[Scene: Central Perk, Chandler and Janice are there.]
セントラル・パーク。チャンドラーとジャニスがそこにいる。
チャンドラー: Janice, I have something I need to tell you, and I want you to let me get through it, because it's, it's not gonna be easy. (ジャニス。君に言わなきゃいけないことがあるんだ。俺にそれを最後まで言わせて欲しい、だって、それは簡単じゃないことだから。)
ジャニス: Okay. (わかったわ。)
チャンドラー: I think you should go back with Gary. I don't wanna be the guy that breaks up a family. You know, when my parents split up, it was because of that guy. Whenever I'd see him, I'd always think y'know "You're the reason. You are why they're not together." (俺は、ジャニスがゲーリーのところへ戻るべきだと思う。俺は家族を引き裂くような男にはなりたくない。ほら、俺の両親が別れた[離婚した]時、その離婚はそういう男が原因だったんだよ。彼を見るといつも、俺はこう思ってた。「お前が理由[原因]なんだ。お前が、パパとママが一緒にいない理由なんだ。」って。)
get through は「通り抜ける、やり終える」。
今から言うことを、最後まできちんと言えるようにさせて欲しい、つまり、俺が言葉に詰まったりしても、言葉を挟んだりしないで、俺が言い終わるまで黙って聞いていて欲しい、ということですね。
it's not gonna be easy. と言っていることからも、チャンドラーがとても言いにくいこと、言うのが辛いことを言おうとしているのがわかります。
最近の記事では、次にどんな話が来るかを事前に知らせる前振りのセリフ(No offense, but... など)についていくつか取り上げていますが、これも「これから非常に深刻で大事なことを言うぞ。」という前振りですね。
聞くほうは真面目に心して聞かないといけない、ということです。
ジャニスの元夫(ex-husband)の名前が Gary だということが今回初めてわかりました。
チャンドラーは自分の子供の頃の体験談を語っていますね。
Whenever I'd see him, I'd always think について。
この場合の、would は「もし見たら、思うだろう」という仮定の意味ではなく、「したものだった」という意味だと思います。
フレンズ3-6その21 でも説明した「過去の回想」を表す would でしょう。
自分の両親を引き裂くことになった男性の話をして、その男に対して、"You're the reason. You are why they're not together." だと思っていたと言っています。
reason はロングマン現代英英辞典では、
reason: CAUSE
why someone decides to do something, or the cause or explanation for something that happens
つまり、「誰かが何故あることをしようと決心したのかということ、または起こる出来事の原因や説明」。
ロングマンでは上のように reason は cause であると説明してありますが、研究社 新英和中辞典では、cause の語義説明に、cause と reason の違いが以下のように述べられています。
cause はある結果・行動を引き起こす直接の原因となるもの、reason はある行動をしたり信念などをもつようになった理由
参考までに cause についてロングマン現代英英辞典で調べてみると、
cause [noun]:
1. [countable] a person, event, or thing that makes something happen (see also effect)
つまり、「何かを起こさせる人、出来事、またはもの」
2. [uncountable] a fact that makes it right or reasonable for you to feel or behave in a particular way (synonym reason)
つまり、「人がある特定のやり方で感じる、または行動することが、正しい、または道理にかなっているようにする事実」。(←直訳するとわかりにくいですが…)
1. は日本語で「原因」、2. は「根拠、正当な理由」などと訳されますね。
今回 reason という言葉が使われているのは、離婚を引き起こした直接の原因というよりも、その男性の存在があったために、夫婦仲が冷めて険悪になって行き、離婚にまで発展してしまった、という経緯があるということでしょうか。
上の訳では、「理由、原因」と二つの訳を書いていますが、細かいニュアンスを言うと、「両親が離婚することになった原因がお前だ!」じゃなくて、「何故、両親が離婚することになったのか、その理由がお前だ!」という、「”何故”そうなったかの”理由”」が、reason のニュアンスなのでしょうね。
続いて、You are why they're not together. と言っていますが、これも、That's why... 「それが…の理由である」と同じで、「お前が…の理由である」と言っているわけです。
「何故両親が一緒にいないか?という疑問に対する理由・答え、が”お前”なんだ!」という感じですね。
(Rach からのお願い)
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reasonの方が重たい感じですかね。そうそうBig excuseで大義名分なんてのもありかも。
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「実践現代中国語単語集」愛沙の新着記事:
日本のラーメンが中国3千年の味に勝利〜味千ラーメンVS四川省の坦々麺・蘭州の牛肉麺・山西省の刀削麺
http://chineseword.seesaa.net/
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愛沙さんのおっしゃっている歌とは違うかもしれませんが、John Lennon の歌に、Whatever Gets You Through The Night (Whatever Get You Thru the Night など表記はまちまち…笑)というタイトルの曲があるようです。
私はこの歌、知らなかったのですが、エルトン・ジョンと共演しているそうです。
私のイメージでは、get someone through A で「Aをスルーさせる」、つまり、「Aを乗り越えさせる、Aを切り抜けさせる」みたいな感じかと思いました。whatever は「…することは何でも」みたいな「先行詞を含む不定関係代名詞」(笑)なのかなと。
もしくは、through the night 「一晩中」、何が君を get しようとも(譲歩節)…みたいなことかも。
歌詞は難しいですねぇ。
reason の方が「重たい」感じがするんですか…。
そう言えば、excuse にも「過失などの理由」という意味がありますね。
中国語って、漢字を見ていると「なるほど〜!」と納得できる部分が多いのですが、「小粋なダジャレ」がわかるためには、まず発音がわからないといけませんね(笑)。
愛沙さんも、加油(がんばってー)!
次の代名詞、[that guy]、[him]、[You]、[he]
はチャンドラーのことですよね?
18:02 You know, when my parents split up,
it was because of [that guy].
Whenever I’d see [him], I’d always think,,,
…”[You]’re the reason.
[You] are why they’re not together.”
And I hated [that guy].
And it didn’t matter how nice [he] was
or how happy [he] made my dad.
ご質問ありがとうございます。
ご質問の中でかっこでくくられた代名詞は、「チャンドラーの両親が離婚することになった男性」のことで、チャンドラーのことを指してはいません。
自分(チャンドラー)が子供の頃、親が離婚し、その時、離婚の原因となる男性がいた。
自分はその男性をとても憎んでいたから、自分がそんな「離婚の原因となる男性」にはなりたくない、という話ですが、この部分はチャンドラーが自分の子供の頃のこととその気持ちを語っている部分なので、全て「チャンドラーの両親の離婚の原因となった男性」を指していることになります。
もう一度見返して気づきました。
「how happy he made my dad.」
男性の相手は、お母さんではなく、
お父さんだったんですね?
おっしゃる通りです。次の解説記事に出てくるセリフで「パパの男」だったとわかる、という流れになります。