レイチェル: Hey-hey-hey that's funny! You're funny, Chandler! You're a funny guy! You know what else is really funny? (ねぇねぇねぇ、それって面白いわ! あなたって面白いわ、チャンドラー。あなたって面白い人ね。他に本当に面白いことを知ってるかしら?)
チャンドラー: Something else I might have said? ((面白いことって)俺が言ったかもしれない他のこと?)
レイチェル: I don't know, I don't know. Weren't you the guy that told me to quit my job when I had absolutely nothing else to do? Ha! Ha! Ha! Ha! Ha!! (さあね。わからないわ。私には他にすることが全くない時に、仕事を辞めるように言った人はあなたじゃなかったかしら? ハハハハハハ!)
ロス: Sweetie, calm down. It's gonna be okay. (ハニー、落ち着いて。大丈夫だよ。)
レイチェル: No, it's not gonna be okay, Ross. Tomorrow is my last day, and I don’t have a lead. Okay, y'know what, I'm just gonna, I'm just gonna call Gunther and I'm gonna tell him, I’m not quitting. (いいえ、大丈夫じゃないわ、ロス。明日は私の(仕事の)最後の日よ。そして、私は何も手掛かり[問題解決の糸口]がないのよ。私はただ、ただガンターに電話して、辞めないって言うわ。)
チャンドラー: You-you-you don't wanna give in to The Fear. (その恐怖に降伏したくはないんだろ?)
レイチェル: You and your stupid Fear! I hate your Fear! I would like to take you and your Fear.... (あなたとあなたのばかげた恐怖ね。私はあなたの言っているその恐怖ってやつを憎むわ。あなたとあなたの恐怖を…)
ジョーイ: (entering, interrupting Rachel) Hey! I got great news! ([入ってきて、レイチェルのセリフを遮って] ねぇ、すごいニュースだよ。)
チャンドラー: Run, Joey! Run for your life! (runs out) (走れ、ジョーイ! 死に物狂いで走れ! [チャンドラーは走り去る])
レイチェルがちょっと狂気じみたテンションなので、チャンドラーはびびっています。
what else is really funny って、先日の俺の発言、「仕事を辞めるのをたきつけたこと」を言ってるの?と怯えながら尋ねていますね。
履歴書に書く経験が少ないことをネタにしたチャンドラーに、そういう「nothing else to do」、ウェイトレス以外にすること・できることがない私に、仕事を辞めるように言ったのはあなたじゃない、あなたがその張本人じゃなかったかしら? そのあなたが私の経歴の少なさにケチをつけるのはおかしいわよ、笑えるわよ、と言っているようです。
lead はいわゆる日本語の「リード」で「優勢、勝ち越し」のような意味があります。
まだ「(問題解決の)きっかけ、手掛かり」という意味もあります。
lead という動詞は「(先に立って)導く、案内する」という意味なので、「先頭に立つ」という意味にもなるし、何がしかの結果に導く、という意味にもなるのでしょう。
have a lead over someone なら「(人)よりリードしている、優勢である」という意味で、have a lead on なら「…に関するきっかけ・手掛かりをつかんでいる」という意味になるようです。
今回の場合は、リードする対象となる相手がありませんし、後ろに over もありませんので、clue (きっかけ、手掛かり)の方ですね。
give in to は「…に屈する、降伏する、降参する」。
あなたがそんな「恐怖が必要だ」なんてバカなことを言うからこうなったのよ、とレイチェルは怒っています。
take you and your Fear の後がありませんが、take you & your Fear to Hell (with me)! とでも言うつもりだったのでしょうか?
「あなたとあなたの恐怖とやらを地獄に連れて行ってやる、私と一緒に地獄に落ちてもらうわよ」みたいな??
今、レイチェルが最高に怒っている時に、タイミング悪く入ってきたジョーイ。
ジョーイも同罪なんだから、お前も早く逃げろ、と言いながら、自分が先に逃げ出してしまうチャンドラー。
run for one's life は「必死に走る・逃げる」。
フレンズ3-4その10 にも出てきました。
この時もチャンドラーのセリフだったのですが、チャンドラーが自分自身に「逃げろ!」と叫んだ心の声でしたね。
まぁ誰でもそうですが、特にチャンドラーは、困った時にはとにかく逃げろ、と言いたくなるようです(笑)。
(Rach からのお願い)
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レイチェルの your stupid Fear ってセリフ。 stupid って単語けっこうインパクトがあるような。一種の小気味よい感じが好きです。
前に1-9 アンダードッグ気球、部屋閉め出され騒ぎのときに、(以下、正確なセリフじゃないですが)
your stupid balloon のおかげで飛行機に乗りそこなって、スキーにも行けなくなったと、ここと同じくチャンドラーにレイチェルが迫ってたのを思い出します。
チャンドラーの胸ぐらつかんで、listen ! smirky ! ニタニタするんじゃないよ!とすごんでたレイチェルも最高でした。
1-9 でも、you and your stupid balloon という表現になっていましたね。you に対する非難と、その you が言った stupid なものに対する怒りが大爆発、という感じですよね。you and your stupid... というリズムが確かに「小気味よい」と思います。
レイチェルも怒ると怖いですね(笑)。