ジョーイ: Fumble! (ファンブル!)
(Joey starts to return the fumble and Chandler grabs Joey's shirt and rips it off of his back.)
ジョーイはファンブルしたボールをリターンしようとするが、チャンドラーはジョーイのシャツを掴み、その背中が破けてしまう。)
ジョーイ: What the hell's the matter with you?! This is my favorite jersey. (一体お前はどうしたんだよ? これは俺のお気に入りのジャージなんだぞ。)
チャンドラー: Well, now you have two. Hey, I am good at math! (ほら、今これで、二つになったぞ。ほら、俺は数学が得意だからな!)
ジョーイ: All right, that's it. Y'know I was still gonna let you have her. But now, forget about it. Prepare to feel very bad about yourself. (よし、それまでだ。俺はまだお前に彼女を譲ってやるつもりだったんだ。でも、今は、その件については忘れろ。自己嫌悪を感じる準備をしてなよ。)
チャンドラー: Hey! Well, I've been preparing for that my entire life! Or something about you that's mean! (おい! そうだな、俺は一生ずっとそういうことに対して心構えしてきたんだよ! もしくは、お前に一言言わせてもらうと、今の言葉はひどいよな!)
fumble は「ファンブルする、ボールを取り損ねる・掴み損ねる」。
アメフト以外では、「手探りする」「不器用に取り扱う」という意味がありますね。
お気に入りのシャツだったのに破れたじゃないか、どうしてくれるんだ、どうしてそこまでするんだよ、と怒るジョーイですが、チャンドラーは反省の色がありません。
お気に入りが破れたので、1つが2つに増えて良かったじゃないか、みたいなことを言っています。
俺は数学が得意だから、数字にはうるさいんだよ。増えた、ってことがわかるぜ。みたいな感じ。
そう言えば、「ふしぎなポケット」という歌がありますね。
♪ポケットのなかにはビスケットがひとつ ポケットをたたくとビスケットはふたつ♪ という歌詞です。
昔、誰かが(たぶん、圭・修だったような…笑)漫才で、「それは増えてるんやなくて、たたいたから割れてるんや!」と言っていましたが、それと同じかな(笑)。
Prepare to feel very bad about yourself. というのは、えらく強気のケンカ言葉ですね。
偉そうなことを言って、モノにできなくて、結局泣きを見るのはお前だよ、おとなしく譲ってもらえば良かったのに、俺を本気にさせたことを後悔しろよ、この身の程知らず、みたいな感じでしょうか。
I've been preparing for that my entire life! は「継続を表す現在完了進行形」(笑)で、俺はこれまでずっと prepare to feel very bad about myself の準備をしてきた、心構えをしてきた、ということでしょう。
何かやるたびに「あぁ、俺ってダメな男だ」と落ち込む、そういう人生を送ってきたから、そういうことに対しては耐性があるよ、という感じでしょうか。
Or something about you that's mean! というのが実はよくわかりません。
実際のセリフを聞いてみると、about you の you の部分に力が入っています。
that's mean は that is mean ということで、mean は形容詞「意地の悪い、たちの悪い、意地悪な」という意味だと思います。
「自己嫌悪の準備をしろ」と言われて「自己嫌悪の準備がいつも出来ているのが俺の人生だよ」みたいに自虐的なことを言うのですが、その後、我に返ったように、「俺についての話はともかくとして、お前について一言言うとすると、いくら怒っているとは言え、今のそのセリフはあんまりにもひどいじゃないか!」と言っているのかなぁ、と思うのですが、どうでしょう?
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って、センテンスになってませんよね?
Or something mean about youと一緒なのかな?
とは思うんですが・・・
Orがどこにかかってるのか?前文のThatと同じレベル(?)なんでしょうか?
ふーむ。
むずかしいですね。。
俺はずっとそういうことに対して心構えしてきたんだよ!
『俺はな』
Or something about you that's mean!
で、『おまえ』に関しては、あんまりだよ!(今の言葉はひどいよな!)
みたいに受け取りました。だから、Rachさんと同じでしょう。(笑)
私も、meanはひどいよ..ととりました。
by no means なんて熟語も憶えさせられたけど、おそらく一生使うことがなさそうです。
What the hellとかwho the hellとかは知ってると使いたくなりますが、日本語ペラペラだけど外国人ホステスさんの男言葉みたいで嫌ですねー
それでは、Be prepared!備えよ常に!
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私なりの解釈をいうと、この台詞はずっと後のシーンの伏線のような気がします。
to feel very bad は準備しているが、ジョーイの弱点を突いてジョーイがto feel very badと感じることも準備(この時点では具体的でないかも)してるということではないでしょうか。具体的になるのは後半ずっと後に出てくる台詞Chandler: No ah, hold on a second Joe, where do Dutch people come from?以下でジョーイを貶めるための質問です。
もしくはthat's mean は somethingを修飾してるのかと思います。something that/which is mean about you ということです。お前の意地の悪いところには心構えが出来てる、ということでしょう。
どちらにしろi've been preparing for thatは返答としてはおかしいということにチャンドラー自身が気づいたのだということだと思います。
まとめレスで申し訳ありません。
Or something about you that's mean! について、一緒に考えて下さって本当にありがとうございます。嬉しいです。
基本的に管理人である私が一つの意見にまとめる必要もないのですが、いつもは一応「私としては、こういう解釈になると思います。」という私の最終的な意見を書く傾向にあります。言いだしっぺは私なので、私なりの結論をやっぱり出しておくべきかなぁ、と思って。(それが正しいものだと主張するつもりは毛頭ないのですが。)
でも、今回はちょっと考えがまとまりません。
それぞれのご意見を私なりに解釈してみたものを以下に書いてみますね。
長くなったので適当に読んで下さい(笑)。
私の上の記事での解釈は、まゆみさんのと同じですね。「俺」の話をした後、「お前」(ジョーイ)の話をしている、と。
私が感じたニュアンスは、Let me tell you something about you, what you said is mean (to me). 「お前に関して言わせてもらうと、お前の言ったことはひどいぞ。」みたいな感じです。
ですから、Or something about you / that's mean! と切れ目が入る感じですね。that はその前のジョーイの発言を指している、ということかな、と。or は「もしくはこんなことも言える」みたいなニュアンスで受け止めました。
ゆぶさんや nanaさんの、something about you that's mean = something (that is) mean about you という解釈はよくわかります。その場合は、that は関係代名詞で、that's mean が something にかかる、「お前に関するいやなこと」みたいなニュアンスでしょうか。something about you 「お前に関するあること」と言っておいて、付け足しとしてその something の内容が mean であると説明している、みたいなことかな、と。
ただその「お前に関するいやなこと」(と訳していいのかもよくわからない)というニュアンスが今いち掴めないんですよねぇ…。「mean という形容詞と you との関係」がわからないのです。you are mean なのか、something is mean to you なのか。nanaさんの解釈では、「ジョーイの中にあるmeanな部分」みたいな感じですよね。
something that's mean to you 「お前に対してひどいこと」と考えると、そういう 「お前に対して不利益になること、お前が不快に感じること」に対して俺は準備が出来ているよ、と言い換えた、という解釈も可能でしょうか? でも、about のニュアンスを考えると、mean to you とは違うのかなぁ?
ゆぶさんの「前文の that と同じレベル」というのは、that = to feel very bad about yourself かまたは(or)、something about you that's mean に対して、I've been preparing (for) だ、という感じで、prepare for する目的語として、that と something about you... とが並列に扱われている(that OR something about you)みたいなことでしょうね?
about you という部分がどうもよくわからない、と思っていたのですが、nanaさんのおっしゃるように、about myself との対比の about you という可能性は大いにある気がしてきました。about you は about YOU という感じで、you に力が入っていましたが、それは、feel very bad about myself じゃなくて、feel very bad about YOU なんだよ、ということでしょうか。
that's mean が it means みたいな意味になるのかどうか?がよくわからないのですが、これが、I mean だったりすると、nanaさんのおっしゃる「自分の言ってることがおかしいと気づき、そうじゃなくて、と言い直した」というニュアンスはよくわかりますね。
もしかして、that's mean が、that does mean という強調の does を短縮したものとか? でも、強調の does の場合だと、はっきり does って言いますよね。もしくは、that's mean は that's what I mean のことかも。「今言い直したそっちの方が、俺が本当に言いたいことだ」みたいな。
I've been preparing for feeling very bad about you. を示唆して、I've been preparing for feeling 'something' about you. という意味なのかもしれません。その something が何かと言うと、(something) that's mean 「mean なこと、ひどいこと」で、feel something mean about you つまり、「ジョーイに対して意地悪な気持ちになる、意地悪な感情を持つ」、「ジョーイのことをざまあみろ!と思う準備もできてるよ。」ということかな。
catchさんの「ジョーイの弱点を突いてジョーイがto feel very badと感じること」というのは、something mean about you と解釈された、つまり、or 以下の something を prepare for の目的語と捉えられた、ということですか? それとも、上に書いたような、feel something mean about you みたいなことでしょうか?
something が that を言い直したものだとすると、 「俺は自己嫌悪を感じる準備はいつも出来てるよ。もしくはお前に関するひどいことに対する準備もできてるよ。」→「自己嫌悪を感じる準備は出来てるが、それを感じるのはお前の方かもしれないぞ。お前が自己嫌悪を感じる可能性だってあるぞ。」みたいなことでしょうか?
いやぁ、難しい(笑)。正直、これほどたくさんの方にこの部分に反応していただけるとは思っていませんでした。皆様が私の記事をきちんと読んで下さっているのがわかって、とっても嬉しいです。貴重なご意見、本当にありがとうございました。
また、新たなご意見があれば、また皆様の解釈を私が曲解していることがあれば、ご指摘下さいませ。
愛沙さんは、by no means は使わない、というお話ですが、フレンズでも出てこない気はしますね。by all means は一度、
フレンズ1-9その5
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470063.html
に出てきました。
What the hell...! とか「ネイティブっぽい」感じがするのですが、確かにあまり上品な言葉ではないですよね。hell みたいな言葉の使い方には気をつけないといけませんね。
上の私の長いコメントを読んで下さったんですね。ありがとうございます。
catchさんの解釈では、I've been preparing for something (about you) ということなんですね。その something が卑劣、という意味で、that's mean と付け足しで説明している感じ、でしょうか。
「文法的なことはあまり意識しなくていい」というのは全くその通りだと思います。ちょっと変わった形の文章ですからね。チャンドラーは怒っているわけだし、思いつきでしゃべっている、売り言葉に対して反射的に買い言葉で返している、という感じですから、頭に浮かんだままを言葉にしている、ということで、それを文法的に厳密に分析しようとするのは無理があるのかもしれません。
後のシーンで、チャンドラーが仕返しをするシーンが出てきますよね。この時点でどういう仕返しをするかがチャンドラーの頭にあったわけではないかもしれませんが(でも、この時点で思いついていてもおかしくないセリフでしたが)、「お前のいいようにはさせないぞ。俺にだって作戦くらいはあるさ。」という感じなんですね?
今回喧嘩になっているやり取りはすべて「子供の喧嘩」でしょうね。過去の第6回ゲラーボウルのことを引きずっているロスとモニカに、他のみんなも巻き込まれている、というか、みんなでスポーツをしていると、子供の時に戻ってしまうというか、そういう面白さがあるのでしょう。