モニカ: All right, we still have a minute and a half left to go, and we're down by two points, okay? Two points. ladies. (she gets interrupted by the guys, who are doing a slow-motion high five.) Phoebe, you do a buttonhook again. Rachel, you go long. (いいわ、私たちにはまだ1分半あるの。私たちは2ポイント差で負けてるのよ。2ポイントよ、レディース。[モニカは男性陣に邪魔される、男性陣はスロー・モーションでハイ・ファイブをしている] フィービー、あなたはボタンフックをもう一度するの。レイチェルは遠くに行って。)
have a minute and a half left to go は「(ラストまで)あと1分半ある、残っている」という意味。
to go は「最終段階・目標に到達するまでに、(距離や時間が)それだけ残っている」みたいなニュアンスですね。
go すべき時間、距離がそれだけある、という感じでしょうか。
ロングマン現代英英辞典では、
to go:
a) still remaining before something happens
例) Only ten days to go to Christmas!
つまり、「何かが起こる前にまだ残っている」、例文は「クリスマスまであとわずか10日!」
b) still having to be done or dealt with before you have finished
例) Laura's sat six exams and has two more to go.
つまり、「何かをやり終えてしまう前に、やるべきこと、処理すべきことがまだあること」、例文は「ローラはこれまで6つの試験を受け、あとまだ2つの試験が残っている。」(sat は sit 「座る、筆記試験を受ける」の過去分詞形です。)
c) still to travel before you reach the place you are going to
例) only another five miles left to go
つまり、「行こうとしている場所に到達するまでにまだ進むこと」、例文は「(目的地まで)あとたったの5マイル」。
フレンズ2-7その11 では、with one pound to go 「減量の目標まであと1ポンド」という表現が出てきました。
何が high five かというのは、この場面を見ていてもわかりますが、high five とは、お互いが頭上に手を上げて、手のひらを叩き合わせる、というジェスチャーのことですね。
よく野球でホームランや決勝点をあげた選手に、ほかの選手が手をたたいて答えたりしている、あれですよね?
you do a buttonhook again の buttonhook は、英辞郎に書いてある語義が一番わかりやすいようです。
英辞郎によると、
buttonhook=(アメフト)ボタンフック。(直進していて急にスクリメージ・ライン側に反転したレシーバーに渡すパス。)
だそうです。
About.com.: Football という以下のサイトでは、アメフトの glossary (用語集、用語解説)があり、buttonhook も英語で定義されています。
興味のある方はご覧下さい。
About.com.: Football: About Football Glossary - Buttonhook
ただ、どうして、buttonhook (つまりは、hook a button みたいなニュアンス??)がそういう意味になるのかがわからない(笑)。
ちなみに、hook というのは、名詞では、日本語にもなっている「フック」のように「(先の曲がった)鉤(かぎ)」という意味ですよね。
フレンズ3-9その24 のセリフに Captain Hook (フック船長)が出てきましたが、彼の名前が Hook なのは、彼の片方の手が a hook になっているから、なんですね。
レイチェル: No. Come on! Don't make me go long. Use me. They never cover me. (いやよ。ねぇ! 私を遠くに行かせないで。私を使って。あいつらは絶対に私をカバー[マーク]してないわ。)
モニカ: Honey, there's a reason. (ハニー、(あなたを使わないのには)理由があるのよ。)
レイチェル: God, I'm not lame, okay? I can do something. I can throw. Would you let me throw? Come on, this is my game too. (まぁ。私はダメじゃないわ、いい? 私も何かはできるわ。私も投げられるわ。私に投げさせてよ。ねぇ、これは私の試合でもあるのよ。)
もう go long するのはいやだ、試合に参加させて、というレイチェルですが、モニカの返事は、「ある一つの理由がある」。
はっきりと言っていませんが、「レイチェルは下手だから使わない」と言っているのと同じですね。
lame の元々の意味は「足が不自由な」という意味です。
ただ、この言葉には軽蔑的・差別的な響きがあるようですから、足の不自由な人に対して使うのは好ましくないようです。
ここでの意味は「良くない」という意味で使っています。
また、a lame excuse だと「まずい言い訳」という意味になります。
(Rach からのお願い)
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知りませんでした〜。
いつもTakeを使っちゃいます。
機会があれば・・・使ってみます笑
Lame・・・
辞書に出てますねっ
「足の不自由な」
私はこの単語、勉強では習わず、
スラングとして習ったので、
「ださい」という意味しかないものだとばかり★
足の不自由な方の前では、
気をつけなくてはいけませんね。。
今日も勉強になりました^^
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リンク張らせていただきました〜。
いまさらですが・・・★
なにか都合が悪ければ、
おっしゃってください〜。
実は sit に「試験を受ける」という意味があるのを、私も知りませんでした(笑)。
そのロングマンの例文の Laura's sat six exams を見て、とっさに意味がピンと来なくて、辞書で調べたら、そういう意味があるのを知って「へぇ〜」っと思って。まぁ、机に座って筆記試験を受けている、というイメージは、知ってしまえばとても自然な感じですよね。
lame はスラングでよく登場しますよね。もう元々の意味のニュアンスは少なくなっているのかもしれませんが、気をつけるべき言葉にも注意を払える人間でありたいな、と思います。ノンネイティブだからしょうがない、とネイティブの人は理解してくれるかもしれないけれど、いつまでもノンネイティブだから、というのを言い訳にしないで済むようになりたいなぁ、と。
それから、リンクをはっていただいた件、ありがとうございます。不都合なことなど何もありません。光栄です。ありがとうございます!
ご意見ありがとうございます。
button hook で Google 画像検索してみましたら、ボタンを留めるための道具の写真がたくさん出てきました。
おっしゃるように、「形状から付けられた呼び名」の可能性が高そうですね。
参考になるご意見ありがとうございました。