[Scene: A hallway, Ross is selling Brown Bird cookies for Sarah, he stops and knocks on a door.]
廊下。ロスはサラのためにブラウンバード・クッキーを売っている。彼は立ち止まり、あるドアをノックする。
女性: (looking through her peephole, we see Ross standing in the hallway.) Yes? ([彼女が覗き穴から覗くと、視聴者の目には、ロスが廊下で立っているのが見える] はい?)
ロス: Hi, I'm selling Brown Bird cookies. (はい、僕はブラウンバード・クッキーを売っているんです。)
女性: You're no Brown Bird, I can see you through my peephole. (あなたはブラウンバードじゃないわ。覗き穴からあなたが見えるのよ。)
ロス: No, hi, I'm, I'm an honorary Brown Bird. (does the Brown Bird salute.) (いいえ。あの、僕は名誉職のブラウンバードなんです。[ブラウンバードの敬礼をする])
女性: What does that mean? (どういう意味?)
ロス: Ah, well, it means that I can sell cookies, but I'm not invited to sleepovers. (それはつまり、僕はクッキーを売ることができる、ということです。でも、お泊りパーティーには招かれません。)
女性: I can dial 911 at the press of a button, y'know. Now, go away! (ボタンを一押しすれば、911[緊急電話番号]に電話することができるんだよ。さあ、あっちへ行って!)
ロス: No, please, please, um, it's for a poor little girl who wants to go to Space Camp more than anything in the world. (そんなこと言わないで。世界で何よりスペースキャンプに行くことを望んでいる可愛そうな小さな女の子のためなんです。)
女性: I'm pressing. A policeman is on his way. (私はボタンを押してるよ。警察官がこっちに向かってる。)
ロス: Okay, okay! I'm going. I'm going. (goes across the hall to knock on another door.) (わかった、わかりました! 行きますよ。行きますよ。[廊下を横切って、別のドアをノックする])
女性: I can still see you! (まだ、あんたの姿が見えてるよ!)
ロス: All right! (わかったよ!)
honorary は「名誉職の、肩書きの」。
見た目は他のブラウンバードの女の子たちと随分違うけど、肩書き上は、ブラウンバードの一員なんだ、騙(かた)っているのではない、ということです。
sleep over は「(人の家に)外泊する」。
ここでの sleepovers は、名詞 sleepover の複数形ですね。
ロングマン現代英英辞典では、
sleepover [noun]: [countable]
a party for children in which they stay the night at someone's house
つまり、「誰かの家に一晩泊まる、という子供のパーティー」。
an honorary Brown Bird というのはどういう意味かと聞かれて、ロスはその内容を答えています。
ブラウンバードの協会・組織からは、クッキーを売ることは許されているけれど、女の子たちの夜のお泊りパーティーには年齢や性別のせいで参加はできないんですけどね、と冗談めかして、自分の立場を説明しているのですね。
at the press of a button は「ボタンの一押しで」。
ボタンを押せばすぐに警察に連絡できるんだよ、というニュアンスです。
911 はアメリカでの警察・救急・消防を呼ぶ緊急電話番号。
フレンズ1-22その6 でも、911 という番号が出てきました。
wants to go to Space Camp more than anything in the world は「世界中にあるどんなことよりも、スペースキャンプに行くことを望んでいる」ということで、その子にとっては、それが一番の望みだ、ということですね。
日本語でも「誰よりも君を愛してる」なんて言い方がありますから、「誰より、何より」と比較することで、それが「最高」であることを示すのは、英語も日本語も同じですね。
I can dial 911 「911 にダイヤルできる」と言っているのに、ロスが立ち去ろうとしないので、I'm pressing 「今、電話をかけているところよ。」とその行為を実行に移したことを告げています。
フレンズ3-2その13 では、暗証コードを使って、元カレのリチャードの留守電のメッセージを聞こうとするモニカに、
ロス: Okay, Mon, I really don't think this is the... Okay, you're dialing, you are dialing. (いいか、モニカ。僕はこんなことは絶対に(しちゃいけないことだと思うよ)…あぁ、ダイヤルしてるんだね、もうダイヤルしてるんだね。)
と言うセリフがありました。
これも、モニカがすると言っている行為について、それはどうかなと苦言を呈そうとしているのに、モニカはすでに実行に移してしまっている様子を、You are dialing. という現在進行形で表現しているのですね。
I'm going. は「あっちに行きますよ。」という意味になります。
おばさんのいる方向とは違う方向に行く、ということです。
これが、I'm coming. だったら、そのおばさんのいる部屋に入りますよ、近づきますよ、という意味になるのですね。
(Rach からのお願い)
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いつか使えるかな(笑
ロスだとどうしても感情移入できない私。
顔が好みじゃないからかな?(爆
あのオロオロした感じも女々しい〜!ってなっちゃう^^
今日も応援ぽちりんこ★★★
今日、フレンズ第1話のディクテーションが終わりました。
言い回しとか、きちんと理解できても
???
って部分が多くて、大変でした。
例えば、冒頭、
「モニカと付き合う男なんて、どこかおかしいよ」
ってジョーイが言った後、
チャンドラーが
「そいつはこぶがあったり、かつらをかぶってたりする?」
っていうシーン。
このチャンドラーのセリフがどうにも分からなくって、
思わず字幕に頼りました。
要は、変はやつ、ってことが言いたかっただけなんですね。
なんだかよく分からなかったり、
人物描写がイマイチだったりだけど、
Rachさんのブログを拝見して、
段々人物が魅力的になることが分かり、
モチベーションが高まりました。
これからも勉強していこうと思います。
応援★
ロスには感情移入できませんか?(笑)
私もどうしてもチャンドラーの言動ばかりに目がいってしまうのですが(笑)、ロスは頑固なところと、気弱なところが同居していて、なかなか魅力的なキャラだと思います。
かずさんへ
英語の意味を理解したところで、「それってどういう意味? 一体どこが面白いの?」と思う部分は結構ありますよね。そういう「何が面白いのか」という部分も、フレンズを見続けていくことでわかってくるようになると思います。
実は、フレンズ1-1 は「何が面白いのかわからない」部分が結構あります。どうしてみんな爆笑しているの?みたいな部分ですね。見慣れてきた後にフレンズ1-1 を見ると、キャラクターが固まっていなくて、かなり違和感を感じます。最初だから、演出する方も演じる方も手探り状態なんでしょうね。
ジョンさんへ
ご訪問&コメントありがとうございます。
すごいだなんて言っていただけて恐縮です。
貴ブログ拝見させていただきました。日本語と英語の両方で日記を書いておられるのですね。流暢な日本語に大変感銘を受けました。頑張って続けて下さい。
私のブログの記事でも、「その解釈は違うんじゃないか?」と思われる部分がありましたら、ご指摘下さいませ。