2008年03月02日

おばあちゃんとムッソリーニ フレンズ3-11その28

[Scene: Joey's sister's house, Chandler hits himself on the head three times and knocks on the door three times. Joey answers it.]
ジョーイの姉妹(たち)の家。チャンドラーは自分の頭を3回たたいてから、ドアを3回たたく。出てきたのはジョーイ。
チャンドラー: (shocked) Joey, what-wh-wh-wha-wh-wha-wh-wha-wh-wha-what are you doing here? ([ショックを受けて] ジョーイ。な、な、な、な、な、何をやってるんだ、ここで?)
ジョーイ: Waiting for my Grandma to finish my laundry. What about you? (おばあちゃんが俺の洗濯をし終わるのを待ってるんだ。お前こそ何だよ?)
チャンドラー: I'm here to see Mary Angela. (俺がここに来たのは、マリー・アンジェラに会うためだ。)
ジョーイ: You are so the man! (motions him to come in, and he does) Now look, listen, listen. You got to be cool, 'cause my Grandma doesn't know about you two yet, and you do not want to tick her off. She was, like, the sixth person to spit on Mussolini's hanging body. Yeah. (お前は男の中の男だよ! [彼に入れと手招きし、チャンドラーは中に入る] なぁ、いいか、お前は冷静にならないといけないぞ。だって、俺のおばあちゃんはお前ら二人のことをまだ知らないんだ。おばあちゃんを怒らせない方がいいぞ[怒らせちゃだめだぞ]。彼女は、ほら、吊るされたムッソリーニの死体につばをかけた6人目の人間だったんだぞ。ほんとに。)
チャンドラー: Where's Mary Angela? (マリー・アンジェラはどこ?)
ジョーイ: She's right in there. (motions to the living room) (彼女はちょうどこの中にいるよ。[リビングへ手招きする])
(Chandler walks into the living room, and sees all of Joey's sisters, all wearing red.)
チャンドラーがリビングルームに入っていくと、ジョーイの姉妹たち全員が目に入る。全員が赤い服を着ている。
ジョーイの姉妹たち: Hey, Chandler! (はーい、チャンドラー!)

ト書きに Joey's sister's house と書いてあるのですが、「姉妹の一人のマリー・アンジェラの家」という意味でしょうか?
姉妹たちが住んでいる家、ということなら、Joey's sisters' house のように、「sisters と複数形になった上で所有格のアポストロフィーがつく」ように思うのですが。
ただのタイポかもしれませんし、ネイティブもそんなことはそれほど気にしないのかもしれませんね。(発音した場合には違いがわからないし。)

ドアをノックする前に、こんなことになってしまったバカな俺、その俺に気合を入れるため?みたいな感じで、自分のおでこを3回たたいてから、ノックするのが面白いです。
マリー・アンジェラ本人が出てくる可能性は想定していたのですが、まさかジョーイが出てくるとは思っていなかったので驚くチャンドラー。
ジョーイは、この歳になって、まだおばあちゃんに洗濯を頼んでるんですねぇ。

You are so the man! は You are the man! の the man の部分を so で強調しているのですね。
お前は本当に「男」だね、男気があるね、男の中の男だね、男の鏡だね、みたいなことでしょう。

tick off は「…を怒らせる」。
フレンズ3-5その1 では、
チャンドラー: Hey-hey-hey. So what happened? Did a forest tick you off? (おいおいおい。それで何が起こったんだ? 森がお前を怒らせたのか?)
というのが出てきました。

ムッソリーニは、第二次世界大戦時に、イタリアのファシスト党の党首だった人ですね。
Wikipedia 日本語版: ベニート・ムッソリーニ によると、彼は銃殺され、その後、その死体は
「広場に逆さ釣りにしてさらされた」
そうです。
そのことを踏まえて、hanging body と表現しているようですね。
Wikipedia 英語版: Benito Mussolini の Mussolini's body の項目にも、(be) hung upside down 「逆さまに吊るされる」という表現が出てきますし、その死体は、became subject to ridicule and abuse 「あざけりやののしりの対象となった」とあります。

the sixth person to spit on Mussolini's hanging body という表現は、その歴史的事実を思い起こさせるわけですね。
おばあちゃんがどれだけ気のきつい人であるかを言っているわけですが、おばあちゃんはイタリア系ですし、年齢的に考えても納得できるエピソードでしょう。

She was, like, the sixth person to spit on Mussolini's hanging body. と like という言葉が入っていますが、これは「…のように」と例えているのではなくて、「ほら、あの」などの「つなぎ言葉の like」だと思います。
フレンズ3-8その22 で、
ジョーイ: they're, like, a family, (彼らは、ほら、家族なんだよ。)
というセリフがありましたが、その like と同じニュアンスだろうと。
ですから、ジョーイのおばあちゃんは、本当にそういうことをした6番目の人だ、ということだと思うのですが。
6番目、と具体的な順番まで言っているところからも、きっとおばあちゃん自身が常々そう自慢(?)しているということなんだろうと思います。
ムッソリーニの死体につばをかけそうな感じの人だ、ということなら、 She is the kinda person that spits on Mussolini's hanging body. みたいになるかなぁ、と。

ジョーイの言うように、確かにその部屋にはマリー・アンジェラはいたのですが、また似た姿の他の姉妹たちも一緒でした。
それにしても、どうしてこの姉妹たちは、いつも同じような服を着てるのでしょう?(笑)。


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posted by Rach at 10:17| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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