[Scene: Monica and Rachel's, continued from earlier.]
モニカとレイチェルの部屋。そのシーンの前からの続き。
チャンドラー: (entering) Hey, anybody got a length of rope about 6 feet long, with a little noose at the end? ([入ってきて] やぁ、6フィートくらいの長さのロープを1本、誰か持ってないかな、そのロープの端っこが輪になってるやつ。)
モニカ: Honey, what's the matter? (ハニー、どうしたの?)
チャンドラー: I just saw Janice. (ジャニスを見たんだよ。)
みんな: Oh. (あぁ。)
length は「長さ」で、the length of rope なら「ロープの長さ」になります。
この場合の a length of rope というのは「ロープの長さ」ではなくて、「ある一定の長さを持ったロープ」という感じで「ロープ1本」を指します。
ロングマン現代英英辞典では、
length: PIECE
[countable]a piece of something long and thin
つまり、「長くて細いものの一部分」。
そして、a length of rope/pipe/wire etc 等の例が挙げられています。
つまりは、a piece of rope ということですが、それが細くて長いものなので、a length of と表現するようです。
rope という名詞は、基本的には不可算で、個々のものを指すときには可算だ、と辞書には書いてあります。
そういう長い材質のものの一部を指す場合には、このように、a length of rope と表現する、ということですね。
noose は「紐の端に作られた輪」のことで、引っ張ると締まるようになっているもの。
人を絞首刑にする時に使います。
「端に noose のあるロープ」というだけで、首をくくるロープだとわかるわけですね。
何か死にたいと思うようなショックなことがあった、というのがわかる、ということです。
「俺、もう死にそう、死にたいよ。」とかではなく、
「首をくくりたいから紐をちょうだい。」でもなく、
「6フィートくらいの長さのロープで、端っこが輪になってるやつを持ってないか?」と遠回しに表現するのが、とってもチャンドラーらしい(笑)。
答えるフレンズの方も、それについては "What do you mean?" などとツッコミを入れず(笑)、「どうしたの? 何か(いやなことが)あったの?」と即座に聞き返すところが、あうんの呼吸ですね。
(Rach からのお願い)
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まったくですね。この呼吸はもう、フレンズワールドそのものって感じです。とてもノリがいいです。
見ていて、聞いていて、気持ちがいい。(ただし、Rachさんの解説つきが条件ですけど。)(爆)
これも、解説していただいて、あ、そうか!
a length of rope 一本のロープ
ropeを不可算名詞として数えているんですねえ。うっかり見逃すところでした。
例のa sheet of paperとか、いつもの不可算名詞の数え方の一例、あるいはその親戚と考えていいでしょうか?
nooseを自分の勤め先の構内に吊るした、というのが理由で仕事を失った契約社員のニュースを見たことがあります。nooseを吊るすというのは人種差別主義者が黒人に対して嫌がらせ(というよりもっと強い脅しかな)をする、ということなので、「何だよ、吊るしただけじゃん」では済まないのです。
本人は軽い気持ちだったけど、実はシャレにならないことをしてしまっていた、というのは、海外生活で一番気をつけないといけないことかも知れません。
フレンズを見ていて楽しいのは、お互いのことがよくわかってる、という感じの「ノリと呼吸」のお陰ですね。
a length of rope というのは、よく学校で習った(笑)、a sheet of paper とか、a piece of cake とか、そういうののまさに一例だと思います。
私は今の今まで、「一片のロープ、ある程度の長さのロープ」のことを表現するのに、length という単語を使うと知らなかったので、一瞬「長さ」かと思ってしまいました。
私と同じように間違う方もおられるかもしれないと思って(笑)、上では説明してみました。
おちかちゃんへ
おちかちゃんのコメントを読んで、うーん、なるほど…としばらく唸っていました(笑)。「絞首刑のロープ、人の首を絞めるためのロープ」であるならば、相手に使う可能性もある、わけですよね。
6フィートという数字に何かヒントはあるのか?(笑)
1フィートは 30.48cm だから、6フィートだと 182.88cm。アメリカ人だとそういう身長の人も結構います、みたいな数字(笑)。
身長と同じ長さの紐というところに何かポイントはあるのだろうか??
ちょっと話がずれますが、動物を捕らえる時のロープの輪も noose みたいですね。そういう「投げ輪、輪投げ(?)」のイメージだと仮に考えるとすると、6フィートだったら、投げ輪にするには少々短いなぁ…。
今回のエピソードに関して言うと、やはり「チャンドラーが死にたいと思っている」ような印象を画面から受けました。これはほんとにスクリプトだけでは判断しにくいことだし、実際の画面を見ても人によって受ける印象も違うかもしれないので、何とも言えないのですが…。
一応、私の受けたイメージを書いておくと、チャンドラーは怒ったような顔はしているけれど、どちらかと言うと、depressed 「落ち込んでいる」ふうに見えます。
What's the matter? は「どうしたの?」なので、「死にたい」でも「誰かを殺したい」でも、どちらの解釈でもあり得る返事でしょう。
ジャニスに会った、と言った後の、みんなの Oh! は「かわいそうに。それは大変だったね。」みたいなねぎらい・同情のような感じでした。
「誰かを殺すのに、誰かを吊るしたいから、ロープをくれ。」だったら、みんなはそんなに同情しないと思うので(笑)、やはりこれは落ち込んだ自分が自殺するためのロープをくれ、という意味かな、と。
この後、チャンドラーがジャニスを見た時の気持ち、ジョーイの体験談、などのセリフが続くのですが、その後続の内容を考えると、「彼女を吊るしてやりたい」とまでの激しい怒りではないように思います。後のセリフとの兼ね合いを考えてそう思う…というのでは、いまいち説得力に欠ける気はしますが…(笑)。
おちかちゃんが挙げて下さった noose のニュース(ヌースのニュース!?)の話はいろんな意味で考えさせられますね。「死ねよ!」または「殺してやる!」という過激な脅し(それも人種差別の歴史的背景がありそうな行為)であるために、その行為の意味するところが非常に重たいわけですね。
私はそのニュース、初耳だったのですが、そのニュースを知っていると、noose と言えばまずは「人を吊るすこと、死ねという脅し」だと考えてしまうのが自然ですね。
文化や風習が違うと「どこまでなら許されるか」という部分が違ってくる、そこが難しいと思います。そういうのは一つ一つ経験を積んで覚えていくしかしようがないのでしょうね。