2007年12月20日

3タッチダウン差 フレンズ3-9その21

ジョーイとレイチェルをトレードしても勝ってみせる、というモニカに、
ロス: What?! The guys against the girls? See, that's ridiculous, Monica, because I'm only down by three touchdowns. (何だって? 男対女? ねぇ、それってばかげてるよ、モニカ。だって、3タッチダウンで同点になるんだよ[差は3タッチダウンしかないんだよ]。)
モニカ: Oh, then bring it on! Oh, unless of course you're afraid you might lose to a bunch of girls. (まぁ、それじゃあ、かかって来なさいよ。あぁ、もちろん、あなたたちが女の子たちに負けちゃうかもしれないのが怖くないなら、の話だけど。)
ロス: Fine, fine, Rachel, you're with Monica. Joey, you're with me. (いいよ、いいよ。レイチェル、君はモニカと一緒に。ジョーイ、君は僕のチームに。)
レイチェル: I can not believe you're trading me. (あなたが私をトレードするなんて、信じられないわ。)
モニカ: Come on Rach, come on. Let's see what it's like to be on a winning team for a change. (こっちへ来て、レイチェル。今までと違って、勝つチームにいるってことがどんなことかを確かめてみたら。)
レイチェル: Are you gonna let me play? (私にプレーさせてくれるの?)
モニカ: All right, then! (よーし、それじゃあ(行くわよ)!)

I'm only down by three touchdowns. について。
I'm only down という意味がよくわからないのですが、by three touchdowns は2つのチームの差を表しているのでしょう。
昨日の記事、フレンズ3-9その20 のセリフにあったように、現在のスコアは 42対21 ですから、7点×3タッチダウンの差、で合っていますよね。
意味としては、「あと3タッチダウンで追いつく、同点になる」ということだと思います。
もっと差があるのならともかく、今の3タッチダウンの差で男対女にチーム分けしちゃったら、そんなのすぐひっくり返せちゃうよ、ということでしょうね。

(2007.12.23 追記)
下のコメント欄で教えていただいたのですが(ありがとうございます!)、down には「(ある点差で)負けて」という意味があるようです。
ですから、上のセリフ I'm only down by three touchdowns. は、「3タッチダウン差でちょっと負けているだけ。」のような意味になると思われます。
コメント欄で down に関する追加説明をしていますので、興味のある方は合わせてご覧下さい。
(追記はここまで)

bring on は「(悪いことを)もたらす、引き起こす」ということですから、Bring it on. という命令形は、「けんかをしかけて来なさいよ。」みたいな感じでしょうか。

a bunch of girls と言う時に、girls のところで「女の子」みたいにもじもじしてみせるモニカ。
そういう「か弱い可愛い子ちゃんたち」に負けちゃうけどいいのかな?みたいな感じですね。

Let's see what it's like to be on a winning team for a change. について。
for a change は「気分転換に」「いつもと違って、いつもと変えて、時には」などの意味があります。
「気分転換に」だと、そんな風に下手だからとトレードされたことを気に病まずに、気分を変えて、試合を楽しみましょう、みたいなことでしょうか。
「いつもと違って」というニュアンスだと、今まではずっと負けチームにいたから、今度はそれとは違って、勝ってるチームにいる楽しさを味わいましょう、みたいなことですね。
what it's like to be は「…であることがどんな感じか」。
let's see については、フレンズ3-7その14 のコメント欄 で、「Let's see+目的語」は「軽い命令」である」という話について触れています。
今回のセリフも、レイチェルに軽い気持ちで「それを見てみたら、確かめてみたら」みたいな感じかもしれません。
自分も一緒のチームで一緒の経験をするわけなので、「一緒に見てみましょう」でもいいのですが、「勝ちチームにいるってことを、あなたも味わってみたらいいわよ。」みたいなことかなぁ、と。

「一緒に頑張ろう」みたいなことを言っているので、今度のチームではプレーできるのかと喜ぶレイチェルですが、モニカは Yes とも No とも答えません。
レイチェルの質問には答えないふりで「さぁ、始めるわよ!」みたいに言っています。
一緒に勝とうね、みたいに言っているわりには、参加させないつもりなのが、いかにも負けん気の強いモニカらしいですよね。


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posted by Rach at 06:53| Comment(7) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日はなんだかいっぱい使えそうのがありますね〜。
ワクワク。

ridiculousは、
私が初めてムダオの寮に遊びに行ったとき
(英語まったく!ぜんぜん!デキナイ頃)
によく耳にして、
なんだろーなんだろーどういう意味ー?
ってずっと思ってた単語です。
大学生が一日に何十回って言ってそうな単語デシタ☆

I'm only down byの表現って、私もよぅわからんかったので、
珍しく辞書を開いてみたんですが、
「Down」に<スポーツ>「負け越して」って意味があるようですよ〜。

RachさんのおっしゃるようにByは差をあらわしてますよね〜。
だから、「3タッチダウン差で負け越してるだけさー」
って言ってるんじゃないでしょうか☆

Bring it on, what it is like to do, a bunch of...,
どれも何度も聞いたことあります〜。
あまり使ったことはないけど♪♪ (←いつものことですね)
Posted by ゆぶ at 2007年12月20日 07:14
こんにちは。

what it's like to beという表現は日本人からは出にくい表現ですよね。
What's the weather like in 等々“どんな感じ”で活用できるとネイティブっぽいですね。

bringも熟語が多いので「乱七八糟(混乱します)」!

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Posted by 中国語アドバイザー愛沙 at 2007年12月20日 14:02
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Posted by Darryl at 2007年12月20日 14:45
「42対21。ターキーみたいに、ロスはおしまいね]ってチアガールみたいな言い方をしますが「チアーズ」という映画がありました。a cheerleaderが優勝を目指すコメディーですが原題がBRING IT ONです。BRING IT ON のITは相手の技量力量をさして、それを持ってこい、それに負けるものかというニュアンスだと思います。
Posted by catch at 2007年12月20日 22:17
ゆぶさんへ
ridiculous はよく使いそうですよねぇ。吐き捨てるように言うことが多くて、「ばっかばかしぃ〜!」みたいなニュアンスですよね。

down について調べて下さってありがとうございます。
ゆぶさんのおっしゃる通りだと思います。「3タッチダウン差で負け越してるだけさー」ってことですね。
私も改めて調べてみました。

研究社 新英和中辞典には、
down=(be の補語に用いて)(勝負で)負けて、(賭けで)すって
The Giants are 2 runs down. ジャイアンツは2点負けている。
He's down (by) 10 dollars. 彼は10ドルすった。

というのが載っています。

また、ロングマン現代英英辞典では、
down: LOSING
losing to an opponent by a certain number of points
つまり、「相手に、あるポイント数負けていること」
例として、two goals down/three points down などが挙げられています。

ロスのセリフはつまりは、I'm only three touchdowns down. みたいなことで、「ポイントで言うと、3タッチダウン負けているだけ」ということなんですね。
それを、I'm only down 「僕はちょっと負けているだけ」 by three touchdowns 「3タッチダウン差で」、みたいに表現している、ということなんでしょう。
ゆぶさんのコメントを読んで、down のイメージが掴めました。ありがとうございます!

実生活で何度も聞いたことのある表現が出てくる、と言っていただけると嬉しいです。
やっぱり、フレンズで生きた英語が学べる、というのは本当だ!と自信を持って言えるので(笑)。
Posted by Rach at 2007年12月21日 10:21
愛沙さんへ
そうですね。What A is like の like の感覚に慣れるのには、少々時間がかかるかもしれませんね。
bring も、bring in, bring on, bring about... などいろいろなものがありますね。
bring の「持ってくる、連れてくる」感覚と、前置詞の感覚を合わせてイメージしていくより他ないですねぇ。

そうかぁ、もうシンガポールに行かれるんですね。愛沙さんに素敵な出会いがありますように!
Posted by Rach at 2007年12月21日 10:23
catchさんへ
そのモニカがはやしたてるセリフ、ってチアガールのイメージなのか…。そう言えば、身振り手振りがついていて、リズミカルな拍子に合わせて言っていますね。今言われて初めて気付きました(笑)。

キルスティン・ダンスト主演の「チアーズ!」ですね。これまた見てないのですが、原題は Bring It On なのですね。
こう言う「決まったフレーズに出てくる it 」というのは、何かしら重要なものをあえて it で表現している、という感じで、この場合は「相手の技量力量」を指すわけですね。あなたの it を出して来なさいよ、みたいな挑発的なセリフなんだぁ…。
Posted by Rach at 2007年12月21日 10:24
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