2008年03月01日

キューバに逃亡 フレンズ3-11その27

モニカとレイチェルの部屋で二人が話していると…。
レイチェル: (we hear laughing from the upstairs apartment) Oh, my God! Is that Phoebe? (あぁ。[階上のアパートから笑い声が聞こえてくる] まぁ、なんてこと! あれはフィービー?)
モニカ: I guess they're back from their date. (どうやら、二人はデートから帰ってきたようね。)
(He starts to play music.)
彼は音楽をかける。
レイチェル: Music! Very nice! (ミュージックよ! とってもいい感じ!)
(We hear them start making out upstairs.)
上で二人がいちゃいちゃし始めるのが聞こえる。
モニカ: Oh, my God! (まぁ、なんてこと!)
レイチェル: So how are you? (それで、モニカは調子どう?)
モニカ: I am good. I finished my book. (私はいい感じよ。本を読み終えたわ。)
(Things start to get really hot upstairs.)
上では、事態が本当にホットになってくる。
レイチェル: Oh yeah, what's it about? (あぁ、そうね。それって何の本?)
モニカ: I don't remember. Do you wanna take a walk? (覚えてないわ。散歩したい?)
レイチェル: Yeah, I do. (they both run out)
(えぇ、そうね。[二人は走って出て行く])

「ミューージック(だわ)!」という感じで、ロマンティックねぇ、ムーディーになってきたわねぇ…と感心するレイチェル。
ですが、いちゃいちゃし始める声が聞こえてくるので、急にそわそわしてしまう二人。
何とか会話をしようとしますが、とってつけたような不自然な会話になってしまいます。
How are you? I am good. などはその典型ですね。

ト書きの Things starts to get really hot. という表現が面白いです。
声を聞いていると、だんだん上の様子が盛り上がってくるのがわかる、という感じです。
友達のそういう声・音(?)は聞いていてやっぱり恥ずかしいようです。


[Scene: Chandler and Joey's, Ross is reading a letter that Chandler wrote.]
チャンドラーとジョーイの部屋。ロスはチャンドラーが書いた手紙を読んでいる。
ロス: "Dear Mary Angela: Hi, how's it going? This is the hardest letter I've ever had to write. (to Chandler) What the hell's the matter with you? How do you think Joey's going to react when he finds out that you blew off his sister with a letter? (「親愛なるマリー・アンジェラへ。やあ、元気かい? これは俺が今までに書かないといけなかった手紙の中で一番つらい手紙だ。[チャンドラーに] チャンドラーは何を考えてるんだよ[どっか悪いんじゃないの?]。君が妹を手紙で振ると知ったら、ジョーイはどんな風に反応すると思う?)
チャンドラー: Well, that's the part where you tell him that I moved to France, when actually I'll be in Cuba. (そうだな、その時に[そこで、その部分で]、ロスがジョーイに言うんだよ。俺(チャンドラー)はフランスに引っ越した、って。で、その時、俺は本当はキューバにいるんだけど。)
ロス: All right, look, look, you've got to do this yourself, okay, in person. At least you know her name. You just go to the house and you ask for Mary Angela, okay? When whichever one she is comes to the door, you take her for a walk, you let her down easy. (わかった。ほら、チャンドラーはこれを自分でしなきゃだめだよ、そう、直接会ってね。少なくとも君は彼女の名前を知ってる。ただ彼女の家に行って、マリー・アンジェラを呼んでもらうんだよ、いいかい? 彼女が誰であっても、その彼女がドアに出て来たら、彼女を散歩に連れ出して、悪いニュースを穏やかに知らせるんだ。)
チャンドラー: What if Mary Angela comes to the door and I ask for Mary Angela? (もしマリー・アンジェラがドアのところに出て来て、マリー・アンジェラをお願いします、と俺が言ったとしたら、どうする?)
ロス: Where in Cuba? (キューバのどこ(に行くの)?)

blow off は「吹き飛ばす」ということですから、ここでは「振る」という日本語が近いでしょうか。
that's the part where の that は、ジョーイがこの手紙を読んで怒った時、ということですね。
その時、そのタイミングで、ロスがジョーイに「チャンドラーはフランスに引っ越した」と言ってくれ、と。
で、when は「そしてその時」のような関係副詞でしょうね。
その時に、実際にはフランスじゃなくてキューバに逃亡してるんだけど、と言っています。
怒ったジョーイは本当にフランスまで追いかけてくるかもしれないので、行き先について嘘を言ってくれ、ジョーイが怒った時に、フランスに行ったということにしといてくれ、ということですね。

ask for は「…を求める、要求する」ということなので、人を訪問した場合は「(人)を訪ねる、(人)を出して下さいと言う」という意味になります。
「マリー・アンジェラはいますか?、マリー・アンジェラに会いたいのでお願いします、呼んで下さい。」みたいに言え、ということです。

When whichever one she is comes to the door という文の構造がちょっとわかりにくい気がします。
whichever one she is は whoever she is と同じような意味でしょうが、あのたくさんいる姉妹のうちのどの子でも、という意味で、whichever one という表現を使っているのだろうと思います。
whichever は「どちらの…でも」、または譲歩節として「どちらの…が〜しようとも」という意味があります。
今回のセリフは譲歩のニュアンスでしょうか?
前から順番に意味を取っていくと、「どの子が彼女であろうとも、その誰かがドアに来た時」みたいなことかな、と思います。
言い換えると、
When she comes to the door, whichever one she is, you take her for a walk...
ということかな、と思うのですが、どうでしょう??

let her down easy について。
英辞郎には、
let someone down easy=(人)に(悪い知らせを)気を使いながら教える (直訳)人の身体をそっと地面におろしてやる
研究社 新英和中辞典には、(easy ではなく gently ですが)
let a person down gently=(屈辱を感じさせないよう)(人を)穏やかにさとす
という語義が載っています。

一般的には、let someone down は「人を気落ちさせる、失望させる」ですよね。
Don't let me down. というビートルズの歌もありました。
日本語だと「がっかりさせないでくれ」というニュアンスですね。

ここでは easy は副詞で「楽に、気楽に、ゆっくりと」みたいな意味のようです。
easy は基本的には形容詞で、副詞としては別に easily という単語が存在するのですが、Easy come, easy go. 「得やすいものは失いやすい。」という諺の場合も、容易に来る(come easily)ものは、容易に去る、というような意味で副詞として使われていますね。
let someone down gently という言葉もあるように、ここでは let someone down easily というニュアンスで、let someone down easy という表現になっているようです。
二人きりで散歩している時なら、正直な気持ちを誰にも邪魔されずにゆっくり説明することができるだろ、相手の様子を見ながら、徐々に自分の気持ちを伝えるようにしろよ、ということでしょう。

名前しか知らないので、もしかしたら、マリー・アンジェラ本人に「マリー・アンジェラはいますか?」と尋ねてしまう可能性がある、と心配するチャンドラー。
ロスはただ、「キューバって言ってたけど、どこ?」みたいにキューバの具体的な場所を聞いています。
そんなことをしてしまったら、キューバに逃げるしか道はない、どこに行くかはっきり決めておいた方がいいな、ロスとしてもどこかちゃんと聞いておいた方がいいな、というところですね。


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posted by Rach at 08:18| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさん、こんばんわ

今回はちょっと文法?の質問です。
Rachさんの解説にある、ロスのセリフ
・・・How do you think Joey's going to react when he finds out that you blew off his sister with a letter?・・・
なんですが、私の持っているDVDだと
How will Joey react to you blowing off his sister with a letter
になっているんです。これを読んだとき、blowing off his sister with a letterの部分が分詞構文?とかになっているのかな?とか思ったんですが、初めの部分の主語はJoeyだけど、blowing off したのはチャンドラーで、主語が違う場合ってこんな省略って出来るんでしょうか?何が抜けているのかな、って思って解説を見たらセリフそのものが違っていてビックリしました。
(フレンズって結構いろいろなバージョン?コンプリートボックスだったり、シーズン毎だったりで出ているから、これも有りなんでしょうかね??)
よろしくお願いします。
Posted by やっちん at 2014年02月04日 19:08
やっちんさんへ
コメントありがとうございます。
確かに、DVD の英語字幕は、やっちんさんが書いて下さったように、
How will Joey react to you blowing off his sister with a letter?
になっていますね。これは、英語字幕がはしょられている、というか、省略されていて、実際に発音されているセリフは、上の記事で書いた、How do you think Joey's going to react when... になります。
こんな風に、「フレンズ」のDVD英語字幕は、実際のセリフより省略されてしまっていることがしばしばあるんですよね、、、。

ただ、そんな風に「短く省略」されている場合でも、基本的な意味は同じになるように書かれていて、今回の字幕、
How will Joey react to you blowing off his sister with a letter?
を直訳すると、「君が(一通の)手紙で妹を振ることにジョーイはどのように反応するだろう?」になります。
この blowing (off) は分詞構文ではなく、文法的に言うと「動名詞」に当たります。
you blowing (off...) で、「君が…を振ること」で、you が動名詞 blowing の意味上の主語になります。
私は学校英語で、「動名詞の主語は所有格」と習ったのですが、実際には、動名詞の主語は所有格、目的格のどちらも可能で、セリフのような口語では、圧倒的に「動名詞の主語は目的格」になることが多いのです。

ちなみに、、、
この「目的格+doing」を、「目的語+現在分詞」だとする文法的解釈もあります。
その解釈もなかなか興味深くて、それについては、今回の記事(シーズン3)よりずっと後の「フレンズ8-4その3」のコメント欄で議論させていただいたことがありました。(やっちんさんにとっては、かなり先のシーズンなので、ネタバレになってはいけませんし、今は読んでいただかなくていいですよ^^)

私としては「doing は現在分詞」という解釈に大変納得できるものの、「セリフのような口語では、動名詞の主語は目的格になる」という理解をしていた方がシンプルかつわかりやすいと思うので、ここでもその解釈で説明させていただきました。(文法書でも、そのように説明されていることが多い、というのも理由の一つです。)

つまり、that you blew off 「君が振った(振る)こと」という文(that SV)を、you blowing off (または your blowing off) 「君が振った(振る)こと」という動名詞で表現したのが、英語字幕の英文になる、ということですね。
Posted by Rach at 2014年02月06日 13:45
Rachさん

お返事遅くなりました。

今回も詳しい解説ありがとうございました。
動名詞の意味上の主語は目的格になる!遠い昔に(笑)聞いた記憶が・・・セリフ何度か聞きなおしてみたらやはり音声は解説通りでした・・・(汗)動名詞とか不定詞って結構苦手な分野です。(それだけじゃないところが悲しい・・泣)
つまりここはスラッシュを入れるとすると、 How will Joey react to/ you blowing off his sister with a letter?になりますか?
私は最初 you の後にスラッシュを入れて解釈していたんですね。
文の構造自体判っていなかったみたい・・・(泣)
こうして解説してくださって、改めて文法書読んで、苦手な分野はこうして潰していくしかないですね。やっぱりRachさんの解説抜きでは無理です〜〜 これからもトンチンカンな質問いっぱいすると思うけど、どうか見捨てないでください!
Posted by やっちん at 2014年02月08日 20:56
やっちんさんへ
ご丁寧なお返事ありがとうございます。

おっしゃるように、スラッシュを入れるとすると、react to / you blowing off になりますね。you が blow off することに対して、ジョーイがどう反応するか、ということで、you と blow が SV(主語と動詞)の関係になります。

文の構造を掴むのって、ほんと難しいですよね。英語の意味がわからない、という場合は、単語の意味を知らないということ以上に、構造がわからないことが原因であることが多いです。特に、ドラマのセリフのような口語英語の場合には、省略されている単語があったり、超早口だったりして、余計にわかりにくくなりますね。
そういう部分を中心に、これからも解説していけたらな、と思っています。

私こそ、そうやって質問していただけることで、改めて自分の頭を整理できます。「人にわかりやすく説明できるほどに、自分の中でしっかり理解できるようになること」は、学習者として何よりの進歩だと思うのですね。それを日々感じさせていただけていること、本当にありがたく思っています。
どうか、これからもよろしくお願いしますね!(^^)
Posted by Rach at 2014年02月11日 11:21
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