ロス: Hi. What's ah, what's Mark doing answering your phone? (やあ。マークは君の電話に出たりして、何をやってるんだ?)
レイチェル: Oh, he's just goofing around. (あぁ、彼はただ、さぼってるだけよ。)
ロス: Ohhhhh yeah, that's, that's funny. Why ah, why isn't he goofing around in his own office? (あぁ、そう。それは、それは面白いね。どうして、彼は自分のオフィスでさぼらないの?)
レイチェル: Oh honey, this is his office too. I told you, we're Joanna's two assistants. (あぁ、ハニー。ここは彼のオフィスでもあるのよ。言ったでしょ、私たちはジョアンナの二人のアシスタントだって。)
ロス: Why does Joanna need two assistants? How, how lazy is she? (どうしてジョアンナは二人のアシスタントが必要なんだ? どんだけ彼女は怠惰なんだよ?)
レイチェル: Oh! Oh, my God! What did I just do? (あぁ、なんてこと! 私、たった今、何をしちゃったの?)
ロス: What? (何?)
レイチェル: I think I just shipped 3,000 bras to Personnel! Oh honey, I gotta go! (to Mark) Mark, I need you! (私、3000個のブラを人事部に発送しちゃったみたいなの! あぁ、ハニー、電話を切らなくちゃ。[マークに] マーク、あなたが必要なの!)
ロス: Okay! Bye-bye! (starts slamming the receiver down in anger.) (わかったよ、バイバイ! [怒って受話器を激しく叩き付け始める])
レイチェル: Ow! Ross! (もう、ロス!)
ロス: Oh, oh, I'm, I'm, I'm sorry, sweetie. I was just trying to ah, I'm dialing another number. (hangs up) (あぁ、ごめんよ、ハニー。僕はただ、別の番号をダイヤルしようとしていただけなんだ。[電話を切る])
What's Mark doing answering your phone? は、「マークは君の電話に出たりして何をやってるんだ?、なぜマークは君の電話に答えてるんだ?」。
What are you doing ...ing? 「…したりして何やってんの?、なぜ…してるの?」という構文ですね。
フレンズ3-11その7 に出てきた、
"What's an intelligent girl who wants to be in fashion doing making coffee?"
と同じ感覚です。
フレンズ3-11その39 では、What are you doing? 「何やってんの?」には「驚き」のニュアンスが含まれると説明しましたが、その「驚き」「なぜ?」という感覚が、この What is he doing ...ing? にも入っています。
3-11その7 までは、私はそういう構文を意識したことがありませんでした。
そのコメント欄でたくさんの方からご意見をいただいて、そういう構文があることを知ったのですが、それを知った後は、こんな風に似た文に出会った時に、「あぁ、これはあの時の構文と同じだ!」と気付くことができるようになります。
こういうことを繰り返して、英語を学んでいくんだなぁ、としみじみ思います。
フレンズ3-4その28 で、名詞 goof には、「ばか、まぬけ」「へま、どじ」という意味があると説明しました。
それが動詞になると「ヘマをする、失敗する」という意味になるのですが、goof around だと「怠ける、サボる」という意味になるようです。
ロングマン現代英英辞典では、
goof around (phrasal verb): to spend time doing silly things or not doing very much
つまり、「くだらないことをして時を過ごす、またはあまり多くのことをしないで過ごす」。
彼がさぼってるのはどうでもいいけれど、どうしてレイチェルの傍でさぼらないといけないんだ?とロスは怒っているのですね。
あげく、アシスタントなんて二人もいらないじゃないか、上司のジョアンナは、人に仕事を任せて自分では仕事をしない怠惰な人間なのか?、と怒りの矛先が上司にまで向かっています。
レイチェルは何か変なボタンを誤って押してしまったようですね。
「パーソネル(人事部)」に送ってしまった、とのことですが、それなら社内なので、間違って他社に発送してしまうよりは、ましな気もしますが…(笑)。
I gotta go. は、用事があって出かけないといけない時の決まり文句ですが、このように電話をしていて、電話を切って仕事に戻らないといけない、みたいな時にも使うんですねぇ。
あなたと今会話しているこの状態から、別の場所に行かないといけない、電話以外の場所に戻らないといけない、という感覚でしょうか?
電話の向こうから、Mark, I need you! という声が聞こえてきて、恋人のロスとしては、たまりませんね。
ガンガンと電話に怒りをぶつけているのですが、電話は切れていなくてその音がレイチェルに聞こえたままでした。
別のダイヤルを押していたから…と言い訳するものの、レイチェルにはバレバレだったでしょうね。
ただレイチェルはミスをしてパニクっているので、それどころではなかったでしょうが…。
(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
皆様の応援が、とても励みになっています。ありがとうございます。
人気ブログランキング
にほんブログ村 英語ブログ
2008年03月25日
この記事へのコメント
コメントを書く