[Scene: The hallway between the apartments, Ross is bringing Sarah to Joey and Chandler's.]
アパートの間の廊下。ロスはサラをジョーイとチャンドラーの部屋に連れてくる。
ロス: I'm, I'm sorry you didn't get to go to Space Camp, and I'm hoping that maybe somehow, this may help make up for it. Okay? Presenting Sarah Tuddle's Private Very Special Space Camp! (opens the door and Chandler and Joey jump up, their apartment is decorated like outer space, one of the leather chairs is covered in tinfoil.) (サラがスペースキャンプに行くことができなくてごめんね。多分何らかの形で、これが[今からすることが]その償いになるといいな、って思ってるんだけど。いいかい? サラ・タドルのプライベート超スペシャル・スペースキャンプをお送りします! [ドアを開けると、チャンドラーとジョーイが飛び出る。彼らのアパートは外宇宙のようにデコレーションされている。革の椅子の一つがアルミホイルで覆われている。])
サラ: Really, Mr. Geller, you don't have to do this. (本当に、ゲラーさん。こんなことしてくれなくてもいいのに。)
ロス: Oh, come on, here we go! (picks her up and puts her in the chair) Stand by for mission countdown! (あぁ、いいんだよ、よし行くぞ! [彼女を抱き上げて椅子に座らせる] ミッションへのカウントダウン、スタンバイ!)
ジョーイ: (simulating an echo) Ten, ten.., nine, nine, nine...., eight, eight, eight... (Chandler hits him in the back of the head) Okay, blast off! ([エコーの真似をして] テン、テン…ナイン、ナイン、ナイン…エイト、エイト、エイト… [チャンドラーはジョーイの頭の後ろを叩く] よし、発射[発進]!)
(They start shaking the chair likes it's flying into outer space. Ross picks up a soccer ball and starts spinning it in his hand and runs around the chair beeping like a satellite. Chandler also starts running around the chair and saying...)
外宇宙に出る時のように、二人は椅子をがたがたと揺らす。ロスはサッカーボールを拾って、手の中でくるくる回しながら衛星のようなビープ音を出して椅子の周りを走る。チャンドラーも椅子の周りを走り回り始める。以下のように言いながら)
チャンドラー: I'm an alien! I'm an alien! (私は異星人だ! 私は異星人だ!)
ロス: Oh, no! An asteroid! (throws the soccer ball off the back of Joey's head.) (あぁ、ダメだ! アステロイド(小惑星)だ! [ジョーイの頭の後ろにサッカーボールを投げて跳ね返らせる]
(The camera zooms in on Sarah and she has a big smile on her face.)
カメラはサラにズームインする。彼女は大きな笑顔を浮かべている。
ロスのセリフから、ラストでサラのフルネームがわかりましたね。
Sarah Tuddle というそうです。
present は「提供する」。
Presenting という現在分詞形は、(We're) presenting... 「私たちはこれから…を提供します、…をお送りします」という感じでしょう。
時々、日本の番組でも、This program is presented by... というフレーズを聞くことがあります。
CM前の「この番組は…の提供でお送りします」という決まり文句をかっこよく(?)英語で言っているわけですね。
試しに "This program is * by" とぐぐってみると、”意外と” presented は出てきません(This program is presented by... がない、というわけではないですが)。
This program is sponsored by の方が目に付く感じ。
sponsor は「スポンサー、放送提供者、広告主」「スポンサーになる」ですね。
また、研究社 新和英中辞典の「提供」の項目には、
この番組は日本セラミックの提供でお送りいたしました。
This program has been brought to you by Japan Ceramic.
という例文が載っています。
この be brought to you by... というのも、時折日本の番組提供の時に聞くような気もします。
実際にアメリカでは、どれが一番ポピュラーなんでしょう?
tinfoil は「アルミ箔」。
フレンズ1-3 では、フィービーの知り合いのホームレスの女性が、
リジー: Would you like my tin-foil hat? (私のアルミの帽子を欲しい?)
と言っていましたね。
you don't have to do this. は「あなたはこんなことをする必要がない。」で、つまり、「ここまでしてくれなくてもいいのに。こんなことまでしてくれるの?」と感謝しているセリフですね。
simulation は「シミュレーション、模擬実験、模擬訓練」のことですが、元々は「見せかけ、ふり、真似」という意味です。
「エコーをシミュレーションしている」と訳すと、エコーの模擬訓練をしているように聞こえてしまいますね。
ここでは、エコーの真似をしている、ということです。
よくテレビでシャトル打ち上げの中継がありますが、広い場所に響き渡るようにカウントダウンが聞こえ、それがこだまのようになっている様子を、ジョーイは真似しています。
雰囲気を出すのはいいけど、しつこくやらずにさっさと進めろよ!という感じで、頭をバシっと叩いているのがおかしいです。
「お前はアホかっ!」という漫才のツッコミみたいですね。
blast は「(らっぱなどを)吹く」「爆発させる、爆破する」ということで、この場合は、地面を離れるという off とくっついて、どかんと勢い良く「吹いて、爆発して」、テイク・オフする、地面を離れる、という感じでしょう。
ボールを衛星や小惑星に見立てたり、I'm an alien! I'm an alien! というエイリアンのような声を出したり…いろいろと演出(?)も凝っていますね。
最初は悲惨な話でしたが、最後の嬉しそうな顔のサラが良かったです。ロスも頑張った甲斐があったというものです。
have a smile on one's face は文字通り「顔の上に笑顔を持つ」、つまり、「笑顔を浮かべる、ニコニコする」ということですね。
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コンピューターで計算、図示するようなイメージですけど、(それももちろんあり)
ここのジョーイのように、模擬、模倣、フリをする、って感じが第一義なんですね。
おかげで今回確認できました。
辞書だと、simulateがちょっと硬くて、pretendが一般的みたいな感じもしました。
しかしあれですね、アメリカ人なのか西欧人一般なのか、物まねがうまいですね。
口マネ、擬音、擬態、なんかそんなのがすごくウマいというイメージが(個人的には)します。
以下、例によって蛇足ですから飛ばしてください。
サッカーで、「相手から妨害、反則行為で倒された。さあ、どうしてくれる?」
これ、ゴール前のペナルティエリア内だと、ペナルティーキックの可能性があるんで一瞬緊張! 実際そうなる場合もあります。(反則と判定せずスルーも多い)
ところが、そうならなないのが、ご存じ「シミュレーション」判定ですね。
これ、なんとなく聞き流していたんですが、この「フリをする」なんですね。
相手に妨害されたようなフリをして(審判をだまして)ペナルティーキックを得ようとした。
こう判定されると、フリをしたほうが「シミュレーション」でイエローカード出される場合が多いみたいですね。
(以下ますます蛇足)
(昨年まで愛用して解体しそうでウィズダムに代えられた)旺文社の英和中辞典。
これ特徴として、ラテン語語源がよく出ていました。(改訂でなくなったみたい)
引っぱり出して見たら、simulateはラテン語のなんたらが語源で、英語のsimilarも同系語とありました。
(以下いよいよ蛇足)
こないだBS2で録画していた「マーヴェリック」メル・ギブソンとジョディ・フォスターの昔のポ−カーゲーム映画みたいなのですが、それを「飛ばし見」(よくやります)していたんですが、
ラストで、メル・ギブソンとその父親役キャラが、並んだ古いスタイルの浴槽につかっている。
「あんたたち、よく似てる」とジョデ・フォスターがからかうんですが、二人の股間をのぞき込んで、
splendid similarity
ここは、たまたまよく聞き取れて、大笑いしました。
「シミュレーション」のようにカタカナ英語になってしまっていると、そのイメージ以外の意味が湧かなくて困ることってありますよね。
確かに pretend よりも堅い感じがします。「生物の擬態」も、simulate という言葉を使うようです。
私も以前から思っていました。英語圏の人(?)は物真似が上手いですよね。発音の種類が豊富で、発音する際の口の動かし方もバラエティに富んでいるので、いろんな音が出せる、ということなのかな、と思います。
サッカーの「シミュレーション」は知りませんでした。
私の使っている研究社の新英和中辞典にも、語源のラテン語がよく載っているのですが、simulate に関しては語源が載ってないですね。
そのジョディ・フォスターのセリフ、「そこ」が似てるの!?って感じで、大笑いですね。そういうのが聞き取れると英語が楽しくなってきますよねぇ?
PBSという教育系のチャンネルだと、「This program is made possible by 〜」という言い方もあります。企業とかがいくつか並んで、最後に、「And viewers like you. Thank you.」と来るのです。メンバーシップというか、寄付というか、そういうシステムもあるので。セサミストリートもこのチャンネルでやっていて、「○○(企業)is a proud sponsor of Sesame Street.」とか言ってたりもします。
englさんのおっしゃる通り、研究/実験の時のsimulateだと、「普通に観察できない現象を実験室内、もしくはコンピュータプログラム上で再現する」という感じでしょうか。時間/空間的に大きすぎたり逆に小さすぎたりして見えないものを可視化して、「何が起こっているのか」をわかるようにする、と。可視化、というのがカギのような気がします。サッカーの時は確かに、「倒されてないのに倒れてみせる」の意味ですね。我が家では「嘘つき」と切り捨てたりします(笑)他のスポーツでは聞かないような気がするなぁ。
pretendだと、子供の「ごっこ遊び」にも使うくらいの軽さですね。
娘の絵本で、「今日は何して遊ぼうか? What shall we do today?」というのの答えに「Let's pretend!」と書いてあるページがあって、Elmoが帽子とゴーグルとスカーフをして、椅子をひっくり返したのに乗って、「飛行機ごっこ/パイロットごっこ」をしてました。
コメントありがとうございます。
「この番組の提供は」を実際の英語ではどう言うのかを教えてくれてありがとう。
presented by, brought to you by, sponsored by... どれも聞くんですね。日本の番組では定型的な決まり文句として使われていて、あまりバラエティーに富んだ感じはしないけど、英語ではいろんな動詞が使われるんですね。
made possible by 「〜によって可能となる」というのは面白い表現ですね。「あなたの力で成り立っています」みたいな感じですね。a proud sponsor... そんな表現もあるんだ。
simulate についてもご意見ありがとうございます。pretend は「ごっこ遊び」で使う動詞ですよね。
フレンズ3-3その15
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470812.html
でもそういうニュアンスの pretend についてちょこっと触れています。
「椅子をひっくり返したの」が飛行機かぁ…なるほど(笑)。