フリオが詩を書くと聞いたモニカは、
モニカ: So um what kind of things do you write about? (それで、あなたはどういう種類のものを書くの?)
フリオ: Things that move me: The, the shadow of a tree, a child laughing, or this lip. (points to her lip) (僕を感動させるもの、だよ。木の影とか、子供が笑うのとか、この唇とか。[モニカの唇を指差す])
モニカ: Mine? (points to her lower lip) Right here? (私の? [彼女の下唇を指す] ちょうどここ?)
フリオ: I can write an epic poem about this lip. (grabs her lower lip) (僕なら、この唇について一篇の叙事詩が書けるよ。[彼女の下唇を掴む])
モニカ: How would that go? (they kiss) Well, it didn't rhyme, but I liked it. (その詩はどんな感じになるの? [二人はキスする] まぁ、韻は踏んでなかったけど、私は今のが気に入ったわ[今のは良かったわ]。)
詩人っぽく、マドロスさん(笑)みたいに椅子に足を乗せて、ロマンチックに語っているフリオの姿が面白いです。
epic は「叙事詩」。長い詩を指しますね。
ロングマン現代英英辞典では、
epic [noun]: [countable]
a book, poem, or film that tells a long story about brave actions and exciting events
つまり、「勇敢な行動や刺激的な出来事に関する長い話を語る本、詩、または映画」。
普通、lip は上下あるので、lips と書くことが多いですが、今回のフリオはモニカの下唇だけを掴んでいるので、ト書きやセリフも常に単数形の lip と表現されていますね。
掴まれてうっとりしているモニカの表情に笑えます。
How would that go? について。
How did the audition go? 「オーディションはどうだった?」などとジョーイに尋ねるセリフがフレンズにはよく出てきますが、その go は「…という状態になる」という意味ですね。
would はもしフリオがその叙事詩を書くとしたら…という仮定で、that はそのあなたが書くと言っている「叙事詩」を指しています。
もしそういうものがあるとしたら、それはどんな感じになるの?というところでしょうか。
で、その叙事詩を語る前にキスをした…というより、その叙事詩というのはこういうものだよ、という意味でキスをしたので、その詩は、「詩に特有の押韻」(rhyme)はないけれど(韻を踏んでいないけれど)、私は嫌いじゃないわ、その叙事詩ってやつを気に入ったわ、と答えているのですね。
「君の唇に関する詩っていうのは…」とか言いながらキスされたりすると、女はメロメロ…でしょうねぇ(笑)。
彼の行動を見ていると、演出が上手いというか、盛り上げ方が上手いというか、やはりフリオは詩人だな、と思います。
視聴者として客観的に見ていると、かなり”ベタ”な感じがして、そこがまた面白いのですが。
ところで、「詩に特有の押韻」(rhyme)について。
昨日の記事、フレンズ3-12その10 に、
フリオ: I thought I would, but the translation's no good.
モニカ: You're a poet and don't know it.
というやり取りがあったのですが、それも「韻を踏んでいる」のではないか?というご意見をコメント欄でいただきました。
興味深いご意見だと思ったので、私もそのコメント欄で自分の意見を述べています。
興味のある方は合わせてご覧下さい。
(Rach からのお願い)
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2008年03月28日
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