ジャニスと別れると言っていたのに、急に「やっぱり俺を捨てないで!」と言い始めるチャンドラー。
チャンドラー: Forget what I said! I was babbling! Pick me! (俺の言ったことは忘れて! 俺はわけのわからないことをくっちゃべってただけなんだ! 俺を選んで!)
ジャニス: No, you were right, you were right. I mean, I-I-I gotta give my marriage another chance. (いいえ、あなたは正しかったわ。あなたは正しかったのよ。つまり、私は私の結婚にもう一度チャンスを与えないと。)
チャンドラー: No, you don't! No, no, no, I say you have to give your divorce another chance! (だめだ、そんなことしないで! だめ、だめ、だめ。ジャニスは君の離婚にもう一度チャンスを与えないといけないよ。)
ジャニス: (standing up) I'm sorry. (hugs him) ([立ち上がって] ごめんなさい。[チャンドラーをハグする])
チャンドラー: Ohhh. Don't go. (あぁ、行かないで。)
ジャニス: No, I-I-I gotta go. (she starts to walk away, but Chandler doesn't let her go.) (だめよ、私は行かなくちゃ。[彼女は立ち去ろうとする。が、チャンドラーが彼女を行かせない])
チャンドラー: No. No! No! No! (だめだ、だめだ、だめだ、だめだ!)
ジャニス: Honey, honey, people are looking. (ハニー、ハニー、人が見てるわよ。)
チャンドラー: I don't care! (turns around and to the people watching them) I don't care! (俺は気にしないぞ! [振り向いて、二人を見ている人たちに] 俺は気にしない!)
ジャニス: Yeah, um, okay. I'm, I'm leaving now. (tries to get her leg out of Chandler's grasp, she finally does, but Chandler takes off her shoe.) (えぇ。いいわ。私は、私はもう行くわ。[チャンドラーがしっかりつかまえているのから足を取り出そうとする。彼女はついに彼の腕から足を外すが、チャンドラーは彼女の靴を脱がす])
チャンドラー: You can't leave! I have your shoe! (立ち去ることはできないぞ! 俺が君の靴を持ってるもん!)
ジャニス: Goodbye, Chandler Bing. (walks out with one shoe) (さよなら、チャンドラー・ビング。[片方の靴だけで歩いて去って行く])
ガンター: Rachel has those in burgundy. (レイチェルはこの靴のバーガンディ[ワインレッド]のを持ってる。)
babble は「(子供が)片言を言う」「無駄口をたたく、ぺちゃくちゃしゃべる」。
「泡が立つ」という方のバブルは bubble で綴りが違います。
ロングマン現代英英辞典では、
babble: to speak quickly in a way that is difficult to understand or sounds silly
つまり、「理解するのが難しいようなやり方[様子・状態・方法]で、または愚かに聞こえるようなやり方で、素早く話すこと」。
「わけわかんないことをくっちゃべる」という感じが近いかと思って、上ではそう訳してみました。
結婚にもう一度チャンスを与えなきゃ、と言ったら、離婚にもう一度チャンスを与えて、と言い返すチャンドラー…泥沼ですね(笑)。
子供が駄々をこねてるみたいになってます。
何だかすごくかわいそうですよねぇ…。
ジャニスの言った感動的なセリフのせいで、チャンドラーは未練タラタラになってしまったわけですが、これはジャニスにとっては想定外だったようです。
結局、ジャニスは別れ際にそういうロマンチックなことを言ってみたかっただけなのかな、と思いますね。女というものは、別れすら美しい思い出にしたいものなのです。
大好きだった人と、あんまり汚い別れ方はしたくないと思いますよねぇ?(笑)
tries to get her leg out of Chandler's grasp の grasp は名詞で、「しっかり握っていること、捕まえていること、抱き締めていること」。
チャンドラーがギューっとしているのから、足を抜こうとする、ということです。
結局、靴を残してジャニスは去っていってしまいました。
ヒールの高い靴なだけに、片方だけになって妙に歩きにくそうに歩いているのが印象的です。
呆然とするチャンドラーですが、その靴を見て、ガンターはその靴の色違いをレイチェルが持っていることに気づきます。
burgundy は「バーガンディ、ワイン色、ワインレッド」。
burgundy とは元々、ブルゴーニュ・ワインを指すようです。
フランスのブルゴーニュ(Bourgogne)地方のことで、それを英語では Burgundy と表記するようですね。
このシリアスな場面でチャンドラーを慰めようともせず、常にレイチェルのことしか考えていないガンターでした。
ちなみに、burgundy という単語は、フレンズ1-8 にも出てきました。
亡くなったおばあちゃんを棺に入れる時に着せる服や靴を探すシーン。
ママやリリアンおばさんにあれこれ注文されて困っているロス。
その一部を取り上げると、以下のような感じ。
ロス: [Forages around] Okay, I have nothing in an evening shoe in the burgundy. I can show you something in a silver that may work. ([そこらじゅうを探しながら] ねぇ、ワインレッドのイブニング・シューズ[よそ行きの靴]はないよ。服に合いそうなシルバーの靴なら見せることができるけど。)
リリアンおばさん: No, it really should be burgundy. (だめよ。絶対にワインレッドでなければだめなの。)
wine red や wine-red でも英語として意味は通じるだろうと思うのですが、フレンズでよく、burgundy という単語が出てくるところを見ると、こちらの方が普通のようですね。
女性のファッションの話においては欠かせない、メジャーな色のようです。
(Rach からのお願い)
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babbleは中国語で「胡言乱語」と言います。例えば、He babbled without stopping.なら他不停地胡言乱語となります。なんとなくbabbleも漢字にしたほうが分かり易いとおもうのですが?
愛沙の「実践現代中国語単語集」お越しください。
in an evening shoe の in が、私にはピンと来ません。evening に引っぱられて in が出てきてるのかな?
>女というものは、別れすら美しい思い出にしたいものなのです。
その通り!(笑) 恋愛関連は「美化」に限りますよね、奥さん。(爆)
その割には、我が「soul mate/運命の人」への要望は、いびきをどうにかして下さい、だったりして・・・ 夜中に何度も起こされます。あぁ、ロマンチック!
上のチャンドラーのストレートな未練タラタラは好きだな〜 はは。
ですね。サイズや色をinに続けると買い物に行ったとき店員さんに言う台詞として言えます。
Do you have this in red?(これの赤はありますか?)
Do you have the same style in different(my size、a size 9等) ?(同じもので色違いはありますか)(私にあうサイズ)(9号はありますか)
I don't care.とI don't mind.はどちらもあわせて150回くらいフレンズに出てきますが微妙な
違いが今回のシーンでわかりす。主語が「I」の場合I don't care.の方は感情的でどうでもいいという
投げやりな感じに対して、I don't mind.は選択肢があってどちらでもいいという感じがします。
日本語のドンマイは英語ではNever mind !ですね。
3-2で I hope you don't mind と言っていますがこれは相手に遠慮して提案したりお願いするときの
恐縮した使い方だと思います。3-2では恐縮した言い方で実はからかった効果になってましたが、この時期お勧めの映画の最後でもこの台詞がありました。その映画というのは.... let's just leave it at that.
「この英語は中国語ではこう言う」って説明できるのって、かっこいいですよねぇ。今さら感心するのは変なのですが、愛沙さんは「トリリンガル」なんですよねぇ。素敵!(もしかして、他の言語もおできになるのかも)
「胡言乱語」って、確かにわけわかんないことをぐだぐだしゃべってる感じが滲み出てますねぇ。愛沙さんのお陰で、最近、中国語に親しみが湧いてきました。ありがとうございます。
日本の社名が中国ではこういう意味になる、というお話、面白かったです!
確かに、"I have nothing in an evening shoe in the burgundy." っていう表現、日本人には思い浮かばないような。
普通に訳すと、I have no evening shoe(s) in (the) burgundy. とか言いたくなる?
in (the) burgundy と同じ流れで、in an evening shoe なのかなぁ? 種類を表す in みたいなニュアンスでしょうか? バーガンディのがない、イブニング・シューズの種類のがない、みたいな?
catchさんのコメントにある、「サイズや色の in」と同じ流れかな?
そうそう、「恋愛は美化」、これですよ!(爆)
過去の美しい思い出があるからこそ、今の現実に耐えられる、みたいな…(おいおい)。
我が soul mate さんも、いびきとか寝言とかねぇ…寝言はけっこうリアルで、時々、揺り動かして一体どんな夢を見てるのか問い正したくなる(笑)。
チャンドラーの未練タラタラ、全く飾るところがない素のまんまなのが可愛いよねぇ。
P.S. ワンちゃんの写真、可愛かったよ〜!
「今回の英語で役立つところ」を教えていただいてありがとうございます(笑)。
この「in+サイズ・色」は、「海外旅行での英会話・お買い物編」で役立つフレーズですね。
in burgundy, in red という「無冠詞」が普通かと思うのですが、上に挙げた 1-8 のセリフでは、どうして in the burgundy, in a silver と冠詞がついているのかなぁ?と少し疑問に思ったんですよ。
DVDで音声を確認してみたのですが、やっぱり、the や a が入っているんですよねぇ…。(結局、理由は私にはわからない…)
care も mind もどちらも「構う、気にする」ということですが、care はその対象となるものに良い感情を持っているという感じ、積極的に構う、という感じでしょうか。I don't care. は本当に「どーでもいい」という投げやりな感じがしますね
I don't mind. は「それについていやだとは思わない。」みたいな感じですね。
mind はロングマンでは、feel annoyed または、特にイギリス英語で not care which one という意味も載っています。どちらでもいい、というのは、その not care which one ですね。
I just hope you don't mind, は
フレンズ3-2その9
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470748.html
に出てきましたね。
普通のニュアンスは、「あなたがそれをいやだと思わないならいいけれど…」みたいな感じですが、3-2 のニュアンスは、「どうや、ごっつ、うっとーしいやろぉ!?」みたいな感じでしたよね(笑)。
そのお勧めの映画というのは…ここまで引き合いに出されると、逆に見てはいけない気がしてきました(笑)。後どれくらい例として出てくるか、これから数えておこう。どっちが先に根負けするか、ですか?(笑)