2008年01月11日

ハッピーなチッパー フレンズ3-10その11

ジョーイがクリスマスツリーを売っている仕事場に来たフィービー。
ここにいる木々たちは、そのクリスマスツリーとしての運命を全うしているんだ、と説得するジョーイですが…。
フィービー: (One of Joey's co-workers, walks by with a dead tree.) Yikes! That one doesn't look very fulfilled. ([ジョーイの同僚の一人が枯れた木を持って傍を歩いて行く] いやだ! あの木はそれほど満ち足りているようには見えないわ。)
ジョーイ: Oh, that's, that's ah, one of the old ones. He's just taking it to the back. (あぁ、あれは古い木のひとつなんだよ。彼はただあれを裏に運んでいるだけだ。)
フィービー: You keep the old ones in the back? That is so ageist. (ここでは古い木は裏で保管しておくの? それってすごく老人差別的だわ。)
ジョーイ: Well, we have to make room for the fresh ones. (そうだね、新鮮で新しい木のために場所を空けておかないといけないんだ。)
フィービー: So what happens to the old guys? (それで、古い木たちはどうなるの?)
ジョーイ: Well, they go into the chipper. (そうだね、彼らはチップ加工機(チッパー)に入るんだ[チップ加工機に入れられるんだ]。)
フィービー: Why, I have a feeling that's not as happy as it sounds. (Joey points out one going into the chipper to her, as this haunty, demonic music starts to play in the background) No! Nooooo!!! (she winces in horror and hides her face against Joey's shoulder, as she sees the tree spit out from the chipper.) (まぁ、その go into the chipper という話は、chipper (元気のよい)という言葉の響きのようには、ハッピーな感じがしないように思うわ。[ジョーイはチップになろうとしている木を彼女に指で示す。その時、幽霊や悪霊のような音楽がバックに流れる] いや! いや〜! [フィービーは恐怖でたじろぎ、ジョーイの肩に顔を隠す。その時、チッパーから木が吐き出されるのを見る])
ジョーイ: (to the guy operating the chipper) Hey! Hey!! (makes the 'cut it' motion with his hands) ([チッパーを操作している男性に対して] おい、おい! [手で「やめろ」の動きをする])

yikes は「ヤイクス」と発音されていますが、衝撃を表す間投詞のようですね。

You keep the old ones in the back? の you はジョーイ個人を指しているのではなくて、あなたを含めてここで働いている人たちは、木をそういうところに置いておくの?みたいな感じでしょう。

ageist は形容詞で「老人差別の」。
ageism なら名詞で「年齢差別、(特に)老人差別」ですね。
最初、ageist という言葉を見た時に、egoist 「エゴイスト、利己主義者」とか、racist 「人種差別主義者」などの「そういう主義を持った”人”」という意味かと思ったのですが、ageist の場合は形容詞なのですね。
「老人差別主義者」の場合も ageist と言うのかもしれませんが。
pianist, stylist などのように、-ist という接尾語は「…する人」「…主義者」を表すことが多いですよね。

フィービーは、古い木々のことを the old guys と呼んでいます。
生きとし生けるものすべてに愛情を注ぐフィービーなので、擬人化して呼んでいるようです。

chipper を辞書で調べると、「元気の良い、快活な」という形容詞しか出てきませんが、ジョーイの言っている意味は、chip にするもの、chip を作り出す機械、という意味のようです。
chip は「木のかけら、木っ端(こっぱ)」。

I have a feeling that's not as happy as it sounds. について。
I have a feeling (that) で「(that 以下)という感じがする」。
セリフの that は、that's という形になっていることからわかるように、「名詞節を導く接続詞の that 」ではなくて、つまり、I have a feeling that+SV の that ではなくて、ジョーイが今言った、go into the chipper というフレーズを指しています。
そのフレーズの響き・サウンドのようにハッピーな感じがしない、というのは、chipper には上に述べたように「元気の良い、快活な」という意味があるのに、chipper という単語が聞こえた割には、そういう楽しそうで幸せそうな感じがしないわね、chipper という言葉が使われている割には、「チップになってしまう」という寂しい話よね、と言っているわけです。
チップ(chip)になるよ、じゃなくて、「チッパー(chipper)の中に入るよ」と表現することで、形容詞の chipper を使ったジョーク・しゃれを言うことができるわけです。

the old guys たちが粉々になっていく様子を見て、恐怖で叫ぶフィービー。
フィービーが怖がってるだろ、やめろよ!という感じで、首の辺りを手のひらで切るような仕草(しぐさ)をしています。
ト書きには makes the 'cut it' motion with his hands とありますね。

フレンズ3-9その20 では、"Ross is done!" 「ロスはおしまいね!」 と言う時に、モニカは人差し指で首を横に切るような仕草をしていました。
その時のニュアンスは「死ぬ、おしまい」という意味のようでしたが、今回は「やめろ、終えろ」みたいなニュアンスのようです。
指か手全体か、の違いはあるのですが、首を切るのはどちらも死のイメージで、「死ぬ」か「終わりにする」の意味で使われるのでしょう。
私の好きな新スタートレックでは(笑)、ピカード艦長が敵からは見えないところで自分のクルーにこの仕草をして、「やめろ」とか「回線を切れ」みたいな意味で使っているのを何度か見たことある気がします。


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posted by Rach at 10:30| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
チップとチッパーで、冗談を言ってるのかぁ!!
絶対Rachさんの解説付でないと、
わからないです(苦笑

老人差別・・・聞いた事なかったですね〜。
まぁ・・・日本でもほとんど聞いた事ないですけど(笑

反対によく耳にするのは、
Racistとかですね〜・・・
ムダオはユダヤ人なので、いろいろと敏感なのでしょうね。
私は幸運にもまだ人種差別を感じたことってないんです★
鈍感なだけかな?うは。

今日も応援ぽちりんこ☆★☆
Posted by ゆぶ at 2008年01月12日 04:22
ゆぶさんへ
アメリカでは、racism, racist の方がより問題になるかもしれませんね。日本では「〜系」というのをあまり意識することがありませんが、ダンナさまはやはり敏感なのかな。
ゆぶさんはそういう人種差別を感じたことがない、ということですが、それはやはり幸運なことなのでしょうね。そういう部分であまり嫌な思いはしたくないですものねぇ。
Posted by Rach at 2008年01月12日 13:26
お邪魔致します。私はアメリカからのジョンと申します。(日本語をまだ勉強中なので、間違いがあったらお許しください。)宜しければ時々コメントさせて頂こうと思っておりますので、宜しくお願い致します!

私はまたわかりやすくてすごいレッスンを読ませて頂きましたね。英語が母国語の私にとってもこんなのは極めていい勉強になりました!ありがとうございました!

おっしゃるとおり、アメリカではracismの方が社会問題となっているのではないかと私も思います。50年前のアメリカと比較すれば人種的な事件などは非常に減少してきましたが、そういう事件や人種的な偏見が全くなくなったというわけではないですね。あれは、やはり人間らしいですね。

ところで、Rachさんもスタートレックが好きですか。私も!(実は、このところが「おっ!コメントしたい!」を思った刺激でした。くだらないなぁ。)
Posted by ジョン at 2008年01月12日 18:23
ジョンさんへ
Thank you for visiting my blog again. And thank you for your compliment.
英語のネイティブ・スピーカーの方に記事の内容を誉めていただけるなんて、とても光栄で嬉しいです。本当にありがとうございます。

ところで、ジョンさんは本当に日本語が流暢ですねぇ。特に「比較すれば…減少してきましたが…そういう…全くなくなったというわけではないですね。」という部分の流れがとてもナチュラルです。(偉そうに批評してすみません。)
「全くなくなった」という否定形や、わけではない(It's not that... みたいな感じですね?)の使い方など、「現在日本語を勉強中」の方とは思えないほど素晴らしいですね。どうやったら、そんな風に外国語を上手く習得できるのでしょうか? 羨(うらや)ましい(笑)。

最近は racism がらみの事件が減ったとはいえ、やはり完全になくなったとは言い切れないですね。やはりそれが人間だ、人間の弱さだ、ということなんでしょうね。

それで、スタートレックの部分に反応して下さったんですね。それは本当に嬉しいです。私、大好きなんですよ!
In a sense, It's not too much to say that I prefer Star Trek to Friends ;)
I especially like Star Trek: The Next Generation (TNG) and I love Captain Jean-Luc Picard & Lieutenant Commander Data.
I'd like to say, "Engage!" or "Make it so," like Captain Picard.
Data is so pure and has a curiosity like a child. He's SO cute, isn't he?
Posted by Rach at 2008年01月13日 10:07
Thank you for your kind comment! (Sorry that I'm slow in replying to it, though.) Your English is fantastic!

I feel similarly about "Star Trek." I like TNG a lot too, but DS9 is probably my favorite of the series. Picard and Data are great characters, though, aren't they? Heh ... I feel like watching it again now.
Posted by ジョン at 2008年01月20日 08:26
ジョンさんへ
Thank you for your compliment!

I also like DS9. The combination of Quark & Odo is really unique. Plus, the SFX of DS9 is much greater than the one of TNG, right? The depiction of the wormhole is so fantastic & beautiful.
Truth be told, I have DVDs of all seasons of TNG. Yes, I am defenitely one of those Trekkies!
Posted by Rach at 2008年01月20日 09:03
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