ロス: Ow! Ow! Okay, okay, fine, fine! All right, you wanna win by cheating, go ahead, all right. Phoebe, the touchdown does count. You win. (あぁ! あぁ! いいよ、いいよ。構わないよ。よし、モニカが騙しを使って勝ちたいんなら、そうすればいい。いいよ、フィービー。そのタッチダウンはカウントされるよ。君の勝ちだ。)
フィービー: Woo-yay!! (やったー!)
モニカ: No! Listen, I'm not gonna go through this with you again, okay. Just once I wanna beat when you can't blame it on the broken nose or the buzzer, or the fact that you thought you might be getting mono. All right? Let's just call this tie score and it's halftime. (だめよ! 聞いて。ロスとまたこんなやり取りをするつもりはないの、いい? ただ一度だけ私は勝ちたいのよ。以下のような理由があったからモニカは勝てたんだ、ってあなたにケチをつけられないようにね。鼻を折ったこととか、ブザーのこととか、それから、あなたが伝染性単核症になるかもしれないと思った、って事実とかを、勝った理由にされたくないのよ。いい? これは同点ってことにするわ。そしてハーフタイムよ。)
ロス: Okay, first of all, I don't play with cheaters, and second of all, you know I had swollen glands! (よし、まず最初に、僕は詐欺師とはプレーしない。2番目に、僕は腺が腫れたんだぞ。)
騙すつもりなら騙せばいい、と言われると、そんな風に卑怯者呼ばわりされて勝ちたくはない、と反発するモニカ。
さすがに妹の性格をよくわかっていますね。
go through this with you を直訳すると「あなたと一緒にこういうことを体験・経験する」みたいなことですね。
子供の頃の第6回ゲラー・ボウル(笑)でも、今回の試合でも、モニカが得点する度に、ロスがケチをつけてくる、そういうことはもうしたくないのよ、ということでしょう。
blame it on A は「それをAのせいにする」。
blame は「非難する」という意味で、その非難や罪の責任を A に負わせる、帰する、という感じですね。
モニカが勝った場合に、ロスはそれを、「僕の鼻を骨折させて勝ったんだ」とか、「ブザーの音が先だったのに、それが後だったかのように言い張って勝ったんだ」などと言うけれど、そういうことが言えない状態の時に勝ちたいのよ、ということでしょう。
上の日本語訳はすっきり書けていませんが(笑)、つまりは、「鼻の骨折などのせいで勝ったと非難する」ことができないように、ロスに非難の余地を与えない正々堂々とした勝ち方で勝ってみせるわ、ということですね。
the fact that you thought you might be getting mono. について。
mono というと、「(ステレオに対して)モノラル」という意味がありますが、mono- という接頭語は「単、単一の」という意味にもなりますね。(monotone, monopoly など)
今回の mono は病名です。
ロングマン現代英英辞典では、
mono: [uncountable] (informal) (American English)
an infectious illness that makes your lymph nodes swell and makes you feel weak and tired for a long time afterwards (British Equivalent: glandular fever)
つまり、「リンパ節が膨らみ、その後しばらく、脱力感・疲労感を感じるようになる伝染性の病気。イギリス英語では、glandular fever (腺熱)」。
mono は略称で、正しい名称は、mononucleosis, または、infectious mononucleosis と言います。
日本語では「伝染性単核症」と呼ばれているようです。
その長い mononucleosis という名前の文頭を取って、mono と呼ばれているようですが、日本語で言うと、「伝染性”単”核症」を「単」(mono)という略称で呼んでいることになるわけですよね。
いくら何でも略しすぎ、という気もしますが(笑)、まぁ、それくらいメジャーな病気だ、ということですね。
the fact that you thought you might be getting mono は「ロスが伝染性単核症になるんじゃないか、と思ったという事実」。
昔、鼻を骨折した後、リンパ腺が腫れて熱が出て(もしくは、腫れて熱が出たと思い込んで)、パパやママに「僕、そういう病気になった気がするよ」と言っていた、という事実、ということでしょう。
you thought は「あなたがそう思っていた」ですから、モニカの気持ちとしては、「実際はそんなことなかったのに、自分ではそう思い込んでいて、そのことを大袈裟に人に言っては同情を買っていた」ということでしょうね。
ですから、ロスは、I had swollen glands 「僕は(実際に)腺が腫れていたんだ。」と答えているのですね。
僕の思い込みじゃなくて、本当に腫れていたんだ!と。
swell は「膨れる、膨張する」ですから、その過去分詞形の swollen は「膨れた、腫れ上がった」。
gland は、リンパ腺、涙腺などの「腺」ですね。
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Rachさんの解説がないと、全くわからないところです。。
あと、アメリカ人って、
1番目に〜とかって、数字を使って、理由挙げてくのが好きですよね。
日本人ってするかなぁ??
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いつもコメント&応援ぽち、ありがとうございます!
私も最初聞いた時、getting mono って何だろう?と思いました。英語字幕を見ても何のことかわからず、「モノラル」しか思いつかなくてどうしようかと思っていたら、ロングマン英英辞典にも、そして英辞郎にもちゃんと載っていました。ゆぶさんもご存知なかったんですね。ちょっと安心しました(笑)。
そうそう、今回の、first of all... and second of all とか、Number one, number two... とか言って理由を挙げるの、確かに好きですよね(笑)。日本では、よほど理屈っぽい人しか、そんな言い方はしないような気がします。