入れるところにイラストがついてたりして、はずすときに恥ずかしくないようにしてるらしいです。
あ、話がずれてしまいましたがm(__)m、つい歯ネタで反応してしまいました。
Posted by ぴこ at 2007年10月30日 00:04
Karinさんへ
はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます。
留学経験おありなんですね。羨ましいです。
私は若い頃は留学なんて考えたこともなくて、こんな歳になってから(笑)、突然英語に目覚めてしまったんですよねぇ…。まぁ、おばあちゃんになってから住もうかなぁ、とか考えています(笑)。

お仕事頑張って下さいね!

Posted by Rach at 2007年10月30日 10:46
ぴこさんへ
はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます。
日本は歯並びが悪い場合はあきらめる…みたいなところがありますが(笑)、海外では矯正が当たり前、というか、親の義務みたいなところがあるようですね。英語は歯と舌の位置をいろいろ変えて音を出さないといけませんから、日本人よりも歯が見えることが多いかもしれませんね。
私は矯正をしていないのですが、子供には歯の矯正をしてあげたいなと思っています。

brace と retainer って具体的にどういうものかはっきり知らなかったのですが(笑)、Wikipedia 英語版を見て、どんなものかわかりました。

Wikipedia 英語版: Dental braces
Wikipedia 英語版: Retainer (orthodontic device)

アメリカではみんながやっていることとはいえ、やはり少しでもそこにおしゃれの要素を入れたいのですね。そういう器具をつけないといけないかと思うと、結構大変な感じがしますが、「歯並びがきれい」っていいですよねぇ。
Posted by Rach at 2007年10月30日 11:10
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。