2007年12月26日

片方の目でテレビを見ていた フレンズ3-9その27

モニカ: Are we playing football or what? Come on, you hairy-backed Marys! (あなたたちはフットボールをしてるの?、それとも別のことをしてるの? かかって来なさいよ、背中に毛の生えたメアリーちゃんたち。)

疑問文の最後に or what? をつけると、「…なの? それとも他に何か?」みたいなニュアンスになります。
フレンズ3-2その19 で、アリー my Love のセリフ、
アリー: Is this guy gay or what? ([心の中で]この人、ゲイか何かなの?)
というのを取り上げましたが、そのセリフも、「ゲイか、もしくは、女に興味のない人、女嫌い、みたいなそういう類(たぐい)のヤツ?」みたいなニュアンスがありますね。
今回の場合は、ジョーイとチャンドラーが女性を巡ってモメているので、ちゃんとスポーツに集中しなさいよ、みたいなことですね。

you hairy-backed Marys と男性陣に呼びかけるモニカ。
hairy-backed は「毛が背中についた」「背中が毛深い、毛むくじゃらな」みたいな意味のようです。
Mary は「メアリー」という女性名で、可愛い女の子のイメージなのでしょう。
3人の男性に向かって言っているので、Marys と複数形になっているのですね。
見た目は毛深くて男っぽいけれど、その中身は女々しいんだ、女の私たちでもこてんぱんにやっつけることができるわよ、と言いたいのです。
映画などを見ているとわかりますが、日本人と比べて、アメリカ人は確かに毛深いですね(笑)。


[cut to the girls huddle.]
女性陣のハドルに画面がカット。
モニカ: We have to do this. We are playing for women everywhere. Okay, just think about every lousy date that you ever had, okay? Every guy who kept one eye on the TV while you were making out... (これをしなくちゃいけないのよ。すべての女性のためにプレーをしているの。いい、今まであった最低のデートのことをただ考えるのよ、いい? いちゃいちゃしている時に、その片方の目はテレビを見ていた全ての男どもを…)
フィービー: Oh my God. You dated someone with a glass eye too? (まぁ、なんてこと。あなたも義眼を持った人とデートしてたの?)
モニカ: Come on, okay? Come on, this is for all womankind. Let's kill 'um! (ねぇ、いい? これは全ての女性のためのものなのよ。あいつらをやっつけよう[殺そう]!)
レイチェル: Yeah! Kill 'um! (そうよ、やっつけろ!)
フィービー: All right, y'know, I want to kill them too. But they're boys, y'know, how are we gonna beat three boys? (いいわ、私も彼らをやっつけたいわ。でも、彼らは男性よ。どうやって私たち(女性)が、3人の男性を倒すの?)

kept one eye on the TV は、eye が単数形になっているので、一つの目、片方の目でテレビを見ていた、ってことですよね。
でもそれは本当に片方の目だけで見ていたという意味ではなくて、女の子といちゃいちゃするのに夢中なようなふりをして、その実、ちらちらとテレビの方を気にしていた、つまり、いちゃいちゃしながらテレビを見ていた、いちゃいちゃするのに熱中していたわけではなかった、みたいなニュアンスなのでしょう。
日本語でも、片方の目はテレビに釘付けだった、みたいに表現すると、そういう「気もそぞろだった」というニュアンスが出ますよね。
しかし、フィービーはその表現を言葉通り受け止めて、じゃあ、今、モニカが言っている人は、「両方の目じゃなくて、片方の目だけで」テレビを見ていたのね、つまり、もう片方の目は「ガラスの目、義眼」だったのね、と答えているのです。
too は「モニカも」ということで、それはフィービーがそういう男性と付き合っていたことを示唆しています。
フィービーは「モニカもそんな彼氏がいたのね!」と共感しているわけですが、それはフィービーの勘違いです(笑)。

womankind は集合的に「女性」。
人類のことを mankind と言いますが、それの女性形です。

kill を「殺す」と言ってしまうと何とも物騒なのですが、「やっつける、やっちまう」みたいなニュアンスでしょう。
Kill them. なのですが、th をはっきり発音せずに、「キラム」みたいな発音になっています。
映画「インデペンデンス・デイ」でも、Tell him! と言うセリフが、「テルヒム」ではなくて、「テリム」みたいに聞こえるものがありました。
興奮気味に話す場合には、特にそういう h や th の発音が消えるようです。
アメリカ英語では、こういう「音の脱落」が多いですね。


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posted by Rach at 09:45| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ありゃっ
フィービーの勘違い、今回もすごいですね笑
しかし・・・
世界各国、いそうですね〜。
片目はTV男たち!怒

Kill them は 
Kill'em じゃなくて、
Kill'umなのですか??

今日は遅いので、
応援ぽちりんこして寝ます〜。
おやすみなさい★
Posted by ゆぶ at 2007年12月26日 13:38
ゆぶさんへ
kept one eye on the TV while you were making out という描写が面白いなぁ、と思ったんですよ。おっしゃるように、その手の男性はどこの国にもいそうですよね(笑)。

Kill them. は、普通は、Kill'em. と書くだろうと思うのですが、ネットスクリプトでは、Kill'um. と書いてありました。
彼女たちの発音が、あいまい母音の「キラム」みたいな感じだったので、セリフをディクテーションした方は、その発音に忠実に書いてみた、ということなのかなぁ、と思います。

ネットでは普通にやり取りしているので、アメリカと日本で大きな時差がある、ということを忘れてしまいます。いつもありがとうございます。年末年始、ゆっくり過ごして下さいね。
Posted by Rach at 2007年12月27日 10:13
ここフィービーの「男3人にどうやったら勝てるっていうの?」
のあとの他愛のない「おっぱいbooby、boobies 」作戦。これ一種のbooby-trap でしょうかね(笑)

ところで、このフィービーのboobies作戦のあたりで入るノリのいい音楽。(短いあいだ)
あれ、タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」の冒頭で使ってる音楽ですね。
(この映画は暴力シーンとか嫌う人がいて、わたしも嫌いなところもあるんですが、好きなシーンも満載です。)
この音楽は、たまたま手元にあるサントラCDの解説では、Dick Dale&Del-TonesのMisirlouミザルーって、
サーフィンのスタンダードナンバーと書いてありますが、わたしはまったく詳しくないです。

このタッチフット遊びもそうですけど、マジに撮るとどうしようもない話を
うまく撮ってますね。子供だましみたいな話が意外におもしろい。
フレンズ全体に言えることでしょうけど、リアルなところと現実離れしたファンタジーやちょっとしたギャグがうまく融合した感じ。
ほんとにうまく出来てるんで感心してます。
Posted by engelphillia at 2007年12月28日 21:26
engelphilliaさんへ
コメントありがとうございます。

フィービーが服をまくり上げて見せる、というシーンですね。ネットスクリプトのト書きでは、"Phoebe flashes him" と書いてありました。flash は「さっと見せる」で、露出狂の人のことは flasher と言いますね(笑)。

booby-trap の方の booby は「愚かな人、まぬけ」の意味なんですね。そういう人がひっかかる、そんな風に人を騙して爆発させる爆弾だ、ということで。ゴルフのブービー賞のブービーも同じみたいですね。

フレンズを見ていると、ブービーという発音を聞いても、boobies, boobs などの「胸」の方しか思い浮かばないのですが(笑)、チャンドラーがしっかり作戦にひっかかっていることからも、あれを booby-trap と呼ぶという案はナイスです(笑)。

そうなんですか、あの音楽は「パルプ・フィクション」でも使われているんですか。パルプ・フィクション、見たことないんですよ。タランティーノ監督作品はどれも見ていないと思います。私は見た映画が、ほんっとーに少なくて、本当に恥ずかしいです。タランティーノ監督作品、面白そうだな、っていつも思ってはいるのですが。
あの音楽「サーフィン」と言えば確かにそんな感じかも。

今回の話は、見た目ギャグ、というか、セリフではなくてシーンの動きで見せる部分が多くて、そういうト書き部分を省くから、解説記事が短くなる予定だったんですけど…結局、他のエピソードとあまり変わらない長さになってしまいました(爆)。
このエピソードはジョーイのネバーランドネタだけが強烈に頭に残っていて(笑)、他の部分は特に印象に残っていなかったのですが、じっくり見直してみると、やはり面白い、ほんとにうまく出来てるって思います。

フレンズたちってみんな「永遠の悪ガキたち」みたいな感じで、今回はそういう部分がよく出ていましたよね。ロスとモニカ、ジョーイとチャンドラーの喧嘩、はまさに子供のそれ、ですし。みんな、可愛くて愛おしいです。
Posted by Rach at 2007年12月29日 06:38
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