マーハは、いったんはジョーイよりもチャンドラーを選んだけれど、結局はチャンドラーも振られてしまいます。
それをからかうジョーイですが、
チャンドラー: Y'know what, it doesn't matter, 'cause she picked me. Me! From now on, I get the dates and you have to stay home on Saturday nights watching Ready, Set, Cook! (いいか、そんなことどうでもいい。だって、彼女は俺を選んだんだから。俺を、だぞ! これからは、俺がデートをして、お前は毎週土曜日の夜に家にいないといけないんだ、テレビで、Ready, Set, Cook を見ながらな。)
ロス: Save the breakthroughs for therapy, okay? The clock is ticking. We have no time and we are losing, we are losing to girls. (そういう大躍進の話はセラピーのために取っておいたら? 時計はカチカチ鳴ってるんだ。時間がないし、僕らは負けそうなんだよ、女性陣に負けそうになってるんだ。)
チャンドラー: We're not gonna lose to girls. (俺たちは女の子には負けないよ。)
ロス: Hey! It's 42-21! (だって、42対21だぞ!)
ジョーイ: This sucks. I was just up by that much! (こんなの最低だよ。俺は(トレードされる前は)その点差で勝ってた[リードしてた]のに!)
date には「デート(異性と会う約束)」、「デートの相手」という二つの意味がありますから、get the dates は「(いくつかの)デートをする」か、「(何人かの)デートの相手をゲットする」という意味かのどちらかですね。。
ここでは多分、「デートをする」でしょう。
チャンドラーが例えに出したテレビ番組、Ready, Set, Cook について。
詳しくはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Ready.. Set... Cook!
IMDb: "Ready Set Cook" (1995) TV-Series
上のウィキペディアによると、a cooking game show (ゲーム形式の料理番組?)のようですね。
その形式は、イギリスの Ready Steady Cook という番組を参考にしているそうです。
そのイギリス版とアメリカ版のタイトルを見比べてみると、面白いなと思いました。
徒競走などで「位置について、よーい、ドン!」という時に、アメリカでは、
Ready... Set... Go! または、Get ready! Get set! Go!
と言いますが、イギリスではそれを、
Ready, steady, go!
と言うそうです。
それぞれの国の番組のタイトルは、その最後の go を cook で言い換えたもので、「位置について、よーい、料理開始!」みたいな意味なんですね。
私は具体的にどういう番組なのか知らないのですが、「2人のシェフが料理の準備を競い合う」という番組のようですね。
そのイメージは、「料理の鉄人」とか、「どっちの料理ショー」みたいな感じなのでしょうが、あんな風に高級食材は使わないようです。制限時間も短いみたいですね。
(この番組について詳しくご存知の方は教えて下さい。)
実際にそれを競い合う時に、Ready, Set, Cook! というコールがあるのでしょう、多分。
楽しいはずの週末の夜に、スポーツ観戦ならまだしも、男が一人寂しく料理番組を見ることになるんだよ、とチャンドラーは言っているのですね。
Save the breakthroughs for therapy. について。
save については、昨日の記事 フレンズ3-9その25 で触れましたが、今回も「とっておく」という意味ですね。
ブレイクスルーというと、「英語学習におけるブレイクスルー」というような、「難関の突破」という意味がまず頭に浮かびますが、ここではどういうニュアンスで使っているのかなぁ?
何かを突き破る感じのブレイクスルーであれば、「行き詰まりの突破、突破口、現状打破」みたいなことで、女性に関することに関しては、常にジョーイに負けていた、という長年のコンプレックスを打破して、ジョーイを負かして俺が選ばれた、という事実がブレイクスルーだと言っているのでしょうか?
また「躍進、大きな進歩」という意味もありますので、そういう自慢話は後でゆっくりセラピストと話したら、みたいに言っているのかもしれません。
何故セラピーかと言うと、結局チャンドラーは振られてしまったわけで、せっかくのチャンスを棒に振ってしまった、そのことを気に病んで、そのうちセラピストの元に通うことになるだろう、という意味でしょうね。
その時に「選ばれたのは俺なんだ!」と言えばいい、その時にゆっくり自慢話をすればいい、相手は「結果がどうあれ、その事実は大切ね。あなたにとって良いことだったわね。」みたいな話になるだろう、という感じかな?
I was just up by that much! について。
この up は、「勝って、リードして」という意味ですね。
ロングマン現代英英辞典では、
up: WINNING
(British English) beating your opponent by a certain number of points (opposite: down)
two goals up/three points up etc
例) United were a goal up at half time.
つまり、「相手にあるポイント数勝っていること。反意語は down」。
例文は、「ユナイテッドはハーフタイムで1ゴール勝っていた[リードしていた]。」
フレンズ3-9その21 で、I'm only down by three touchdowns. というセリフがありましたが、up はその down の反対の意味で、by はその点差を表しているのですね。
今回の by that much も「それくらいの差」、つまり 42対21の21点差だった、ということです。
過去形で was (just) up 「勝っていた」と言っているのは、レイチェルとトレードされる前はその点差で勝っていたのに、今度はそれを追う立場になるのかよ、最低だね、と言っているのですね。
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この前のと反意だと思えば、わかりやすいですね。
Breakthrough・・・
何度もきいたことありますが・・・
いまだによくわかってない★
突破系ですかね?
時と場合によりけり・・・っぽくて、
まだまだ使えこなせそうにはないです><
今日はクリスマスですねっ
お疲れ様です〜。
応援ぽちりんこで
クリスマスプレゼントとかえさせていただきます♪
素敵なクリスマスプレゼント、ありがとうございます!
先日の記事で、down について、ゆぶさんに教えていただいたお陰で、今回の up については素直に理解することができました。
ありがとうございました。
breakthrough のニュアンスはわかるような気もするのですが、確かに私もこのロスのセリフのようなニュアンスではまだ使いこなせない気がします。日本語でブレイクスルーとなっているだけに、余計に意味が取りにくいのかもしれませんね。