2007年12月04日

我が家の禁止令 フレンズ3-9その6

ロス: Anyway. That's when Mom said we were not allowed to play football again. (とにかく。その時なんだよ、僕たちはもう二度とフットボールをしちゃいけない、ってママが言ったのは。)
モニカ: Y'know what? I think we should play a game. I mean, come on. It's been 12 years. (ねぇ聞いて。私たちはゲームをすべきだと思うわ。いいじゃない。もう12年にもなるのよ。)
ロス: Can I see you for a second? (ちょっと二人で話せる?)
(they walk over to the sink and discuss it for a moment)
二人はシンクのところに行って、その件についてしばらく議論する。
モニカ: (shouting) Wuss! ([叫びながら] 弱虫!)
ロス: All right, we're gonna play. (わかった。プレーしよう。)
チャンドラー: But wait a minute though, how are we gonna get there? Because my Mom won't let me cross the street. (でも、ちょっと待って。どうやって、あっち[フットボールがプレイできる場所]に行ったらいいのかな? だって、俺のママは、一人で通りを越えさせてくれないんだ。)

Can I see you for a second? は、二人でこそこそ話す場合のセリフのようですね。
直訳すると、「少しの間、君と会える?」みたいなことですが、ここには複数の人がいるので、「ちょっと二人だけでいいかな?」みたいなことでしょう。

wuss は「弱虫、泣き虫、意気地なし、根性なし」。
実は、ネットスクリプトには、"Once!!" と書いてあるのですが、DVD英語字幕には "Wuss!" と書いてあります。
実際の発音を聞いても、また話の流れを考えても、やはり wuss が正しいようです。
フレンズ2-16その22 では、
レイチェル: Your mother's in heaven going, "Where the hell's my lily, you wuss!" (あなたのママは天国でこう言ってるわ、「私の(名前の)ユリは一体全体どこにあるっていうのよ、このいくじなし!」ってね。)
というセリフもありました。

今回は、モニカがロスに Wuss! と言っていることから、「ロスが両親の言葉に背くことに躊躇している」、つまり、「だって、僕らはやっちゃダメだって禁止されてるじゃないか…」みたいなことをうだうだ(←失礼)言っているんだろう、ということがわかりますね。

結局、モニカに説得されて、プレーすることにしたのですが、チャンドラーはそこで早速、茶化しています。
ロスたちの場合は「フットボールしちゃいけない」って親に言われてるみたいだけど、俺の場合は、「通りを勝手に渡っちゃいけない」って言われてるんだ、と言っています。
まるで校区外に出ちゃいけない小学生みたいですが(笑)、そういう、「親のいいつけを守らないといけないような年頃の子供」の会話のようになっているわけですね。


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posted by Rach at 12:03| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。楽しく拝読しております。

Can I see you for a second?に対して Sure, I will come.いいよ、行くよ。って受け答えでいいのかなあ。

allow< permitよりフォーマルな認めるって覚えると単語が増えますね。

Two heads is better than one.ですよね!

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Posted by 中国語アドバイザー愛沙 at 2007年12月04日 19:51
愛沙さんへ
いつもありがとうございます。

Can I see you for a second? に対して、何と答えるか?ですが、今回の状況ではロスとモニカが対面で話している状態でのセリフだったので、Sure, I'll come. だと変な感じになっちゃうでしょうねぇ。
周りでフレンズたちが聞いている状態から、「ちょっと離れたところで他のみんなに聞こえないように二人だけでじっくり話そう」みたいなニュアンスでした。
ちょっと距離の離れている人が「こっちに来て話せる?」みたいに呼びかけたのなら、I'll come. と答えても良さそうですね。

ロングマン現代英英辞典では、
permit: to allow something to happen, especially by an official decision, rule, or law

とありますから、permit は allow するという意味でも特に official なものが関係する、つまりフォーマルな許可だ、ということになりますね。
同じような意味の単語でも、それが formal か spoken か、という違いは大事ですよね。それが混ぜこぜになった文章を書いてしまうと、きっとネイティブには不自然に思われるでしょうから。

実は、Two heads is better than one. という言葉は初耳で、でもその内容から、「三人寄れば…」ってやつかな?とは思いました(笑)。今回のエピソードでは、ロス一人だと踏ん切りがつかないけれど、モニカと相談してやっとフットボールをやる気になった、という意味で better だったわけですね。

実際に、研究社 新英和中辞典には、head の項目の例文として、

Two heads are better than one. (諺)「三人寄れば文殊(もんじゅ)の知恵」

というのが載っていました(和英の「三人」の項目にも載っています)。

それを見て気付いたのですが、やっぱり主語が複数だから動詞は are が正しいんでしょうかねぇ?
でも、"Two heads is better than one." でぐぐると、2,370件ほどヒットがあるんですよ。その内訳を見てみると、ネイティブが普通に使っているのもあるようです。
are で検索すると 216,000件なのでやはり are が優勢ということみたいですが。
あるサイトに、Being two heads というフレーズが載っていました。そのイメージで、動詞が単数形になっている、ということかもしれません。そういう「文法破りのネイティブの感覚」を掴めたらいいのになぁ、といつも思っています。

「庶民」の中国語って、日本でそのまま書くと、怒られそうですね(笑)。
Posted by Rach at 2007年12月05日 10:50
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