[Scene: Monica and Rachel's, Monica, Phoebe, Ross, and Rachel are eating breakfast.]
モニカとレイチェルの部屋。モニカ、フィービー、ロス、レイチェルは朝食を食べている。
ロス: (to Rachel) So, he's "just a nice guy." You really think this Mark doesn't want anything in exchange for helping you? ([レイチェルに] それで、彼は「ただ、いい人」なんだ。君は本当に思ってるの? そのマークって男が君を助ける代わりに何も求めていない、って。)
レイチェル: Well, I assume I'll have to take showers with him, but y'know, that's true of any job. (そうね、彼とシャワーを浴びないといけないだろうとは思うわ。でも、ほら、それはどんな仕事においても当てはまるから。)
in exchange for は「〜と交換・引き換えに、〜の代わりに、〜の見返りに」。
assume は「(証拠はないが)…を当然のことと思う」。
こういう「思う」系の動詞は、自分が意見を述べる時に使うことになりますが、自分でバリエーションを持って使おうと思うと、まずは、I think ではなく、I assume を使っていることによって、「どういう意味やニュアンスの違いがあるか」を深く知る必要がありますね。
何でもかんでもとりあえず I think で済ましてしまう、という手もありますが(笑)、やはりその思うことについて、根拠があるのか、どれくらいの確率で思っているのか、などの差をつけて、使い分けしたいところです。
こういうものこそ、きっちりと英英辞典で調べたいですね。
ロングマン現代英英辞典では、
assume: to think that something is true, although you do not have definite proof
つまり、「何かを真実だと思うこと。決定的な証拠は持っていないけれども。」
「根拠はないけど、そうだと思っている」→「思い込んでいる」みたいな意味になるのですね。
true of の true は名詞ではありません。
名詞「真実」だと truth ですし、the true の形で「真理」という意味になる場合もあるようですが、上のセリフの true は形容詞ですね。
true of ... で「…に当てはまって」という意味になります。
That's true of any job. で、「それは[そういうことは]どんな仕事にでも当てはまる、どんな仕事でもそういうことが言える」という意味になります。
シャワーくらいは浴びないと、と、レイチェルはカゲキなことを言っていますねぇ。
寝るとまでは言っていませんが、寝ると言っているのとほぼ同じですね。
sleep with ではそれこそ過激で直接的すぎるので、その後のまたは前の(?)シャワーの話にしているのでしょう。
普通は、take a shower と冠詞の a をつけますが、この場合は、複数形になっていますね。
何回かシャワーを浴びないといけない、ということを示唆しているのでしょうか??
仕事をゲットするには、いやだと思うこともしなくちゃいけない、そんな潔癖なことを言っていたら仕事なんてゲットできない、という感じですね。
どれだけこの仕事を欲しがっているかがわかります。
今はマークは何も求めていないけど、「俺と寝たら上に口を利いてあげるよ。」と言われたら拒めないだろうとは思ってるわ、ということのようです。
フレンズ2-10その6 では、
エステル: You're gonna have to sleep with her. (ジョーイは彼女(ローリーという名のキャスティング担当者)と寝なくちゃいけないことになったわ。)
というセリフもありましたね。
ジョーイの場合は、プレイボーイなのに、仕事をゲットするために女性と寝るのはいやだ、みたいなことを言っていました。
レイチェルはその逆で、仕事のためなら、彼がいても寝ることくらいはしょうがない、みたいな発言になっています。
女性の方が現実的なのかもしれません。(私はそこまでしませんよ…って、そもそも誰も私にそんなことを求めないな…爆)
(Rach からのお願い)
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ご意見ありがとうございます。そうですね、catchさんのコメントを読んで納得しました。「ロスの嫉妬にうんざりして当てつけで」そう言った…が正しい解釈ですね。
本当にマークが迫ってきた(笑)場合に、レイチェルが仕事だと割り切ってあっさり受け入れるようにも思えないなぁ、と思っていたんですよ。それなのに、take showers with him なんて言葉をためらいもなく使うのでカゲキだなぁ、と思っていたのですが、ロスに対する当てこすりだとすると、なるほどな、と思えます。(女の私がその部分を見抜けなかったのは問題なんじゃないかしら…笑)
確かにロスは、またいつものように(笑)、いつまでもその話題を引きずりすぎ、なんですよね。今はパーティーの次の日で朝食を食べているところなのに、まだその「いい人」の話をひっぱっている。そこにカチンときたレイチェルは、仕事のためにシャワーくらい浴びるのが世の常でしょ、みたいなことを言ったわけですね。自分がそうするつもりだ、そうする覚悟がある、と言っているわけではなくて。
勝手に勘ぐっているロスに対して、そこまで言うんだったら、こういうことだってあり得るわよ、みたいに言っている、という感じでしょうか? あくまでそう「言っている」だけで、そうする!という宣言ではないんですよね。