2008年03月19日

バチェラー・パーティーに付き物の… フレンズ3-12その3

チャンドラー: (to Ross) Hey, so can you make it on Friday? ([ロスに] なぁ、それで金曜日には行けそうか?)
ロス: What? Oh yeah, yeah I think so. Why am I invited to this again? (何? あぁ、行けると思うよ。もう一度聞くけど、どうして僕がこのパーティーに招待されるの?)
チャンドラー: Well apparently, Albert has no friends. He's very excited about the bachelor party though. I think actually the only reason he's getting married is so he can see a stripper. (どうやら、アルバートには友達がいないみたいなんだ。彼はバチェラー・パーティーをすごく楽しみにしているんだけどね。実際のところ、彼が結婚する唯一の理由は、(結婚することになったらバチェラー・パーティーで)ストリッパーを見ることができる[ストリッパーに会える]から、だと俺は思ってるんだよ。)
フィービー: A stripper at a bachelor party. That is so cliche. Why don't you guys get a magician? (バチェラー・パーティーにストリッパーねぇ。それってものすごく「ありきたり」ね。マジシャンを呼んだらどう?)
チャンドラー: Well, if the magician can open my beer with his butt-cheeks, then all right. (そうだな、もしそのマジシャンがお尻の肉で俺のビールを開けてくれるんだったら、それでオッケーだよ。)

again は、「もう一度さっきの質問を繰り返すけど、ところでさっきの話に戻るけど」みたいなニュアンスでしょうね。

cliche は実際には、e の上に「アクサンテギュ」というフランス語の記号がついています。
研究社 新英和中辞典によると、
語源:フランス語「型にはまった」の意
だそうです。
英単語 cliche の意味は「陳腐な表現、決まり文句」。
今回のニュアンスは「お決まりのパターン」みたいなことですね。

昨日の記事、フレンズ3-12その2 で軽く触れましたが、bachelor party (バチェラー・パーティー)とは、結婚することになっている男性のために、結婚前に男性の友人だけを集めて開かれる「独身さよならパーティー」のことですね。

ロングマン現代英英辞典では、
bachelor party [noun]: [countable] (American English)
a party for a man and his male friends before he gets married, especially on the night before his wedding

つまり、「ある男性が結婚する前に行われる、その男性と友人男性のためのパーティー。特に結婚式の前夜に行われる。」

女性が結婚する場合は、bridal shower 「ブライダル・シャワー、花嫁になる人に贈り物をするパーティー」が一般的でしょうか。(フレンズ2-24その15 で少しだけ触れています。)

また、バチェラー・パーティーの女性版というのもあるようで、それは bachelorette party と言います。(英辞郎には載っていました。)
フレンズ8-8 と 10-11 では、セリフに bachelorette party という言葉が実際に出てきます。
10-11 では、そのパーティーを見ることができます。

バチェラー・パーティーにストリッパーを呼ぶ、というのは本当に cliche のようです。
上に挙げたフレンズ8-8 と 10-11 では「独身パーティーとストリッパー」が話題になります。

また、アリー my Love(Ally McBeal)でも、独身パーティーにまつわる、それ系(?)の話が出てきました。
アリー my Loveシーズン1第2話「愛は妥協から」(原題:Compromising Positions)。

ジョン・ケイジが買春をしたという事件で、ボイル判事があっさりと事件を棄却します。(その時のセリフを一部、アリー3-17+フレンズ1-1その4 で取り上げました。)
その棄却に裏があるのかと尋ねたアリーに、
エレイン: Well, it's none of my business, but Judge Boyle was at Billy's bachelor party last year. And, you know, that they had one there. (そうね、私には関係のないことだけど。ボイル判事は去年のビリーのバチェラー・パーティーに参加していたのよ。そして、ほら、そこにはあれがいたのよ。)
アリー: What, what, one what? (何、何、あれって何?)
エレイン: A hooker... for Billy. (売春婦よ…ビリーのための[ビリーに用意された、ビリー用の]。)
アリー: A hooker for my Billy. ([心の中で] 売春婦…私のビリーのための?)
エレイン: And after Billy, some of the other guests indulged. And Judge Boyle was one of them. (そして、ビリーの後、他のゲストの何人かが楽しんだの。ボイル判事はその中の一人だったのよ。)

アリーのエピソードの場合は、ただのストリッパーじゃなくて、売春婦だったようですが…。
とにかく、独身最後の、それも男ばかりのパーティーだ、ということで、そんな風にはめをはずすこともあるようです。

エレインの話を聞いて、for MY Billy 「私のビリーに?」と心の中でつぶやくアリーの気持ち、女としてはわかる気がしますねぇ。(ビリーは”元彼”なんですが…)
この後、ビリーに対して、元カノのアリーが猛烈に抗議するのですが、男と女、それぞれの言い分を言い合うそのやり取りもなかなか興味深かったです。
(アリーの話はここまで)

フィービーはありきたり、というのですが、アルバートはストリッパーが楽しみで結婚するんじゃないか?とまでチャンドラーは言っているくらいですから、男性陣にとっては、マジシャンに来てもらっても、ちっとも嬉しくないわけですね(笑)。
だから、それくらい変わった特技があったら、マジシャンでもいいけどさ、と答えています。

これは、ストリッパーと同じような「身体を使ったわざ、特技」を持っていたらオッケーだよ、というニュアンスでしょうね。
実際にストリッパーがチャンドラーが言ったようなことができるのかどうかは知りませんが…ここはあまり深く追求しないほうが良さそうですね(笑)。

cheek は「ほお、ほほ」ですが、「お尻の一方」という意味もあります。
フレンズ1-19その6 では、お尻に麻酔銃を撃たれてしまったフィービーですが、その麻酔がだんだん覚めてきて、
フィービー: My butt cheek is waking up! (私のお尻の片方が目覚めつつあるわ!)
と言っていましたね。


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posted by Rach at 08:50| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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