2007年11月05日

ホモ・サピエンスその2 フレンズ3-8その9

ジョーイ: Hey-hey, Ross? (なぁ、ロス?)
ロス: Yeah. (うん。)
ジョーイ: I got a science question. (科学的な質問があるんだけど。)
ロス: Hmm? (何?)
ジョーイ: If the Homo sapiens, were in fact, "homo" sapiens, okay? Is that why they're extinct? (もし、ホモ・サピエンスが、実際に、「ホモ」サピエンスだったんならさぁ、そのせいで彼らは絶滅したの?[今、絶滅している状態なの?])
ロス: Joey, Homo sapiens are people. (ジョーイ、ホモ・サピエンスっていうのは人類のことだよ[人間だよ]。)
ジョーイ: Hey-hey, I'm not judging. (おいおい、俺は差別してる[批判的なことを言ってる]わけじゃないぞ。)

ジョーイからの質問です。
わざわざ a science question と言っているのですが、それが却って、またトンチンカンな質問が来るんだろうなぁ、と予感させますね(笑)。

extinct 「絶滅した、死に絶えた」は古生物学者のロスが扱う対象物に必ず付きまとう形容詞でもありますね。
彼が扱っている生物たちはほとんどすべて、絶滅しているものばかりですから。
ロングマン現代英英辞典では、
extinct: an extinct type of animal or plant does not exist any more
つまり、「extinct である動物や植物は、もう存在していない」。

フレンズ3-7その1 でも、become extinct 「絶滅する」という表現が出てきました。
今回のジョーイのセリフは、they're extinct、つまり be extinct で「絶滅している、絶滅した状態である」ということです。

ジョーイの質問は、フレンズ3-8その7 で、「ホモ・サピエンス」という表示を「ホモ」にしてフィギュアを並べ替えた、という子供のレベルと変わりません。
ホモと聞くと、そっち方面のホモしか思い浮かばないわけですね(笑)。
モニカやレイチェルはそのジョーイの質問を聞いて、「あっちゃ〜」という感じになっています。(さすがにジョーイ以外の人は「ホモ・サピエンスとは何か」くらいは知っていたようです…笑)

people というのは、ロスは「人類」と言う生物学上の種(分類)を言っています。
つまり、Homo sapiens は「今地球上に生きている人類の学術的名称」のことで、ホモ・サピエンスは絶滅なんかしてないよ、だって僕ら「人類、人間」を指す言葉なんだからね、と説明しているのですね。

ところが、ホモ・サピエンス=人類、であることを知らないジョーイは、その people を「ひと」みたいな感じに捉えています。

フレンズ1-6その6 では、美人のオーロラという女性に声を掛けるのをためらうチャンドラーに、
レイチェル: Oh, c'mon. She's a person, you can do it! (ねぇ、大丈夫よ。彼女だって人間よ。あなたならできるわよ。)
というセリフがありましたが、その She's a person. には「彼女だって(私たちと同じ)人間よ。特別な存在じゃない。」というニュアンスがあります。
ジョーイは、Homo sapiens are people. というセリフに、それと同じニュアンスを感じたようです。
つまり、ジョーイはロスが「そんなことを言うなよ、彼らも人間なんだぞ、同性愛者だから子孫を残すことができなかった、みたいな言い方をしちゃいけない、そんな差別的なことを言っちゃいけない」と言ったと思ったのですね。
それで、「俺は批判的な決め付けはしていない、差別してない」とジョーイは答えているのです。

judge は「審判する、判定する、判断する」という意味ですが、「批判する、非難する、断定する」という意味もあります。
ロングマン現代英英辞典では、
judge: CRITICIZE
to form an opinion about someone, especially in an unfair or criticizing way

つまり、「誰かについての意見を持つ、特にフェアでない、または批判的な形で」。
その対象物に対して、批判的な意見を持つ、ネガティブな評価を下す、ということです。

フレンズ2-24その24 では、
レイチェル: ... people are going to be looking at me and judging me and, and thinking about the last time. (出席者の人たちは私を見て、私を批判して、この前のこと[私が逃げ出したこと]を考えることになるんだもの。)
というセリフもありましたね。

Don't be judgmental. だったら「決め付けないで。批判的なことを言わないで。」のような感じです。
フレンズ2-4その1 では、
フィービー: I'm sorry, but I knew if I told you, you'd get judgmental and wouldn't approve. (ごめんね。でも、もしあなたに言ったら、批判的なことを言うし、認めてくれそうにない、ってわかってたから。)
というセリフもありました。
ロングマン現代英英辞典では、
judgmental: criticizing people very quickly - used to show disapproval
つまり、「人を素早く批判する。(非難・不満を示す、難色を示すのに使われる)」。
show disapproval というのは、「すぐに人を非難・批判する」という誰かの性格・性質に対して難色を示している、ということで、judgmental はネガティブなニュアンス、悪い意味で使われる言葉である、誉め言葉としては使えないということです。
「あなたって judgmental ね。」という場合には、「そんな風に人を勝手に判断するのは良くないわ、決め付けるのは良くないわ」という気持ちが表れている、ということですね。

ということで、ロスは「ホモ・サピエンスというのは、人類を表す生物学上の分類で、同性愛のホモとは関係ない。僕たち人類のことだから、絶滅してもいない。」と言っているのですが、それをジョーイは、「ホモ(・サピエンス)も僕らと同じ人間なんだ。分け隔てしちゃいけない。」と言ったと思ったので、「俺は同性愛者を差別してるわけじゃないぞ。」と答えているのですね。


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posted by Rach at 11:54| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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