モニカとはもう試合をしたくない、というロスに、
モニカ: Y'know what? I'll think you'll play. (いい? 私はあなたがプレーすると思うわ。)
(2007.12.19 追記)
上のモニカのセリフ、I'll think you'll play. は間違いで、正しくは I think you'll play. です。
下のコメント欄でその件についての追加説明がありますので、興味のある方はご覧下さい。
(追記はここまで)
ロス: Oh really? Why's that? (へぇ、そう? どうしてそうなの?)
[cut to Monica and Rachel's.]
モニカとレイチェルの部屋に場面がカット。
汚い人形が画面に映ります(笑)。
モニカ: Because the winner gets this. (なぜなら、勝者はこれを手に入れるからよ。)
ロス: The Geller Cup! (ゲラー・カップだ!)
チャンドラー: Is everybody else seeing a troll doll nailed to a two by four? (他のみんなにも、ツーバイフォー(2インチ×4インチ)に釘付けされてるトロールの人形が見えてる?)
みんな: Yeah. (うん。)
チャンドラー: Okay, good. (オッケー、それならいい。)
なんともきったなーい人形(笑)なのですが、これが二人の因縁の人形 The Geller Cup なんですね。
ロスとモニカだけが興奮しているのですが、他の人にはただの汚い人形にしか見えません。
everybody else と言っているのは、興奮しているロスとモニカ以外、という意味もあるでしょうが、俺(チャンドラー)にはこんな風に見えてるけど、俺以外の人も俺と同じように見えているかな?という確認ですね。
確かに台座が角材のツーバイフォーのようで、それに釘付けされている a troll doll としか表現しようがありませんが、その身も蓋もない描写に笑えます。
フレンズ1-6その1 にトロールが出てきましたね。
Wikipedia 英語版: Troll
異形の妖精、という感じで、あまり可愛らしいものを指すものではないようですね。
何故かマーハもモニカの部屋まで一緒に来ている、のがポイントかな(笑)。
[Scene: The park, the gang is returning to play the second half of the
game.]
公園。フレンズたちはゲームの後半をプレーするために戻ってくる。
ロス: Okay, where the hell did you get that? (ねぇ、一体どこでそれをゲットしたの?)
モニカ: When Mom and Dad drove you to the hospital to get your nose fixed, I swam into the lake and fished it out. (ロスの鼻を治療してもらうために、ママとパパがロスを病院に車で連れて行った時に、私は湖に潜ってそれを探し出したのよ。)
ロス: That cup is mine! (そのカップは僕のだ!)
モニカ: No it’s not. You want it, you're gonna have to win it. (いいえ、違うわ。それが欲しいのなら、それを勝ち取らなきゃ。)
レイチェル: All right, so are we not having dinner at all? (わかったわ。それで夕食は食べないの?)
モニカ: Come on, Phoebe, let's go. Come on, it's time to get serious. Huddle up. Joey, keep your head in the game. (さあ行くわよ、フィービー。レッツ・ゴー。マジになる時間よ。ハドルをしましょう。ジョーイ、ゲーム中は冷静にね。)
ジョーイ: It's hard, y'know? His huddle is closer to the Dutch girl. (それは辛いよ。チャンドラーのハドルの方が、ダッチ・ガールに近いよ。)
モニカ: All right look, if I take Chandler out of the running, will you be able to focus? (わかったわ、ねぇ、もし私がチャンドラーが走るのをやめさせたら、集中することができる?)
ジョーイ: What are you gonna do? (モニカは何をするつもりなの?)
モニカ: All right, you just make sure that Chandler catches the ball. I'll take care of the rest. (ジョーイはただ、チャンドラーが確実にボールをキャッチするようにすればいい。残りは私がやるわ[後は私に任せて]。)
ジョーイ: Okay. (オッケー。)
fish out は「探し出す」。
fish は名詞「魚」、動詞では go fishing が「釣りに行く」であることからもわかるように、「魚を捕らえる、釣りをする」ですね。
fish out は「水の中から魚を釣り上げる」イメージなんでしょう。
この場合も、湖の底に沈んでいたカップを水の中から引き上げた、というようなニュアンスだと思います。
want it, win it でこの場合の win は「(試合・ゲームに)勝つ」という意味ではなく、「賞品を勝ち取る、獲得する」という意味でしょうね。
ゲームに勝つなら、you're gonna have to win the game. になるでしょう。
欲しいのなら、自分の力で勝って正統な権利としてそれを受け取れ、みたいなことですね。
keep one's head は「冷静になる、落ち着く、分別を持つ」。
直訳すると「頭を保っておく」ということで、つまりは、パニクらない状態に冷静に保っておく、ということです。
ジョーイは現在チャンドラーとの確執があって、さっきジャージを破られたこともあるから、そういう恨みつらみは忘れて冷静に臨んでね、ということです。
His huddle is closer to the Dutch girl. とジョーイは言っています。
フレンズ3-9その12 では、ジョーイが、Dutch を「オランダ人」ではなく、「ダッチ」という名前だと思った、というシーンが出てきます。
ところが、上のセリフの、the Dutch girl という表現は、the American girl 「そのアメリカ人女性」と同じように、「そのオランダ人女性」という意味になると思われます。
this Mark guy で「(この)マークって名前の男」という意味になることもありますが、the Dutch girl を「そのダッチって名前の女の子」と解釈するのには少々無理があるような気がするのです。
もし、この時点でもダッチが彼女の名前だと思い込んでいるのなら、His huddle is closer to Dutch. 「チャンドラーのハドルの方がダッチのいる場所に近いよ。」となるだろうと思うのですがどうでしょう?
このセリフを聞く限りは、ジョーイはこの時点では、ダッチが名前ではなく、「オランダ人の」という意味であることに気付いているようですね。
「ダッチという名前」ネタでひっぱりすぎるのは、しつこいと思ったのか?(笑)
誰かに何かを指示した後、I'll take care of the rest. 「(それ以外の)残りは私がやるわ。他は私に任せて。」というのはよく聞くセリフですね。
I'll take care of it. 「私がやります。私に任せて。」というのも決まり文句ですね。
学校の英語では、take care of は「…を世話する」という意味をまず最初に習った気がしますが、「…を引き受ける、処理する」という意味もあるんですね。
(Rach からのお願い)
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すごいですね!!
オイラもがんばらなくちゃっ!!
Keep your headって、
勝手に想像で、集中しろってことかと思いました。
でも冷静であれってことなんですねー。
またもや勉強。メモメモ。
はは。イディオムとかに弱すぎな私・・・ぐす。
いえいえ、ゆぶさんこそ、毎日更新お疲れ様です。やっぱり、アメリカに暮らしておられて、旦那様が外国人の方だと、話題には事欠かない、ということでしょうか?(笑) それでも記事を毎日書くのは大変だとは思いますが…。頑張って下さいね。
keep you head は「冷静であれ」という意味だそうです。ロングマン英英辞典にもそういう語義が載っていました。
私もドラマをただ見ている限りは、漠然としたニュアンスを何となく受け止めるだけで、それ以上深く考えることはしないと思うのですが、こんなブログを書いているので、一応調べてみよう、と思って調べるのですね。調べてみると、意外な意味があったりして驚くこともよくあります。
イディオムをイディオムとして覚える必要は別にないのでしょうね。日本人はネイティブの生の英語に触れる機会が少ないから、豆知識みたいな感じでそういうものを仕入れておくといいかも、くらいのことでしょう。生きた英語に毎日触れておられるゆぶさんは、英語の感覚を肌で感じることができるから、羨ましいな、って思います。
でもいつか尽きると思います。。
そのときには引退ですね。。
でも、UPにものすごーーく時間がかかるんですよ。。
記事書くのもだし、色つけとかも・・・
あわせると・・・4時間??3時間?
え?長すぎですよね。。はい。なんとか短縮したいんですが・・・
なんせムダオには秘密でやってるので、
厳しいです・・・☆
UPするのは時間がかかるかもしれませんね。旦那様(私がムダオさん、って呼ぶのは変な感じがするので…笑)には秘密で運営されているんですか、それは時間のやりくりが大変ですよね。
ゆぶさんのプロフィールを読ませていただいたのですが、旦那様は日本での滞在経験があって、日本語を話せる方なんですね。だったら、日本語のブログでもきっと内容が読めちゃうんでしょうね。私はゆぶさんの愛が溢れていて素敵だと思うのですが(笑)、やっぱり本人には見せにくい…でしょうかねぇ…?
ちなみに、うちのダンナさんは、このブログのことを知っています。ただ英語に全く興味のない人なので、全く読もうとはしませんけど(爆)。
わー、ごめんなさ〜い!
上の記事では、I'll think you'll play. って書いてあるんですが、実際のセリフは、I think you'll play. が正しいようです。DVDの英語字幕も、I think you'll play. になっていました。
投稿した後、I'll think you'll play. って変な感じだなぁ、とは思ったんですけど、ネットスクリプトを再度確認すると、やっぱり I'll think って書いてあって、「後でDVDでもチェックしてみよう…」と思って、それっきりになっていたんです。
「あなたがプレーすることになると思うわ。」ですから、I'll think と未来形になっているのはおかしいですよね。
セリフをディクテーションした方は、you'll play の will につられて、I'll と書いてしまった、ということでしょうか?
I'll think about it. 「考えておきます。」は決まり文句ですよね。今すぐには結論を出さないけど、そのうちゆっくり時間をとって考えます、という即答を避ける表現ですよね。
今回のモニカは、ゲラー・カップを所持しているので、ロスが必ずそれをゲットするために試合を続けるはずだ、というのを確信しているので、I think ですね。I'm sure でもいいくらいですよね。
「愛が溢れている」って笑
おもしろいですね〜Rachさんって!!
ムダオのこともネタにして、
で更にバカにしてるんで、秘密運営なんです・・・☆
ムダオは結構日本語できます、けど、
多分ニュアンスまではわからないと思います。
でもバカにされてることぐらいはわかっちゃうと思うので・・・^^
旦那様のことネタにされてないから、
きっとRachさんの旦那様はあんしーんなんですよ♪
応援してまーす。
え〜っ? 私も「ムダオさん」って呼んでいいんですかぁ?(笑)
まぁ、ゆぶさんのブログは、旦那様をトピックの中心に据えた(笑)サイトですからねぇ。本人に気を遣って書いていたら、確かに書きにくいだろう、とは思います。
私も最近はあまりネタにしませんが、うちのダンナさんの話も過去記事では時々出てきます。一応、「こういう話書いたけどいい?」って了解は取ってますが、本人はどんなことを書かれたのか、確認しようともしないです。
応援ありがとうございます。ゆぶさんも頑張って下さいね!
Keep your head in the game. で試合中によそ見をしたり考え事をしている選手に集中を促す決まり文句になります。
基本的にはスポーツをする時に使われる言葉ですが、色々な場面で応用が利く言葉なので、ビジネスの場面なんかでも使われることがあります。
ご意見ありがとうございます。
私は in the game を切り離して考えてしまったようですが、おっしゃるように、keep your head in the game で「ゲームに集中する」と解釈すべきのようですね。keep ... in 〜 で「〜の中に…を保つ」だから、ゲームに意識を集中する、という意味になるということですね。
「ゲーム中は冷静に」だと、keep your head during the game になるでしょうか??
ビジネスにも使われるとのこと、今後は注意して見ていきたいと思います。参考になるご意見ありがとうございました。