(We hear some knocking coming from the ceiling.)
天井からコツコツという音が聞こえる。
ロス: Ah, somebody's at the door on the ceiling.
(あぁ、誰かが天井のドアのところにいるよ。)
レイチェル: Ah, that's our unbelievably loud upstairs neighbor. (あぁ、それは信じられないほど大きな音を立てる階上の住人よ。)
モニカ: He took up the carpet, and now you can hear everything. (彼はカーペットをはずしてしまったの。それで今は何もかもが聞こえてくるのよ。)
フィービー: Why don't you go up there and ask him to just, "step lightly, please?" (上に行って、その人に「軽くステップしてね[歩く時は軽く歩いてね]」、って頼んだらどう?)
モニカ: I have, like five times. But the guy is so charming, that I go up there to yell and then I end up apologizing to him. (5回くらいそうしたわ。でも、その人はとってもチャーミングで、私はそこに怒鳴りに行ってるのに、結局彼に謝ることになっちゃうの。)
フィービー: Ooh, that is silly! (gets up) I'll go up there, I'll tell him to keep it down. (あぁ、そんなのおかしいわ。 [立ち上がる] 私が上に行ってくるわ。私が静かにして、って言うから。)
モニカ: All right, be my guest. (わかったわ、ご自由に。)
レイチェル: Good luck. (幸運を。)
(Phoebe exits)
フィービーは出て行く。
ロスのセリフ、somebody's at the door on the ceiling. について。
私は最初、この英語を聞いた時に、「(天井の上にある)階上の部屋のドアのところに誰かがいる、来ている。」という意味だと思ったのです。
が、そうではなくて、「天井についているドアのところに誰かがいる、来ている。」という意味のようです。
on は「接触」を表す前置詞ですから、the door on the ceiling で「天井にくっついているドア、天井にあるドア」ということですね。
(私が最初勘違いした、「階上の部屋のドアのところに誰かがいる。」なら、Somebody's at the door upstairs. になるでしょうか?)
最初のト書きの、We hear some knocking coming from the ceiling. を「ドアのノックの音が天井から聞こえる」だと思ってしまったのですが、実際のシーンでは、それはドアをノックする音ではなくて、上で人が歩いている靴音がノックみたいに聞こえる、コツコツと音が聞こえる、ということでした。
その音がまるで天井をコンコンとノックしているように大きく響くので、「天井にドアがついていて、今そこを誰かがノックしてるよ。」とロスは言っているようです。
DVDの日本語訳も「天井にドアが?」「誰か天井にドアでもつけたの?」となっていました。
私の勘違いは、スクリプトだけを見ていて、実際のシーンをちゃんと確認していなかったことによる弊害です(笑)。
loud というのは「声がでかい」ではなくて、「大きな物音を立てる、騒々しい」ということですね。
neighbor は「近所の人、隣人」ですが、「上の階の隣人」と書くとちょっと違和感があるような?(笑)
左右の隣だけではなく、このようにアパートの上下の場合も、自分の家の近所(?)に住んでいる人、ということで、neighbor を使えばいいのですね。
ロングマン現代英英辞典にも、
neighbour/neighbor: someone who lives next to you or near you
つまり、「あなたの隣、または近くに住んでいる人」とあります。
「ドスドス音を立てて歩くな!」というのを上品に言ったら "step lightly, please?" 「軽やかに歩いて」になる、という感じですね。
I have, like five times. というのはシンプルな表現です。
別にその動詞を繰り返さなくても、I have で I have asked him だというのがわかります。
「5回くらいそうしたことがある」という経験を表す現在完了形です。
end up doing は「結局…することになる、最後には…することになる、…する羽目になる」。
文句を言いに行っているのに、逆にこっちが「こんなこと言いに来てごめんなさいね。」と言ってしまうことになる、ということです。
男でも女でもルックスが良い人は得だなぁ(笑)。
keep it down はヘッケルさんが出てくる話でよく登場したフレーズです。
フレンズ2-3その7、フレンズ3-6その13 などで出てきました。
「うるさくしないで、静かにしていて」ということですね。
Be my guest. を直訳すると「私のゲストでいて。」でしょうか。
「どうぞご自由に。お好きにどうぞ。」という意味になります。
(Rach からのお願い)
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フレンズは全部持っていますが、またシリーズ1に戻って見ています。
1-8を見ていて疑問に思ったことがあります。
陽気なお葬式の回です。
チャンドラーが、お葬式に行く直前、
Don't we look nice all dressed up?
と言います。するとみんながチャンドラーを見るので、チャンドラーが、
It's stuff like that, isn't it?
と言います。この意味は、日本語字幕を今回初めて見てびっくりしたんですが、
「不謹慎でした」
でした。
私はてっきり、「こういうことなんだな」って言ってるんだと
思っていました。つまり、この回でずっとチャンドラーが気に病んで
言っている、「どういうこと? 何なんだ? なんでゲイに
見られるんだ?」--「あーこれか」って、
自分でちょっと納得しちゃったのかなって。
Don't we look nice all dressed up? って、男らしい発言ではないし、
隣で指さしてうなづいているジョーイの表情を見ても、そういう
意味だと思っていました。
「納得」してるのがチャンドラーらしいなと思ってそれなりに納得
していたので、びっくりしました。
どう思われますか?
お久しぶりです。ご質問ありがとうございます。
ちょうど、1-8その4 に該当する部分ですね。
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470052.html
こういう「漠然とした表現」というのが一番難しいんですよねぇ…。
シーズン1から順番に見ておられる他の方からも広く意見をいただけるように、該当記事のコメント欄でお返事させて下さい。
このブログ、とにかく記事数だけは(笑)ものすごい数になっていて、ここ(シーズン3の解説記事)で 1-8 のことを書いても、きっとすぐに埋もれてしまうだろうと思うんですよ。1-8 は私も好きなエピソードですから、解釈についていろいろ意見を交換できたらとても楽しいですし、私の間違いをどなたかにチェックしていただけるという期待もあります(笑)。
管理人からの勝手なお願いなのですが、今後も、できれば該当エピソードのコメント欄に書き込んでいただけると、大変ありがたいです。よろしくお願いします。
…ということで、このセリフに関しては、お手数ですが、
フレンズ1-8その4 のコメント欄
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470052.html#comment
をご覧下さい。