ジョーイ: What? Rach, listen, have you ever heard of Fortunata Fashions? (何だって? レイチェル、聞いてよ。フォーチュナタ・ファッションズって聞いたことある?)
レイチェル: No. (いいえ。)
ジョーイ: My old man is doing a plumbing job down there and he heard they have an opening. So, you want me to see if he can get you an interview? (おれの親父がそこで配管工事をしていて、仕事の空きがあるって聞いたんだ。だから、レイチェルが面接を受けられるかどうか、俺が聞いてやろうか?(→訂正:(配管工事をしている)親父が、レイチェルに面接を受けられるようにする(面接の口を利く)ことができるかどうか、俺が確認しようか? 訂正ここまで)
レイチェル: Oh, my God, yes! I would love that! Oh, that's soo sweet, Joey. (まぁ、なんてこと! もちろんよ! そうして欲しいわ! もう、そんなことしてくれるなんて、なんて優しいの、ジョーイ。)
ジョーイ: Not a problem. (大したことないよ。)
レイチェル: Thanks. (ありがとう。)
Fortunata Fashions というのは架空の名前のようです。ぐぐっても、フレンズ関係のサイトしか見つかりませんので。
レイチェルが知らない、と言っているので、マイナーなデザイン会社、ブランドということでしょう。
それでも彼女としては嬉しい、ということですね。
マイナーなものをあげないといけないので、有名ブランドの名前を使うわけにもいかず、架空の名前を作った、ということかな、と。
ここでの my old man というのは「親父、父親」のことですね。
フレンズ2-21その26 で、old という言葉を取り上げていて、そのコメント欄で、もっと詳しく old について語っています。
そのコメント欄でも触れたのですが、old man について興味深い記事がありましたので、再度ここで引用させていただきます。
週刊ST(ジャパンタイムズ発行の抄訳付き英字新聞)の2006年9月22日号の宮脇孝雄さんの「翻訳の料理法」というコラムに、
「old man は「老人」とは限らない」
という話が載っていました。
そのコラムから引用させていただくと、
「父親(father)の意味で、old man が使われることもある。これも実年齢とは関係がなく、15歳の少年が37歳の父親のことを my old man と呼んだりする。「うちのじいさんがね」と訳してはいけない。」
今回のジョーイのセリフの My old man がまさにこれに該当しますね。
old は「年老いた」ではなくて、自分と比べて年上の、という感じなんでしょう。
plumb は「(建物・部屋などに)ガス・水道の配管(工事)をする、配管工として働く」。
plumber は「配管工」ですね。
発音は、plumb が「プラム」、plumber が「プラマー」で、最後の b は発音しません。comb などと同じです。
この plumb や plumber という単語、TOEIC に時々出ます。
「配管工事はいつ行われるか」などのパート3の会話形式でよく耳にします。
同じセリフに登場する、an opening 「(就職)口、(仕事の)空き」も TOEIC 頻出ですね。
アリー my Love のシーズン5で、ジョン・ボン・ジョビがアリーの恋人役としてゲスト出演していましたが、彼は配管工という設定でした。(アリーが購入した家の配管工事に来ていて出会った…はず)
Wikipedia 英語版: Ally McBeal の Guest stars の項目にも、
A plumber who was Ally's boyfriend for a short period of time
と書いてあります。
今回のセリフから、ジョーイのパパは配管工であることがわかるのですが、実は既にフレンズ1-13 のセリフで、ジョーイのパパが配管工であることが示唆されていました。
チャンドラー: Hey, you are not him, you're you. When they were all over you to go into your father's pipe fitting business, did you cave? (なぁ、ジョーイはパパとは違うよ。ジョーイはジョーイだよ。みんな[お前の家族]がジョーイに、パパのパイプをフィットする仕事に就くようにとうるさく言った時、ジョーイはそれに屈服したか?)
パパの仕事は、pipe fitting business 「パイプをフィットする仕事」、つまり、配管を取り付けるような仕事だ、と言っていますね。
(Rach からのお願い)
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今回の場合はジョーイが言っているので my old man が「親父」になるのですが、これが中年・壮年・老年の(笑)女性が言うのであれば「うちの亭主」になるでしょうね。
「my old+女性」となる場合としては、my old lady や my old woman という言葉があるようです。
my old lady, my old woman どちらも「かみさん(wife)」「おふくろ(mother)」という意味になるようです。(研究社 新英和中辞典、ロングマン現代英英辞典のどちらにも載っていました)
また、my old lady の場合は「(同棲している(付き合いの長い?))ガールフレンド」という意味もあるようです。
ロングマンによると、one's old lady, one's old woman ともに、「 old-fashioned informal 」 な表現だとありますので、少々古臭い言い方なのかもしれません。まさに「かみさん、お袋」という日本語がぴったりなのでしょうね。
しかし、old という形容詞が使われているので、私の感覚でいうと、うちのダンナさんが my old lady 「古女房」と言ってもカチンとはきませんが、うちの息子に my old woman とかはやっぱり言われたくないですねぇ(笑)。
Fortunata はイタリア語なんですね? 私が調べた限りではやはり架空の名前のようです。
I would love... は I would like の「より強い」表現なんでしょうねぇ?
フレンズ3-4その15
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470857.html
エージェントのふりをしているフィービー: I would love to have lunch with you. (あなたとランチを食べたいわ。)
フレンズ3-7その32
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470985.html
ドクター・グリーン: I'd love some juice. (ジュースを貰えるかな。)
という表現もありました。
私事ですが最近就職を決めて、"The Fear"からようやく抜け出しました。なのでこの時のレイチェルの気持ちがよーくわかります!!
ジョーイのパパは配管工だったんですね。Joey...plumber...という流れで真っ先に思い出したのは昨年のアメリカ大統領選挙で流行語?にもなった"Joe the plumber"という言葉です。
オバマ大統領候補の、ミドルクラスの国民の救済に力を入れるという公約の象徴的人物として語られていたように記憶していますが、そういえばジョーイのパパもジョーイ・トリビアー二という名前でしたよね!(シーズン1か2のどこかのエピソードで、パパの愛人がジョーイの家の外でパパの帰りを待っていた時に彼をそう呼んでいたような。)
JoeがJoeyのニックネームになり得るのかは分かりませんが、この"Joe the plumber"とはまさにパパ・トリビアーニのこと!と一人で感動してしまいました。
ここ数日また寒さが戻っていますが、お身体に気をつけてこれからもがんばって下さい☆
(あ、「おまえもがんばれよ」って聞こえた!)
就職がお決まりになったとのこと、誠におめでとうございます。The Fear、貴ブログの記事タイトルにもなっていますね。そうです、The Fear を抜け出すと、明るい未来が待ってるんですよね!
その、Joe the plumber の話なんですが、ちょうど1ヶ月くらい前の記事、
フレンズ3-17その18 のコメント欄
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388471368.html#comment
で、Joe the Plumber に関するコメントをいただきました。
(この記事(3-10)より後のエピソードになりますので、ネタバレを避ける場合は、今、無理に読んで下さらなくても結構ですので…)
Joey のことを、チャンドラーはよく Joe と呼びかけていますので、Joey のニックネームはやはり、Joe で良いと思います。(大統領選の Joe tye Plumber さんの場合は、Joseph のようですが。)
そのコメント欄で、「もしジョーイがパパの配管工の仕事を継いでいたら、彼も、Joe the Plumber になっていたということで、そう考えると面白い。」と私は書いたのですが、ジョーイがわざわざ継がなくても、すでにジョーイパパが、Joe the Plumber だったのか! そこには気付きませんでした。
Janiceさんがおっしゃった、パパの名前もジョーイだとわかるシーンは以下。
フレンズ1-13 で、パパの愛人ロニーが、ジョーイの部屋の前でジョーイのパパを待っている場面ですね。
ジョーイ: Hey? Can, er, can we help you? (あの、何か?)
ロニー: Ah! No thanks. I'm just waiting for, er, Joey Tribbiani. (あー! いいのよ。私はただ、ほら、ジョーイ・トリビアーニを待ってるだけなの。)
ジョーイ: I, I'm Joey Tribbiani. (俺、俺がジョーイ・トリビアーニだけど。)
ロニー: Oh. Oh, no, not you. Big Joey. Oh my god! You're so much cuter than your pictures. I, I'm Ronni. (あぁ、違うの、あなたじゃないの。ビッグ・ジョーイよ。まぁ! あなたは写真よりもっとずっと可愛いわね。私はロニーよ。)
ジョーイ・トリビアーニというのは俺だと言うジョーイに、あなたじゃなくて、Big Joey を待ってるの、とロニーは言っています。big brother が兄であることからわかるように、big は「年上の」という意味で、あなたみたいに若いジョーイじゃなくて、もっと年齢が上のジョーイよ、と言っているのですね。自分でそう言ってから、じゃあ、あなたが息子さんのジョーイくん?ということにロニーは気付いたようです。写真で見たのと違うからすぐにはわからなかったわ、みたいなことを言っていますね。
ということで、Not you. Big Joey. というフレーズで、ジョーイのパパの名前も Joey であることがわかるわけですよね。
実際、そのエピソードのエンド・クレジットでは、
guest starring
Robert Costanzo
as Joey Tribbiani. Sr.
と書いてありました。
IMDb: "Friends" The One with the Boobies (1995)
http://www.imdb.com/title/tt0583582/
にも、
Robert Costanzo ... Joey Tribbiani Sr.
と出ています。
このように、親子で同じ名前の場合は、パパを Sr. (Senior) と呼びますね。
フレンズ2-21(その21)
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470593.html
では、パパを呼び出してもらったつもりが、息子が出てきて、
フィービー: I mean Frank Senior. (お父さんの方なんですけど。)
と言っていました。
つまり、フィービーのパパの名前もフランクで、フィービーの弟と同じなんですよね。
フレンズでも親子同名比率、高いです。
私も、Janiceさんのコメントを読んで、「そうか、パパ・トリビアーニが配管工のジョーだったのか!」と Janiceさんに続いて感動してしまいました。教えて下さってありがとうございます!
こちら(大阪)は最近雨ばかりなのですが、でも、だんだん暖かくなって来た気がします。これからもがんばります。もちろん、Janiceさんもがんばってくださいね!!(着物姿、超かわいかったです!)
とある部分の主語“I”が、ひょっとして“he”ではないかと思い、お尋ねさせて頂くことにしました。
Crazy For Friends - Scripts内の記述でも、
you want me to see if I can get you an interview?
となってはおりますが、
ジョーイが実際に言ってるのは、
you want me to see if he can get you an interview?
の可能性はないでしょうか。
まあ、“I”でも“he”でも、ドラマの流れには何の影響も与えないのですが(笑)。
コメントありがとうございます。お返事大変遅くなり申し訳ありません。
ご指摘の通り、I ではなく he が正しいですね。
Blu-rayの字幕も
Want me to see if he can get you an interview?
になっていました。
意味的にも「俺がそうできるかどうかを(俺が)確認してみる」というのは変ですから、「配管工事をしている“親父が”、レイチェルに面接を受けられるようにする(面接の口を利く)ことができるかどうか、俺が確認しようか」のほうが自然でした。
ブログ記事の英文も修正させていただきました。
貴重なご指摘ありがとうございました。