2008年02月11日

「どういたしまして」と先に言う フレンズ3-11その8

カプラン氏: Well, don't think I haven't noticed your potential. Well, I've got a project for you that's a lot more related to fashion. How does that sound? (君の潜在能力に私が気付いていないように思わないでくれ。君のためのプロジェクトがあるんだ。それはもっとファッションに関係することだよ。どんな感じかな?)
レイチェル: Oh, that sounds great! (まぁ、それはとってもいい感じですね。)
カプラン氏: Come on over here, sweetheart. (they walk over to a storage closet) (こっちへ来たまえ、スイートハート。[二人は収納クローゼットに歩いていく]
レイチェル: Oh, thank you so much Mr. Kaplan, thank you so much. (まぁ、本当にありがとう、カプランさん。本当にありがとうございます。)
カプラン氏: (opening the closet door revealing that it's full of tangled up hangers.) I need these hangers separated ASAP. (she is stunned) You're welcome. ([クローゼットのドアを開けると、絡まったハンガーがたくさん現れる] このハンガーをすぐに分離して欲しいんだ。[レイチェルはショックを受けている] お礼ならいいよ。)

How does that sound? は「その話がどんな風に聞こえるか?」ということで、「君が気に入りそうな良い話だと思わないか?」みたいなニュアンスでしょうね。
レイチェルも「その話を聞く限りは、とてもいいお話のようですね。」と言っています。
その計画そのものを聞いたわけではないのではっきりとはわからないけど、「もっとファッションに関係する仕事」という説明を聞いて、何だか素敵な話っぽい予感がする、ということですね。

昨日の記事のセリフでは dear、上のセリフでは sweetheart と、やたらと愛称語を連発していますね。
カプランさんは見た目からわかるようにおじいちゃんなので、若い娘さんに対して、「かわいいお嬢さん」という意味で使っているのでしょう。
これは推測ですが、プロとして雇っている、というよりも、若い女の子にちょっと手伝ってもらっている、という感じの呼び掛けっぽくて、会社で「ちょっとそこの女の子、お茶入れてくれへんかな。」みたいな感じのニュアンスに聞こえなくもないです。
プロとして、一人の従業員として、一人前に見てもらえていないような、「子ども扱い、女の子扱い」されているような感じがしますが、どうでしょう?

tangle は「もつれる、からまる」。
このシーンを見るとわかるのですが、まさに細い針金状のハンガーが見事にからまっていますね。
それを元に戻すのが、separete 「分離する、分ける」という動詞になるわけです。

ASAP は「エー・エス・エー・ピー」と発音されますが、as soon as possible 「できるだけ早く」という意味ですね。
レイチェルはびっくりして声も出ないのですが、カプランさんはファッション関係の仕事を彼女に用意してあげたと思っていて、嬉しくて声も出ないかのように思ったようです。
そのハンガーを見る前には、Thank you so much. を連発していた彼女ですが、今はそれを言っていないのに、先に Thank you. に対する返事、You're welcome. 「どういたしまして。」を言っていますね。

フレンズ2-14その12 では、レイチェルに近づいてきた男性を追い払った後、
ロス: You're welcome. (どういたしまして。)
レイチェル: What? (何が?)
ロス: I was saving you. (僕は君を救ったんだよ。)
とお礼を言われる前に You're welcome. を先走って言っているセリフがありました。
(この時のロスとレイチェルは大喧嘩の後で険悪なムードだったので、ロスのしたことは「恋人でもないのに行き過ぎた行為」だったのです。)

その行為をされた方はちっとも感謝していないのに、してあげた方は相手のためにしてやったと思っている、そういう場合によく、こういう先走りの You're welcome. が登場しますね。
ちっとも空気が読めてない感じ(KYな感じ?…笑)が出ていると思います。
2-14 のロスのセリフは恐らく「しらばっくれて」いるのだろうと思いますが、今回のカプラン氏のセリフは、本当に「お礼なんかいらないよ。」という意味で言っているようですね。


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posted by Rach at 11:18| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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