ジョーイ: Well, that is usually what I would do. But I just never thought you'd be on the receiving end of it. How could you do this? (あぁ、普通なら俺は殴るだろう。でも、俺はお前がパンチを受ける側になるとは思ってもみなかったよ。どうしてこんなことが出来たんだ?)
チャンドラー: Joey, if you wanna punch me, go ahead. I deserve it. But I just want you to know that I would never soberly hurt you or your family. You're my best friend. And I'd never do anything like this, ever again. (ジョーイ、もし俺をパンチしたかったら、そうしてくれ。俺は殴られるに値する[俺には当然の報いだ]。でも、ただこれだけは知っておいて欲しい。俺はしらふの状態で、お前やお前の家族を傷つけたりはしない、って。お前は俺の親友だ。だから、こんなことはもう決してしないよ。二度としない。)
クッキー: So what? I say punch him! (それがどうしたの? 彼を殴れ!)
みんな: Yeah, punch him! Punch him! (そうよ、彼を殴れ! 彼を殴れ!)
ジョーイ: No! No! No! No, I'm not gonna punch Chandler. (だめだだめだ。俺はチャンドラーを殴ったりしないぞ。)
クッキー: I'll do it. (じゃあ、私が殴るわ。)
ジョーイ: No you won't! Look, he knows he did a terrible thing and I believe him. He's sorry. But, (to Chandler) you've got one more apology to make, all right? You gotta apologize to Mary Angela. (だめだ、殴っちゃだめだ! ほら、チャンドラーは自分がひどいことをしたってわかってる。そして俺は彼を信じてる。彼は反省してるんだよ。でも、[チャンドラーに] お前はあともう一つ謝らないといけないことがある。いいか? お前はマリー・アンジェラに謝らないといけないんだ。)
チャンドラー: Okay, absolutely. (わかった。もちろんだよ。)
ジョーイ: All right. (よし。)
チャンドラー: You got it. (he starts to look at his sisters, but he still doesn't know which one is Mary-Angela.) (わかった。[彼はジョーイの姉妹たちを見るが、誰がマリー・アンジェラかを未だにわかっていない])
ジョーイ: Cookie, now you can punch him! (クッキー、今ならチャンドラーを殴っていいぞ!)
チャンドラー: What? (Cookie punches him) (何? [クッキーがチャンドラーを殴る])
on the receiving end of は「…を受ける側で、(攻撃・非難の)的になって」。
妹とエッチした上に、その妹の見分けがついてないなんてとんでもない、普通なら俺はきっと殴っていることだろう、と言っています。
でもすぐには殴らないのは、ジョーイの頭が混乱しているからなんでしょうね。
お前がそのパンチを受ける側の人間になるなんて想像もしていなかったよ、お前が俺の妹にそんなひどいことをするなんて考えてもみなかったよ、お前をパンチするようなことになるとは思わなかったよ、ということでしょう。
あれは酔っぱらっていたからで、soberly 「しらふの状態で、酒を飲んでいない状態で」なら、絶対にそんなことはしない、とチャンドラーは言っていますね。
チャンドラーがよく反省しているのがわかったので、ジョーイは殴るのをやめようとするのですが、姉妹たちはまだ収まらないようです。
殴れ、殴れ、と騒がしい姉妹たちに、ジョーイは、"I'm not gonna punch Chandler." と言うと、クッキーが、"I'll do it." と言っています。
このやり取りでは、be gonna do (be going to do) と will の違いがよく表れていると思います。
be gonna do は「…する予定である」、今回は、今の俺にはそんなつもりはない、という感じです。
そのセリフを聞いて、「ジョーイが殴らないって言うんだったら、じゃあ、私が殴るわ。」というのが will なんですね。
クッキーは、前から自分が殴ろうと決めていたのではない、自分は殴るつもりはなくて、ジョーイに殴ってもらおうと思っていたけど、ジョーイがやらないっていうんなら私がやるわ!ということです。
「今、そうしようと決めた」意志 が will に出ているわけです。
電話やピンポンが鳴ったのを聞いて、I'll get it. 「私が出るわ。」と反応するのと同じですね。
で、謝ろうと思ったチャンドラーですが、取り囲んでいる姉妹をぐるっと見渡しても、まだどの子がマリー・アンジェラかわかっていません。
昨日の記事、フレンズ3-11その37 で、
チャンドラー: If-if you're not Mary Angela, then-then who is? (もし君がマリー・アンジェラじゃないとしたら、そしたら誰がマリー・アンジェラなの?)
マリー・アンジェラ: (standing behind Chandler) I am! ([チャンドラーの後ろに立っている] 私よ!)
チャンドラー: Oh, it's soo bad. (doesn't see Mary-Angela) (あぁ、最低だ! [マリー・アンジェラの方は見ない])
というシーンがありましたね。
本人の顔を知らないと言っているのを聞かれてしまったので、とても振り向けなかった、ということなのですが、この時に振り返って顔を確かめなかったのが、最後にあだとなってしまったわけです。
ト書きでもわざわざ、doesn't see Mary-Angela と書いてあるように、見なかった、ということに重要な意味があったということです。
うまい演出だなぁ、と思います。
(Rach からのお願い)
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2008年03月12日
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