2008年03月18日

バッグが多すぎて鍵が見つからない フレンズ3-12その2

チャンドラー: Hey, what are you doing Friday? (ところで、金曜日は何をする予定?)
ロス: Why? (何でそんなこと聞くの?)
チャンドラー: I need you to come to this bachelor party for my weird cousin Albert, y'know he's the botanist. (俺の変わり者のいとこアルバートのバチェラー・パーティーに来て欲しいんだよ。ほら、アルバートっていうのは植物学者の。)
ロス: Oh God. Y'know, botanists are such geeks. (なんてこった。植物学者って、すごいオタクだぞ。)
チャンドラー: Yeah. Is that a dinosaur tie? (そうだね。それって恐竜のネクタイ?)
ロス: Hmm? Oh, yeah. (he makes a growling sound) (ん? ああそうだよ。[ロスはうなり声を上げる])

bachelor party (バチェラー・パーティー)とは、結婚することになっている男性のために、結婚前に男性の友人だけを集めて開かれる「独身さよならパーティー」のことです。
バチェラー・パーティーについては、明日の記事のセリフにも出てくるので、その時に詳しく解説します。

botanist は「植物学者」。
botany は「植物学」。botanical garden は「植物園。」

植物学者と聞いて、ビビッドに反応するロス(笑)。
geek (オタク)と言えば何と言っても、ロスの恐竜オタクぶりがすごいのに、そのロスが植物学者のことを「オタク」だと呼んでいるのが面白いわけですね。
「お前が言うかぁ?」みたいな感じです。

それに対する返事として、「お前もオタクのくせに。」とも言わずに、「そうだね。」とさらりと受けた後、「ところで、今、目に見えてるそれって、もしかして恐竜のネクタイ?」と尋ねるチャンドラーが面白いです。
お前だってネクタイまで恐竜柄じゃないか、それで人のことをオタクだって言えるのか、と言いたいのですが、ロスはそういうチャンドラーの質問の意味に気付かず、「いいだろ?」みたいに自慢しているのが、さらには恐竜の鳴き声まで真似ているのが、余計に笑えるわけですね。
あきれた顔をするチャンドラーが楽しいです。


フィービー: (entering, with about 20 purses hanging around her neck) Morning! Rach, I'm here with the purses! ([20個くらいのカバンを首にさげた状態で入ってくる] おはよう、レイチェル! バッグを持ってきたわよ!)
チャンドラー: (to Phoebe) It must take you forever to find your keys. ([フィービーに] 鍵を探すのには一生かかるに違いないね。)
Rachel: (running into the living room) Thank you, thank you, thank you, Pheebs. ([リビングに走ってきて] ありがとう、ありがとう、ありがとう、フィービー。)
フィービー: You're welcome. Oh, please want the one with the turtles. (どういたしまして。あ、どうかカメのついたバッグを選んで。)
レイチェル: No, no, no, no, turtles scare me. I don't need that today. (だめだめだめだめ。カメが怖いのよ[苦手なのよ]。そのバッグは今日は要らないわ。)
ロス: Honey, just relax. It's gonna be fine. Hey, umm, why don't I come down there and I'll take you out to lunch? (ハニー、落ち着いて。大丈夫だよ。ねぇ、僕がそっちに行って、一緒に外で昼食、ってのはどう?)
レイチェル: Oh honey, thank you! But Mark's taking me out. (あぁ、ハニー、ありがとう! でも、マークが私を連れて行ってくれる予定なの。)
ロス: Mark? Is that ah, the same Mark that helped you get the job? (マーク? それって、君ガ仕事をゲットするのを助けてくれたのと同じマーク?)
レイチェル: Yeah, it's kinda like a "good luck on your first day" sort of thing. (to Phoebe) Is this actually a lunch box? (そうよ。「君の初日に幸運を!」みたいな感じのものよ。 [フィービーに] これ、本当はランチボックスよね?)
フィービー: Umm, no, it's a purse. And there's a thermos in it. (違うわ。それはバッグよ。そして、バッグの中に魔法瓶が入ってるの。)
レイチェル: Oh. (あぁ。)

It must take you forever to find your keys. について。
それだけのカバンを持ち歩いていたら、どこに鍵を入れたかわからなくなるね、いざ探す時には大変なことになるね、何時間かかるかわかんないよ、とチャンドラーは言っています。
普通に「たくさんのバッグを持ってきたねぇ…。」などと言わないところが、チャンドラーらしいですね。

forever は「永遠」ですから、「君が鍵を探すのに、永遠の時間がかかる」ということですね。
take forever という表現は、「TOEIC テスト 新公式問題集」の Part 3 の練習問題にも出てきました。(解答・解説編では、p.24 に載っています。)
仕事が大変だったことを言う時に、
It seems to have taken forever. 「一生終わらないって思ったもの。」
と表現しています。
Words & Phrases という解説では、
take forever 非常に長い時間がかかる(永遠に終わりそうもないことについて言う)
と説明されています。

その問題を解いていた時、TOEIC でもこんな表現が出てくるんだなぁ、と思って、ちょっと記憶にあったので紹介してみました。

見るからにランチボックス風のバッグなのですが、フィービーは違う、と答えます。
でも、中にはサーモスが入っているのよ、とも言っています。

thermos は、thermos bottle で「魔法瓶」のことです。
元々は、商標名のようですね。
Thermos(R) Home - Hotter, Cooler, Fresher Thinking

フレンズ1-16その5 辺りのセリフに、以下のようなものがありました。(過去記事では取り上げていません)
双子の姉アースラが自分にひどい仕打ちをした、という話。
フィービー: When I was eight, and I wouldn't let her have my Judy Jetson thermos, so she threw it under the bus. (私が8歳の頃、私のジュディ・ジェットソンの水筒をアースラに持たせなかったの。そしたら、アースラはそれをバスの下に投げ入れたのよ。)

Judy Jetson というのは、The Jetsons というアニメのキャラクターみたいですね。
Wikipedia 英語版: The Jetsons
このサイトに、画像(Picture of The Jetsons family)が載っているのですが、その中の、銀髪みたいな女の子が Judy のようです。
Wikipedia 英語版: Judy Jetson には残念ながら画像はありません。

The Jetsons は、日本では「宇宙家族ジェットソン」と呼ばれているようです。
Wikipedia 日本語版: 宇宙家族ジェットソン

ということで、サーモスの話が長くなりましたが、「ランチボックスじゃないけど、サーモスは入ってるわ。」ということで…やっぱりランチボックスなんじゃないの?!とツッコミを入れたくなるところです。


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posted by Rach at 07:54| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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