[cut to Ross who walks up to Rachel who is eating a baked pretzel.]
レイチェルに歩み寄るロスに画面がカット。レイチェルは焼きプレッツェルを食べている。
ロス: Hey, where'd you get that? (ねぇ、そのプレッツェルをどこでゲットしたの?)
レイチェル: I went really long. (私はずーっと遠くに行ったのよ。)
モニカ: Forty-two to 21. Like the turkey, Ross is done! (42対21。ターキーみたいに、ロスはおしまいね!)
ロス: It's no surprise that you're winning, 'cause you got to pick first, so you got the better team. (モニカが勝っているのは不思議じゃないよ。だって、モニカが先に選んだんだから、モニカがより良いチームを作れるわけだし。)
モニカ: So pathetic! Why can't you just accept that we're winning because I'm better than you? (なんてみじめな! 私たちが勝っているのは、私があなたより上手いからだってことを、どうしてただ認めることができないの?)
(Ross makes a 'Yeah. Right.' sound.)
「よく言うよ」みたいな感じのプフーという息の音を出す。
モニカ: Oh, what a great argument. Exhaling! All right, y'know what, I'll prove it to you, okay? I'll trade you Joey for Rachel and I'll still win the game. (まぁ、何て素晴らしいアーギュメントかしら。息を吐き出すなんてね。ほら、ねぇいい? 私の言ったことを証明してあげる。ジョーイとレイチェルをトレードしてあげる。それでもまだ私がゲームに勝つわよ。)
プレッツェルを食べているレイチェルが、I went really long. と答えるのが面白いですね。
いつも、go long 「遠くに行っておいて」と言われていたので、レイチェルは試合を抜け出して、どこかのお店か屋台でそれを買ったのですね。
レイチェルが試合に参加していなくても誰も気付かなかった、ということです。
The turkey is done. なら「(料理としての)ターキーが出来上がった、焼き上がった。」というニュアンスですね。
日本語でも「どう料理してやろうか」とか、「上手く料理される」などと言いますから、この場合も、「ターキーみたいに、ロスもうまく料理されちゃったわね。」と言っても、通じるかなと思います。
DVDの日本語字幕では「ロスの丸焼き 出来上がり!」となっていました。
それも、「料理されちゃった」と同じニュアンスで、料理みたいに何らかの処理をされて、もう運命が決まっちゃったわね、もうおしまいね、抵抗はできないわね、みたいなニュアンスだと思います。
Ross is done! という時に、モニカは人差し指で首を横に切るような仕草(しぐさ)をしています。
この部分はト書きがないので、英語でこの動作をどう表現するのか知らないのですが、よくみかける仕草ですね。
これは恐らく、「死ぬ、おしまい」というようなニュアンスでしょう。
「首をかき切る」仕草は死を連想させますし、DVDの日本語音声でも、「いちゃもんロスも あの世行き!」となっていましたし。
ですから、ロスを感謝祭のターキーに例えて、Ross is done. と表現しているわけですが、その意味はやはり「ロスはおしまいだ、あなたの負けは決定的よ。」みたいな意味でモニカは使っている、ということですね。
最初のバニー・アップで、モニカが先に選ぶ権利を得たから、上手なジョーイをゲットした、そして選ぶのが後になった僕は、レイチェルを引き受けることになった、だからその時点ですでにある程度、こうなることはわかっていたんだよ、みたいなことをロスは言っています。
それに対してモニカは、そんなにいろいろ理屈を並べてるけど、結局は、キャプテンの私たちの力の差よ、それを素直に認めたらどうなのよ?と言っていますね。
Ross makes a 'Yeah. Right.' sound. について。
フレンズ1-8その1 で、"Yeah, right!" という表現が出てきました。
直訳すると「はい、その通り!」となりそうなのですが、ちょっとあきれた感じで言うと、「そんなはずはないよ。」という逆の意味になります。
「全く君の言う通りだよね!」と言いながら皮肉っている感じの表現です。
argument は「議論、論争、主張、言い分、論点」。
英検の2次試験の参考書に「アーギュメント」という言葉が書いてあることがありますが、提示された質問に対して、論理的に理論を展開して説明する、みたいな感じのことですね。
素晴らしいアーギュメントだと、その人の意見が一本筋が通っていて、説得力もある、ということでしょうか。
悪いアーギュメントだと、何を言っているのかわからない、相手を説得できるほど論理性がない、みたいなことになるでしょうね。
ここでは、モニカの言い分に対して、論理的に反論できなくて、ただ「よく言うよ、ばかばかしい。」みたいに息をプフーっと吐いただけのロスのその対応を、「まぁ、素晴らしいご意見の主張だったこと。」みたいに言っているわけですね。
ちゃんとした意見を言葉として言えないの?ということです。
(Rach からのお願い)
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That day is done.で憶えていたのですが、Ross is done(おしまいね)という使い方もあるのですね。
patheticは中国語で悲哀的、miserable痛苦的となり日本人のDNAに訴えかけるものがあります。
シンガ滞在の頃に医者に行くとinhale,exheleと言われ聴診器を当てられた思い出があります。
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まだシリーズ1を見ているらんちです。
見ていて不思議だったのが、アメリカでは、子供の苗字って自動的に決まるのではないのでしょうか?
「ヘレン・ゲラー・ウィリック・バンチ」とかいっちゃってロスのまだ生まれていない赤ちゃんの苗字でもめているところがあります。
ミョウジというか、ファミリーネーム? コンセプトが苗字とは違うのかしら?
で、ふと思ったのですが、結局ベン君は、どういう苗字なんでしょ?
出産の回は、その件に触れていない気がします。。。出産の回では、ジョーイが連れて歩く風船がめっちゃかわいくて欲しくなりました。
これ、めっちゃしてますよーォ、みんなして。。
サーカズムが大好きなんですよね、アメリカ人・・・
カナダ人もそうらしいです。
イギリス人は?知りません☆ あは。
最初は皮肉的な笑いのツボがぜんぜんつかめず・・・
なんて失礼な人たちなのっって思ってました〜☆
"Yeah, right."サウンドって”プフー”だったんですか?
しりませんでしたぁ・・・プフー。
応援ぽち。
いつもありがとうございます。
実は、That day is done. っていうフレーズ、初耳なんですが(笑)、ポール・マッカートニーの歌にそういうタイトルのものがあるようですね。歌のタイトルとかフレーズって心に残り易くていいですよね。
「悲哀的」「痛苦的」ってものすごくよくわかりますね。あと、形容詞に「的」がつくのがものすごくわかりやすいです。熱烈的歓迎、とか。
「吸ってぇ〜、吐いてぇ〜」が、inhale, exhale なんですね。in- (中に)と ex- (外に)だから、単語を知らなくても、何となくわかります。
コメントありがとうございます。
1-2 で、ベンの苗字を何にするかでモメるシーンですね。
先のエピソードになるので、ネタバレになるといけませんから、読んでいただかなくてもいいのですが、
フレンズ2-24その19
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470694.html
で、結婚した後、自分の元の姓と、結婚した相手の姓を並べたものをフルネームとする例をいくつか挙げています。
アメリカの姓の選択の仕組みはよく知らないのですが、両方の親の名前を名乗ることは可能なのかもしれませんね。ベンくんの場合は、親が3人いて、それぞれが平等な権利を主張しようとすると、「ゲラー・ウィリック・バンチ」みたいな長い苗字になってしまうんでしょうかねぇ?
結局、ベンくんの苗字が何なのかはわかりませんね。多分、フルネームで呼ばれる機会はこれ以降もなかった気がします(私の記憶では)。
風船は、
フレンズ1-23その4
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470157.html
に出てきたものですね。あれ、本当にかわいかったですよね。一緒に出産を手伝ったジョーイの気持ちと、手伝ってもらって感謝しているリディアの気持ちが、あのシーンからよく伝わってきました。名シーンだったと思います。
いつもありがとうございます。
"Yeah, right." ってやっぱりよく聞くんですね? 安心しました。
そのまま意味を取ったら「そう、その通り!」なんだけど、どうもその言い回しや表情を見ていると、こバカにした感じが見える…っていうフレーズですよね。「なんて失礼な人たちなの」と思われた気持ち、わかる気がします(笑)。
その「プフー」ですが、Yeah, right. のイントネーションを息で表現した、というよりも、口を少し開けて「何言ってんだか!」みたいにあきれた様子で息をプッと吐いていた、という感じでしたね。
ニュアンスが Yeah, right. みたいな感じだった、ということみたいです。