2007年11月16日

呪いが解ける フレンズ3-8その19

フィービー: Woo-Hoo! The curse is broken! I called everybody I know, and everyone is alive! (やったー! 呪いは解けたわ! 私は知ってる人全員に電話をしたの。そして、全員生きているわ!)
ダンスをして喜んでいるフィービー。
ジョーイ: Uh. (あぁ。)
フィービー: What? (何?)
ジョーイ: Ugly Naked Guy looks awfully still. (Phoebe runs to the window and gasps.) (裸のブ男が全然動かないように見えるぞ。[フィービーは窓に走っていって、息を呑む]

The curse is broken! について。
「curse (呪い)が解ける」という場合は、break を使うようですね。
辞書には、「…に呪いをかける」として、put a curse on... というのが載っていますが、その逆は載っていません。
実は、この次のエピソード フレンズ3-9 でも「呪いが解ける」という表現が出てきますが、そこでは break 以外の動詞が使われています。

今回の場合は、「呪いが壊れた、破れた」という感じなんでしょうね。
わかりやすいニュアンスだと思いますし、それで違和感は感じません。

ところで、辞書に載っていなかった、という話について。
上で述べたように、私が調べた限りでは、「呪いが解ける」というフレーズが辞書に載っていないのですが、例え辞書に載っていなくても、フレンズでフィービーが使っていた、それで観客がその意味を理解していた、ということは、それで意味が通じている、ナチュラルな英語である、と判断していい、ということだと思います。
自分の知り合いの一人のネイティブが使っていた言葉なら、間違いという可能性もあるし、その人特有の個性的な表現であることもあり得るのですが、人気ドラマで誰かが使っていた表現なら、それがまれな表現であったとしても、ほとんどの人に意味が通じる、それを別の場所で私が使っても構わない、という気がします。
それが仮に、フィービーという個性的なキャラの個性的な表現であったとしても、です。(今回のは普通の表現だと思いますが。)
そこがドラマのセリフで表現を覚えることの効果、意義かなぁ、と。
「人気ドラマのお墨付きがついている」という感じですね。

awfully は very ですね。
awful 「ひどい」、awfully 「ひどく」という言葉の変化は、日本語も英語も同じですね。
副詞になると、悪い意味としての意味は薄くなり、「度合いが強い」ことを示す言葉になるわけです。

still は形容詞で「静止した、じっとした、動かない」。
ロングマン現代英英辞典では、
still [adjective]: not moving
その「動かない」感覚が、副詞では「まだ、今までどおり」という意味になり、「それにもかかわらず」という意味にもなるのですね。

また、スチール写真、などと日本語で言いますが、そのスチールは、still なんですね。
ロングマン現代英英辞典では、
still [noun]: [countable] a photograph of a scene from a film
つまり、「映画からのシーンの写真」。
動画からとった静止画、という感じでしょうか。
動画に対して「静止している」からスチールなんですね。


[Cut to later, all except Chandler are staring out the window at Ugly Naked Guy.]
後のシーンにカットが移る。チャンドラー以外の全員が窓から裸のブ男を見つめている。
フィービー: Oh, my God! I killed him! I killed another one! And this curse is getting stronger too, to bring down something that big. (なんてこと! 私が彼を殺したのよ! 私はまた一人殺したのよ! そして、さらに、この呪いは強くなってもいるのね。あんなに大きなものを倒してしまうほどに。)
レイチェル: Well, maybe he’s just taking a nap. (ねぇ、多分、彼はただ居眠りしているだけよ。)
ジョーイ: I'm tellin' ya, he hasn't moved since this morning. (でも聞いてくれよ、彼は今朝から動いてないよ。)
モニカ: All right, we should call somebody. (わかった。誰かを呼ぶべきね。)
ロス: And tell them what? The naked guy we stare at all the time isn't moving? (そして呼んだ人に何て言うんだ? 僕らが四六時中見ているその裸の男が動いてない、って言うのか?)
レイチェル: Well, we've got to find out if he's alive. (そうね、彼が生きているかどうか確認しないといけないわ。)
モニカ: How are we gonna do that? There's no way. (どうやったらいいの? 方法なんてないわ。)
ジョーイ: Well, there is one way. His window's open, I say, we poke him. (一つだけ方法があるよ。彼の窓は開いている。ほら、俺たちが彼を突っつくんだよ。)

bring down は「上から下に倒す」ようなイメージですね。
この場合は、「降ろす、撃墜する、撃ち落す、引きずり落とす、打ち倒す」みたいな感じで、生きて立っていたものを、殺して倒してしまう、みたいな感じでしょう。
「殺す」の婉曲表現でしょうね。

ブ男くんは太っているので、それを something that big と表現しています。
「あれほどの巨体を」「あんな巨大なものを」いうことで、並みの人間を殺す呪いでは死にそうにない、ということを示唆しているようです。
ものすごいパワーが要る、と言っているのですね。

I'm telling you. は、つい最近、フレンズ3-8その14 で出てきました。
自分の言うことが本当だ、と強調するニュアンスですね。

人を呼ぶべき、とは救急車などを呼ぶべきだ、ということでしょう。
でもロスのセリフは「ごもっとも」という感じ。
隣のビルに住んでいる人が、今朝からずっと動いてない、なんてことは、ずっとその人を観察しているから言えることですよね。
「じゃあ、あなたたちはいつも彼の部屋を覗いてたんですか?」と逆に質問されて不審者扱いされてしまうよ、ということです。

その解決策として、poke という言葉を出すジョーイ。
今回のタイトル、The One With the Giant Poking Device の意味がそろそろわかるぞ、というサインですね。


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posted by Rach at 11:56| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
英辞郎を辞書と呼んでもよいのなら
【のろいを解く】の見出しで break the curse の他に curse を使った
 undo a curse/ward off a curse
があります。
のろいは解けるのを待つのではなくできるものなら自分で解きたいものです。
のろいをかけるは使いたくないですが、のろいを解くのは大いに奨励すべきでしょうね。


Posted by teruchan at 2011年02月04日 20:45
teruchanさんへ
コメントありがとうございます。
私は英辞郎を「英語と和訳のデータベース」の感覚で使っています。

undo は「…を取り消す」、ward off は「…をかわす、避ける」という意味ですよね。そういう組み合わせも、なるほどなぁと思います。

かける方法があるのなら、それを解く方法もあるはずで、おっしゃるように「解けるのを待つ」のではなく、積極的に呪いを解除できた方が絶対にいいですよね。
Posted by Rach at 2011年02月05日 11:02
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